漢字として
- 意味
- 数の5、5回、5番目、という意味がある。また伍と通じて仲間という意味がある。
- 字形
- 〔説文解字・巻十四〕では「五行なり。二に從ひ、陰陽、天地の閒に在りて交午するなり」と上下の横二画が天地でそれを交画で結んで陰陽の交わる様を表し、五行のことを指すとする。 さすがは陰陽五行説大好きっ子の説文である。
- 古文に㐅という☓字の字形があり、一から亖まで数を表すのに横棒を並べ、5は棒を交わらせて表していたとされる。 ただ五の字形も古くからあり、白川静は交叉した木で器の蓋を表す意味が古くからあったとする。
- これ以外に糸巻きの象形の説もある。
- 音訓
- 音読みはゴ(漢音、呉音)、音読みは、いつ、いつつ。名のりに、いず・かず・ゆきなどがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校1年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 〔説文解字〕では部首として扱われている(が、含まれているのは五だけ)。
- 声符
- 五を声符に持つ漢字に伍、吾などがある。
- 語彙
- 五悪・五位・五運・五蘊・五音・五戒・五岳・五官・五教・五経・五行・五刑・五穀・五山・五十歩百歩・五声・五色・五臓・五体・五代・五斗・五風十雨・五品・五味・五欲・五里霧中・五輪・五礼
- 参考
- 大字は伍。