ピナ・バウシュ/パレルモ、パレルモ @テアトロ ジーリオ ショウワ(2008/03/20/Thu.)
とても素晴らしい! 感想はまた後日。忘れなければ。書く気になれば。
リリ・ボニッシュ亡くなる
webをつらつらと眺めていて、そう言えばリリ・ボニッシュって来日しないのかと思い検索してWikipediaに行き着いたのだが、リリがついこの間の3月6日に亡くなっていたことを知った(こちらを参照Lili Boniche - Wikipedia)。1921年生まれなので86〜7歳。
リリはとても大好きなミュージシャンであり、上記wikiではディスコグラフィとして3枚『Œuvres récentes』『Il n'y a qu'un seul Dieu』『Trésors de la chanson』しか挙がっていないが、これら以外に『ALGER ALGER』『LILI LIVE』『BONICHE DUB』の3枚、合わせて6枚を僕は持っている。初めて出合ったのが10年近く前のはずで、『ALGER ALGER』をジャケ買いしたことからの付き合いだ。ユダヤ系アルジェリア人という意味では盲目の女性歌手レネット・ロラネーズがいるが、彼女のほうは10年前の98年に亡くなっている。レネットも好きなのだけれど、知った時には亡くなってしまっていたので、僕としてはすれ違ってしまった感が強い。だが、リリにしてもこの10年間待ち続けたのだけれど、結局は生で見る機会もなく、うまく出合えなかったような感覚が残る。。。
上述の通り、初めて出合ったのがそのアルバムだったこともあり、一番よく聴くリリのアルバムは『ALGER ALGER』だ。今も聴き直している。一曲目の表題曲「ALGER ALGER」から衝撃的だった。マグレブ的な異国情緒が物狂おしく漂いつつも、ライのある種の「泥臭さ」をそぎ落としたような音楽に一発でやられた。とても70歳を過ぎた男の声とは思えず、声を震わせるこぶしも力強くしっかりしていて、枯れだの枯淡だのを売り物にしていない。ただ音楽性の素晴らしさだけでが伝わってくる。
以下の映像を見ていると、少し衰えは感じられるが。
Lili Boniche - Alger Alger - YouTube
今年のサマソニにザ・ヴァーヴですと!
いきなりの発表に戸惑っていますが、行かねばなるまい。去年はサマソニに行かなかったのだけれど、今年は行かねばなるまい。ザ・ヴァーヴはまさかの初来日なのだ。
今年のライヴ
とりあえずルーファス・ウェインライトとポリスは見ました。いや〜、どちらも素晴らしかったです。
ルーファスは10年ぶり。10年前の初来日のときとは異なり、現在の彼はゲイというセクシュアリティを前面に押し出すようになっている。いや、正確には、以前の彼がポピュラー音楽とクラシック音楽を重ね合わせた音楽をやっていたとすれば、現在の彼はゲイカルチャーの要素を積極的に取り入れ、その文脈の中にこそ自らの音楽を位置付けようとしているかのようだ。しかし、名古屋公演は人少なすぎ。名古屋人よ、ルーファスだぞ!
ポリスは27年ぶり。もちろん見るのは初めて。大阪まで出かけた甲斐があったというもの。演奏もうまい。クールな情熱とでもいうべきものが会場を包み込む。コミュニケーションの困難を歌う名曲「メッセージ・イン・ア・ボトル」に始まり、「ネクスト・トゥ・ユー」に終わるベスト盤的な構成。もちろん、娼婦への切ないラブソング「ロクサーヌ」やストーカーの狂気溢れるラブソング「見つめていたい」といった代表曲も含まれる。残念だったのは「シンクロニシティ1」をやらなかったことぐらい。再来日希望。
ちなみに次の公演はダンスです。ピナ・バウシュ。
シザー・シスターズ @ダイヤモンドホール 2007/01/29/Sun.
シザーズは最高でした。昨年のフジでの公演よりも。彼らの音楽は外へ外へと放射・拡散していくよりも、閉じられたな環境の中でキラキラと乱反射している様こそが美しい。つまりは野外よりも屋内のほうが向いている。
僕が一番好きな曲はファーストアルバム収録の、ちょっとクルト・ワイルっぽい「ローラ」なのだけれど、今回のライヴではセカンドアルバムからの「トランジスタ」が意外に良かった。ちなみに一番盛り上がったのはアンコール1曲目の「ときめきダンシン」(すごい邦題だ:笑)。満員とは言えない会場が大盛り上がり。
公演の感想さえも適当になりがちな暖冬の夜。とりあえず生きてますということで。
公演の画像はこちらをどうぞ。
http://smashingmag.com/tour/07tr/070128scissor_ike.html