兄とは、男の兄弟のうち、年上のほうを指す言葉である。転じて、年上の人や若い男性を指す言葉としても使われる。
基本的には年上であるが故にいろいろなことを知っていて、行動力もあり、非常に頼りになるため、憧れの対象すなわち萌え要素のひとつでもあるが、その呼び方により若干意味が異なってくる。
詳しくは、お兄ちゃん、お兄さん、兄さん、兄貴辺りを参照いただきたい。
著名な兄の一覧
お兄ちゃんの一覧を参照。
呼び方
- お兄さん、おにいさん、オニーサン
- 兄さん、にいさん、ニーサン、23
- お兄ちゃん、おにいちゃん、オニーチャン
- 兄ちゃん、にいちゃん、ニーチャン、兄(c)
- 兄貴、あにき、アニキ
- 兄者、あにじゃ、アニジャ
- あんちゃん、アンチャン、Anchang
- にぃにぃ、にぃに
- ブラザー、Brother、Elder Brother、Older Brother
- 哥哥
- お兄ちゃま、おにいちゃま
- あにぃ
- お兄様、おにいさま
- おにいたま
- 兄上様、あにうえさま
- にいさま
- 兄くん、あにくん
- 兄君さま、あにぎみさま
- 兄チャマ、あにちゃま
- 兄や、にいや
人名
漢字として
兄
- Unicode
- U+5144
- JIS X 0213
- 1-23-27
- 部首
- 儿部
- 画数
- 5画
- 意味
- あに、長兄、年長者、姉、親しい同輩への敬称、優れた、先生、という意味がある。 〔説文解字・巻八〕には「長なり」とある。
- また況と通じて、ますます、という意味がある。
- 字形
- 儿+口の会意。会意の意味については諸説あるが、甲骨文では兄は同輩への呼称として使われ、長幼の別がないこともあり、意味するところは明らかではない。
- 白川静は、口は祝器で、兄は祝祷を取り仕切る人という字であり、家の神事を司るのが長兄としている。
- 音訓
- 漢音はケイ、呉音はキョウ、訓読みは、あに、せ(古語)、え(古語)。名のりに、もり、などがある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校2年で習う教育漢字である。 JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 兄は〔説文〕で部首である。ほかに𠓆が収められている。現在は儿部に属する。
- 1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符・意符
- 兄を声符とする漢字に怳、況、貺などがある。兄を構成要素とする会意字に呪、祝などがある。
- 語彙
- 兄愛・兄姉・兄事・兄嫂・兄弟・兄妹