GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガーガール)とは、相田裕の漫画作品、およびこれを原作とするテレビアニメ、ドラマCD、ゲーム作品である。
概要
メディアワークスの雑誌「月刊コミック電撃大王」に連載された相田裕のガンアクション漫画。全15巻。
同誌にて2002年5月(2002年7月号)から2012年9月(2012年11月号)までおよそ10年間の連載経て完結。単行本も2012年12月に最終巻が発売され全15巻で完結した。単行本の累計発行部数は390万部(2012年12月時点)とのこと。
同作を原作として2003年と2008年にアニメ作品(下記のアニメの項を参照)と2004年にゲーム作品が制作されている。この他にも2003年から2008年にかけてドラマCDやアニメ化に合わせたボーカルアルバム等の音楽作品も制作されている。
あらすじ
イタリアの「社会福祉公社」は、政府の汚い仕事を代わりに行っている。その中でも作戦2課では、集めた瀕死の子供達を「義体」と呼ばれる強力な身体能力を持つ肉体に改造し、 薬物による洗脳を施した上で、政府の非合法活動に従事させている。主人公である義体と義体担当官が、敵対している反政府活動組織と戦うというストーリー。
設定も細かく社会の描き方も鋭い。そんな少女達が、日常に示すさりげない優しさが、見るものに切なさを与える。
受賞歴
連載が完結し最終巻が発売された2012年に第16回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門優秀賞を受賞。
贈賞理由
本作は商業的に成功したエンターテインメントであると同時に、深い射程で議論を誘発する。作中の少女たちの感情は「条件付け」と呼ばれる人為的操作によって植えつけられたものである。その感情は、彼女ら/読者たちにとってはかけがえのないものでありながら、つねにその人工性をつきつけられる。この設定の導入は、マンガが「キャラ」という表現装置─すなわち「人格・のようなもの」を感じさせる記号─を用いて、「人間」を描いてきたことへの批評的言及とも読める。この読みが許されるのであれば、約10年にわたり、この「困難な」物語を維持し完結させたことは、「マンガで物語ること」という困難に立ち向かった成果と言うこともできるだろう。
アニメ
第1期「GUNSLINGER GIRL」
2003年10月にマッドハウス制作でテレビアニメ化され、全13話がフジテレビ・CSで放映された。
原作の2巻までのエピソードの順番を並び替え、エルザが登場するオリジナルエピソードを組み合わせた内容となっており、非常に質が高く評価されている。
第2期「GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-」
2008年1月にアートランド制作でテレビアニメ第2期が始まり、「ピノッキオ」編からのストーリーが描かれた。
放映された全13話+OVA2話がある。
しかし、第2期は第1期に比べると全体的にクオリティが低くニコニコに本編がUPされた時の評判も悪かっため、「ガッカリンガーガール」とタグを付けられることもあった。
また、第2期は原作者が脚本も手掛けていたことから、「原作者は原作読め」とコメントされることもあった。
→ GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-を参照。
主題歌
- オープニングテーマ「THE LIGHT BEFORE WE LAND」
- 歌:谷本貴義
- 作詞:森由里子
- 作曲:作曲 - デルガドス(The Delgados)
- エンディングテーマ「DOPO IL SOGNO 〜夢のあとに〜」
- 歌:op.(オーパス)
- 作詞:うえのけいこ
- 作曲:佐橋俊彦
- 編曲:佐橋俊彦、三村奈々恵
- 第2期
- オープニングテーマ「たった1つの想い」
- 歌・作詞・作曲:KOKIA
- 編曲:KOKIAn'S
- エンディングテーマ「doll」(第1話 - 第12話)
- 歌:Lia、多田葵
- 作詞・作曲:麻枝准
- 編曲:ANANT-GARDE EYES
- エンディングテーマ「human」(第13話)
- 歌:Lia
- 作詞・作曲:麻枝准
- 編曲:ANANT-GARDE EYES
関連動画
関連静画
関連商品
原作
最終巻
その他
関連項目
- アンジェリカ(GUNSLINGER GIRL)
- クラエス(GUNSLINGER GIRL)
- ヒルシャー(GUNSLINGER GIRL)
-
ガンスリンガーガール(タグ検索)
- Gunslinger_Girl
(タグ検索)
- GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO-
- 漫画作品一覧
- アニメ作品一覧
- Revo(一度この漫画をイメージした曲のCDを出したことがある ※サンホラは関係ないので注意)