G級とは、ゲーム『モンスターハンター』シリーズに登場するランクである。
概要
初登場は『モンスターハンターG』。以降、タイトル名に「G」が付く作品に登場するようになる(MHP2G、MH3G、ぽかぽかアイルー村G)ほか、MHXXの最上位ランクもこれである。
G級は、ハンターズギルドが実力のある上位ハンターにのみ受注を許可する難易度の高いクエストである。
G級の枠組みに分類されたモンスターはどれも凶暴で、下位・上位の個体が見せない動きをしてくるという。
集会所☆6~8(MHP2GではG☆1~G☆3)がG級にあたり、その難易度は上位の上を行く。
モンスターが軒並み強化されており、油断すると異常な攻撃力の前に秒殺される事が多い。
防御率も上昇しており、与えられるダメージが上位より減少している。
さらにモンスターによっては新技を使うようになり悪質な初見殺しをしてくる。
あまつさえG級のモンスターはサイズがやたらと大きい事が多く、攻撃範囲が広い。
また、G級に上がりたての頃は上位防具を使わざるを得ないため非常に厳しい。
G級の洗礼を受けながら素材を集めてG級防具一式を完成させる事でようやく安心して戦えるようになる。
このようにモンスターの攻撃力や防御力が極めて高くなっている事から、
たとえ一級品の防具を装備していても属性の相性が悪ければ容赦なくキャンプ送りにされてしまう。
その代わりG級モンスターからは厚鱗や靭尾と言った、より強靭な素材を得る事が出来る。
これらの素材で作成(または強化)された武器・防具は苦労に見合った性能を発揮する。
当然G級モンスターにも有効なので、こぞってハンターたちはこれらの武具を作る。
G級では、上位のレア素材である紅玉などが意外とよく出る(逆鱗と言った下位のレア素材も)。
そのためG級クエストをこなしていると、紅玉や逆鱗が貯まっている事も。
ただしG級には天鱗、天殻、天玉、大地を穿つ剛角といった更にレアな素材が存在し、
G級武器の最終強化や防具製作にかなりの頻度で要求される。
おかげで全国のハンターたちはこれらの素材を血眼になって探すのだが、
確率が一ケタ台なのと物欲センサーの存在で極めてドロップしづらく血の涙を流す者も少なくない。
一応、モンスターが通常より強い代わりにレア素材が出やすいイベントクエストが配信されている他、
クリアすれば報酬で必ず一つはレア素材が手に入る救済クエストがあるものの高難易度。
腕に自信のあるプレイヤーが集まった時は、こういうクエストを受けてみるのも一つの手。
G級がある作品の場合、ラスボスはG級のラストに鎮座している。
蛇足だが驚くことにG級のGにはこれといった意味は無いらしく「GREAT」や「GUTS」と言った元気の出る語句の頭に付くからG級となったらしい。どういうことなの…。
MHW / MHRise
MHW以降は海外展開が本格化したこともあり、超大型拡張コンテンツという形に変わり、MHWでは『アイスボーン』、MHRiseでは『サンブレイク』で追加されたクエストがG級に相当するものであるが、名称は「マスターランク」(略称:MR)となっている。
考え方はMHXX以前のメインシリーズと同じなので、上記概要の「G級」の箇所を「マスターランク」に読み替えるとだいたい通じる…はず。
MHF
MHFでは元々上位より上に難易度的にも他作品のG級に相当する「凄腕」というランクがあり、さらにその上にSRというランクが存在する状態であった。
そんな中、2013年4月17日のアップデートからゲーム名をMHF-Gと改めると当時にMHFのG級が開放された。
対応ランクは「GR」。
HR999及び一つ以上の武器種のSRを999にする(G10からは新HR7にする)と「ギルド要請クエスト」の受注が可能になり、
これを達成することでG級に昇格することができる。
また、G級ハンターになるとSR999になっている秘伝書をG級秘伝書にグレードアップさせることが可能。
その評判はというと、
「G級」の名前をつかったにもかかわらず、
何十時間の頑張りをすべて無に返す武器強化失敗の賽の河原システムと、
プレウスと猪狩りの再来とも言える特定モンスター超連戦システム(クッキー・蟹・ポカラドンオンライン)のおかげで、
「過去最悪のアップデート」と言われ、G級の評判は過去最悪のものとなってしまった…
ため急遽システムの大幅見直しが行われ、
現在は初期の仕様はほとんど残っておらず評判も持ち直している。
難易度に関しては上述の通りG級に相当する凄腕の更に上のSRの上に位置するため、
ここから登場するモンスターや既存モンスターのG級個体の手強さは推して知るべしというところであり、
モンスターだけでなくクエストにも各種の補正がかかっており難易度上昇に拍車をかけている。
更にMHF-Gはアップデートを続けるゲームであるため、
MHF-Zとなった現在はそのG級の中でも序盤~最前線で難易度は大きく異なる。
また、極限征伐戦、狩煉道、辿異種、穿龍棍、スラッシュアックスF、マグネットスパイクなどG級から解禁される要素も多く、更にアップデートを重ねたMHF-ZにおいてはメインはG級であり新要素はG級にのみ実装されるのが基本となっている。
GR
HRに代わるG級ハンターのランクがGR(G Rank)である。
また、G級秘伝書のランクはSRからGSRとなる。
これらはG級クエストで得られるGRP、GSRPによって上げることが可能であり、そうすることでサブコンテンツがG級に対応したり防具の防御力補正が発生したりする。
GRを上げていくことで解禁される要素は以下の通りだが、
一部を除きこれによって受注可能なクエストが増えていくというわけではない(後述)。
GR/GSRはGRPたっぷりクエスト、ログインブースト、月末プレミアムコース無料開放などを使えば簡単に上がる。
GR | 解禁コンテンツ |
1~ | G級グーク、防具適正GR1 |
20~ | 防具適正GR2 |
50~ | G級プーギー、防具適正GR3 |
100~ | G級マイトレ冒険屋、防具適正GR4、G級遷悠クエスト解禁 |
150~ | G級ホルク |
200~ | 上位属性剣晶、防具適正GR5、辿異武器/防具生産解禁、辿異種★1解禁 |
300~ | 防具適正GR6 |
350~ | G級プーギー強化 |
400~ | 防具適正GR7、辿異種★2解禁 |
500~ | 武器勲/HL秘伝珠交換解禁、アイテムボックス容量増加 |
600~ | マイガーデンG級対応、マイトレG級対応、辿異種★3解禁 |
700~ | 狩人珠第8段階 |
800~ | G級武器の派生、狩人珠第9段階、辿異種★4解禁 |
999 | アイテム・装備ボックス要領増加、購入可能品目追加、アンリミテッドモード(後述)解放 |
G級クエスト
MHF-GのG級クエストにはHR帯までのクエストとは異なる仕様がいくつかある。
ちなみに、G級遷悠クエスト、辿異クエスト、武器勲デイリークエストなどを除いたG級クエストは、
受注条件がGR(GSR)1~となっており、クエストの受注にGRによる縛りが無い。
防御力減算
G級クエストには難易度設定が存在し、これによってハンターの防御力が減算される。
難易度はクエスト内容に★○という形で表示され、(クエストの難易度数値-1)×150の防御減算が発生する。例えば防御力800で難易度★5クエストに挑む場合、クエスト中の防御力は800-(5-1)×150=200となる。
ちなみに元々の防御力<防御減算の場合は防御力が1となるほか、★1では上記の式通り防御減算は発生しない。
難易度は通常のクエストであれば★1~7までに分かれており、G級遷悠クエストのみ★8となっている。
辿異クエストも★表記があるがこれは通常のG級クエストの★ランクとは異なり、全て★8相当の防御力減算が発生する。
また、極限/至天征伐戦においては難易度ではなくLvによって減算量が決まる。
なぜこのような仕様になっているかというと、G直前のMHFで意味の薄れていた防御力に再び重要性を持たせるためである。
というのもMHF(というかMHシリーズ)のダメージ計算式上、一定以上の防御力になるとダメージ軽減が機能しづらく、さらにG直前の最新コンテンツである覇種では超威力の即死攻撃が多く防御力を上げる意味がなくなっており、このままモンスターの攻撃力を上げていくだけでは、「覇種以上の高難度クエスト(つまりG級)では防御力が無意味」という状態になってしまうと開発運営内で危惧されていた。
故にそれを回避するために防具側の防御力を激烈に上げ[1]、その代わりクエスト難度に応じた防御減算を発生させることで、「モンスターの攻撃力が凄腕+α程度に抑えられており、G級防具で防御力を上げれば被ダメージを軽減し多くの攻撃を耐えることができるが、HRSR時の防具を流用するなどして防御力が足りないと即死連発」という状況を作る狙いがあったと考えられている。
しかしながら、MHF-G2ぐらいまでは調整が上手くいっておらず「G級では防御力が殆ど意味がない」と言われていたが、G3以降調整は概ね上記の図式が当てはまるようになっている。
この難易度(★の後ろの数字)は通常のG級クエストのノーマルモードに限り、参加者個々にて任意で数字を落とすことができる。
ただし数値を落とすと報酬枠が減少し、更に剥ぎ取りが失敗しやすくなる。
この報酬枠減少はサブターゲット枠やアシストコースのレジェンドプーギー持ち帰り枠すら減ってしまい、★を1つ落とすぐらいであればそこまでではないが、★7を★1にするなどでは影響が大きい。
ちなみに変化するのは防御力減算のみでありモンスターの攻撃倍率やタフネスは変わらないので、攻撃が痛くなくなるだけでハンター側の火力不足などは解決しないことに注意。
さらに烈種、始種、G級遷悠クエスト、ハードコアクエスト、辿異クエスト、アンリミテッドモードは難易度が固定となっており変更できない。
この他に前述の通り「防具適正GR」によって防御力に補正が発生するが、一言で言えばG級以前の防具や低GRの防具に発生するプラス補正である。
自身の防具と、「防具適正GR」に差があった場合、差に応じて防御力が増加する。
部位毎に判定され、増加式は(防具適正GR - 装備中の防具GR)×20。
ちなみにG級マークが付いていない従来の防具はGR1となる。
自分の防具GRの方が適正GRより高い場合はプラス補正は発生しないがマイナス補正もない。
辿異防具は防具の防御力こそG級防具と変わらないがレア度がHR帯のもの=GR1扱いであり、GRを上げていれば(というか上げていないと素材元の辿異種に挑めないが)この補正によって実際の防御力がG級防具より高くなる。
受注・参加時に難易度の横には「適正」「注意」「危険」「達成困難」という指標が表示されるが、これは補正後の防御力がどの程度あるかを表しており、難易度:適正となるのは補正を加味したクエスト中の防御力が、剣士:750以上、ガンナー:500以上になった場合である。
ガンナーの場合に剣士より防御力が250低くても難易度:適正となるのは、単に基準値が低いだけであり防御補正自体は剣士もガンナーも同様にかかっている。
前述の通りMHF-G3以降のG級モンスターは一部を除き基本的に防御力によるダメージ軽減が機能するようになっているため、「適正」となる値を上回る防御力を確保することでG級クエストを安定して回せるようになる。
ただし多くのモンスターが適正防御ラインの装備を打ち破る大技、或いは厄介な状態異常などを有しているため、HRSRのクエスト同様、モンスターに手も足もでないようでは防御力を高めていてもやられてしまう。
無論、防御力が不足しているようでは更に厳しい戦いになる。
クエスト内仕様
防御力減算のほかに以下のような仕様がある。
- 「根性」、「ド根性」の効果が発動せず、上位スキルである「真根性」のみ効果がある。
- 「いたわり+2」のハンター同士が相互不干渉になる効果が発動せず、
同効果を得るためには「いたわり+3」にする必要がある。 - 狩猟笛の攻撃力及び防御力UP旋律の効果が変化する。
攻撃力UPは上昇倍率が下方修正、防御力UPは倍増ではなく固定値の加算となる。 - 属性耐性がプラスの値であれば1/2になる。
なお、遷悠種や辿異種などの攻撃に付随する属性やられを防ぐために必要な値は非G級と変わらない。 - 怯み耐性が怯ませる度に増加していく(元々一部の覇種にあった仕様)。
具体的には怯み耐性=素の耐性値×その部位の怯み回数となっている。
このため、特定部位を攻撃して怯ませ続けるハメはほぼ不可能。 - 罠・閃光玉にも耐性値上昇が設定され、使えば使うほど効果時間が短くなっていく。
閃光玉については元から非G級より短めに設定されているが、
罠はほぼ同じであり捕獲に支障をきたすことはない。
アンリミテッドモード(ULモード)
MHF-ZZにて追加されたハードコアモードを超えるモード。GR999のハンターのみ受注・参加が可能。
G級の通常★ランクモンスターのクエストの一部が対応し、G級特異個体のあるモンスターは特異個体、そうでないモンスターは通常個体が登場する。モーションに変化はないが攻撃力、防御力、罠の効果時間といったスタータスが大幅に強化されており、MHF-ZのG級の最前線にある辿異種などに挑む装備であっても簡単に攻略することはできず、かつての苦戦を思い出すことができる。
ULモードでクエストをクリアすると、モンスターの★ランクに応じた武器魂・綬・勲をまとめて入手することができるほか、特別な効果が発現するシジルの素材となる秘刻印を確率で入手できる。
ギルド優先依頼にも対応しており、入手できる魂・綬・勲が増量し秘刻印の入手確率も上がる。