「レースで一番大切なのは気合!相手に噛みつくくらいの闘争心なのだ!」
シンコウウインディ(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「シンコウウインディ」をモチーフとするウマ娘である。CV:高田憂希
概要
誕生日:4月14日 身長:152cm 体重:増減なし スリーサイズ:B77/W57/H88
噛み癖のある狼……ではなくウマ娘。イタズラ好きでヤンチャで、常に誰かに気にかけてもらわないと気が済まない。噛みつくのはかまってほしいアピールなのだが、本人に全くその自覚はなく、ワイルド気取りである。
いつも「のだ!」「なのだ!」口調で話す。
感情の起伏が激しく、時には相手に噛みついてしまうこともある気性の激しい元気っ娘。
かなりの寂しがり屋で、構ってほしいがためにあの手この手でイタズラを仕掛けてくる。(リニューアル前)
跳ねた栗毛の髪を持つワイルドなウマ娘。額の上に少しだけ髪の白い部分があり、顔の左右の髪の房は毛先が黒くなっている。
一人称は「ウインディちゃん」。
ゲームの育成実装に際して、その性格のルーツはなんと幼少期からベタ褒めされて育った社長令嬢であるためと判明。それが普通ではないことに気がついたのは幼稚園と早くであったが、そこから承認欲求が現在の形になっていったようだ。
馬主の会社はリアルなワルであり程なくして倒産したいわくつきなのだが大丈夫だろうか、色々な意味で
モチーフになったシンコウの勝負服は黒一色であり、彼女の勝負服もネクタイやジャンパー、スカートを黒でまとめたシンプルなデザイン。右手には獅子頭のパペットをつけているが、『うまよん』で本物の獅子舞を任された際は「噛まれたがってるヤツを噛むのはなんか違う」と冷めていた。
ゲームでは例によって大きく変更され、ワルぶるキャラクター性が反映されたパンキッシュでモコモコのファーがついたヒャッハーヒール然としたものに。上半身の露出度は驚くほどアップ。獅子頭は常備してはいないがG1勝利演出で登場する。
なお、振る舞いの子供っぽさに反して高等部である(ゲームでの実装に際して判明)。
リニューアル前プロフィールはスリーサイズが78/59/88で、どっちにしろお尻がやたら大きいがちょっとスリムになっている。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘[Wicked Punk]
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
99 | 76 | 107 | 81 | 87 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
F | A | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
C | A | B | G | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
G | A | B | F | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『Ding Dong Boo』 | |||||||||||||||||||
追い比べをしたとき、速度を少し上げる ダートレースでは噛みつかんばかりの気迫でさらに加速力を上げる |
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ウマ娘テンプレートボックス |
概要
当初は育成・サポート未実装で、一応登場するイベントがあるにはあったのだが、未実装の中でもかなり影が薄い方に数えられた。
2021年6月21日にSRサポートカード[///WARNING GATE///]が実装され、ようやく日の目を見られる立場に。
2021年8月30日に新シナリオ「アオハル杯」が実装されたため、レースを走る姿をお目にかかれるようになった。この頃はダート要員自体が非常に少ないため、サポートカードを編成していなくてもスマートファルコン・アグネスデジタルとともにほぼ確実にチーム入りしてくれる立場であった。脚質も先行なので、逃げのファル子、差しのデジたんと上手くバラけているのもポイント。
しかし、史実に準じた絡みが非常に少ないという立場もあってか、以降はなかなか出番に恵まれない状態が続いた。同じような育成未実装組であっても絡みの面ではフィーチャーされている者も多く、待たされているウマ娘の中でも難儀さを感じさせた。
そんな中、2022年9月末に開催されたストーリーイベント「デイズ・イン・ア・フラッシュ」では話の中心と言える役回りを与えられており、貴重な内面の深掘りが見られた。
2周年を目前に控えた2023年2月13日、フェブラリーS条件のチャンピオンズミーティング直前のタイミングでようやく育成実装。
適性はアオハル杯からの比較で芝だけ1段階低下。所持スキルはダート・マイル・道悪に全振り。前にサポカで持ってきた「泥んこマイスター」をそのまま搭載。
固有スキルは同じダートウマ娘ではイナリワンと共通する追い比べ条件のユニークなもの。フェブラリーSの東京ダート1600は終盤が大半直線なので(=早く出せれば一応加速有効)、それを意識したデザインと思われる。逆に言うとそれ以外のマイル以上条件では期待できないが。
育成シナリオでは史実通りクラシック序盤で噛みつき事件をやらかしてしまうが(2回目はなし。その前にウマ娘ストーリーでもやらかしてるが)、それがバズって危ないウマ娘あるいはネタキャラとして名が知れ渡ることとなり、そのイメージを払拭することが当面の目標となっていくという、「ネタ馬」という概念にフィーチャーした部分が目立つ。
現状ライバル不在気味のウマ娘だが独自にその枠を用意したりはせず、史実で関わりのあるビコーペガサスを相応に絡める形で進む。
ただし台詞の中では当時のダート有力馬と思しきウマ娘の話題がちょろっと出るほか、初噛みつきの相手(ダイワオーシャン)のみ「ヤマトマリン」という名つきで出てくる。
サポートカード
SR[///WARNING GATE///]
スピードタイプ。
一見目立った特徴はレースボーナスが高いことくらいだが、友情・得意率・トレ効果・やる気効果が全て及第点で、さらに友情の固有ボーナスを持つことから、粒揃いだった過去のスピードSRと比べても友情トレーニングの出力は最大級。
初期絆が固有ボーナス分しかなく初動がやや遅かったり、得意率がもっと高い者もいるので総合的に勝るかはまた別だが、優良SRの一角に数えられるだけの能力を持っている。また、アオハル杯では「初期からダート要員としてチームに加入させるため」という理由で採用されることも多かった。デフォルトで加入してくるダート要員であるハルウララは弱めに設定されているため頼りにならず、追加のダート要員が1人居るだけで安定度が大きく変わったためである。
所持スキルは4つ、先行用の「抜け出し準備」以外は汎用。可もなく不可もない程度で、ヒントボーナスもないのでヒント面では特筆すべき点はないか。
一方イベントではマイル用の「負けん気」(共通イベ)や「ギアシフト」(連続イベ)が取れて、先行マイル育成ではなかなか有益。
SSR[とびだせ!恐怖の魔王軍]
最近のダートスキル追加の流れで追加された「泥遊び○(◎)」の上位である新レアスキル「泥んこマイスター」を入手できる。
ダートかつバ場が重or不良の場合のみ発動する非常にニッチなスキルで、当時チャンピオンズミーティングで1回も行われていないような条件だった。初めて行われるのは育成実装月のものとなる。
登場時のグランドライブ環境では根性に逆風が吹いているが、友情寄りの性能や高い初期絆など、グランドライブ向きの傾向はあり、素直な友情メインの運用、あるいは初期ステボーナスも多いことから添え物重視の役割に適性は感じられる。
ダートスキルが増えたこともあってか所持スキルも変更され、総勢9つと一転してスキル富豪に。デフォルトで持っていた4つはすべて所持したうえでダートスキル5つが追加されただけという珍しいパターンの変更になっている。
関連ウマ娘
- ビコーペガサス、ヒシアマゾン
- イタズラに構ってくれる主な相手。
史実ではビコーペガサスとは、あちらがダートに挑戦したうちの1回がウインディの勝ったフェブラリーSであり対戦経験あり。 - シーキングザパール
- 『うまよん』でわりと絡みのある相手で、ゲームでも実装前の数少ない出番(ナイスネイチャのランダムイベント「嵐の如き助っ人」)で「ワールドワイド・ウインディ」という名前まで付けてセットで現れている。
史実ではウインディが安田記念に挑戦した際に一応対戦している。 - アグネスデジタル
- 『うまよん』で罰として彼女に噛まれそうになり、基本的に反省はしないウインディが信じられないくらい素直に謝れるほどの恐怖を覚え、以降トラウマに。ゲームでも上記のイベントでトラウマをちらつかせたりしている。しかし「デイズ・イン・ア・フラッシュ」では一転して尊い仲に。こんなんだが、史実からの関連性を見出せる数少ない相手の一人ではある(フェブラリーステークス勝ち馬)。
- エアグルーヴ
- 実は現時点で唯一の史実同世代ウマ娘だが、特に絡みはない。こちらがダートウマ娘な都合上、年齢以外は本当に何の関係もない間柄なので仕方ないところはある。育成ストーリーでも生徒会の一員としてチラッと出てくるものの直接絡むことは無かった。
史実
木々をなぎ倒し岩を打ち砕きながら
道を作ってきた数多の先人たちよその志を受け継いで獰猛な獣が駆ける
凍てついた砂を熱い咆哮で溶かしていくいま夜は明けて新たな時代が始まる
レース中に他の馬に噛みつきに行く珍プレーで人気者になってしまった後のダート王。
1993年生まれの牡馬。父デュラブ、母ローズコマンダー、母父ダストコマンダー。それほど攻撃的なわけではないがいたずら好きで噛みつき癖があり、セリ市でスタッフの服を食い破ったという逸話がある。馬主は「パッ!とさいでりあ~」のCMで知られた建材・リフォーム業者「新興産業」の社長である。
現3歳の1月にダート戦でデビュー勝ちを収め、芝で3連敗の後に2度目のダート戦を圧勝。ダート路線に狙いを定める。しかし続く館山特別では、ゴール手前でダイワオーシャンに並びかけた瞬間、まさかの噛みつき攻撃を仕掛けてタイム差のない2着に敗れ、普通に走れば十分勝てたこのレースで一躍知名度を挙げる。
次戦からは当時存在した4歳(現3歳)ダート三冠シリーズに進み、1戦目のG3ユニコーンステークスでは最終コーナーで他馬に接触したバトルラインを前に見ながら2位でゴールし、同馬の降着によって重賞初制覇。しかし大井での2戦目スーパーダートダービーではまたも直線前を行く馬に噛みつきをしかけて2着。盛岡での3戦目ダービーグランプリは皐月賞馬イシノサンデーに完敗の3着に敗れる。
4歳時からはブリンカーを着用。初戦のG3平安ステークスでは直線強烈な追い込みでトーヨーシアトルとの1位同着で成長を示し、この年からG1に昇格したフェブラリーステークスに出走。当日は雨で濡れた不良馬場の中、直線ではストーンステッパーとのデッドヒートに。鞍上の岡部幸雄騎手を含む誰もが噛みつくんじゃないかと心配したが、ウインディの闘争心は今度こそレースに向かい、競り合いを制して中央競馬の初代ダートG1馬となった。
しかし続く2戦は5着、6着に敗れ、脚部不安のため長期休養を余儀なくされる。このイメージが悪かったか、初代中央ダートG1馬というめでたい肩書きがありながらこの年のJRA賞最優秀ダートホースの受賞には至らず、それも他馬に奪われたわけでもない「該当者なし」となってしまった。
2年ぶりに復帰した6歳時は久々の芝挑戦でG1安田記念に出走するも大敗し、G3(当時)日本テレビ盃で4着に入ったのを最後に引退。
引退後は種牡馬入りしたが、直後にオーナーが馬主を引退してしまったこともあり実働は3年、少ない中から活躍した産駒も皆無であった。ダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックスにて、試情馬(当て馬)兼功労馬として余生を送っていたが、2023年9月27日に死去。享年30歳。
2023年のダーレー・ジャパンの種牡馬展示会ではシンコウウインディの縁から、CVの高田憂希が展示ナレーションを担当するというちょっとしたコラボがあった。
なお、馬の記事よりこっちの記事のほうが先にできていたので競走馬について解説しているニコニコ大百科の記事が当初はここしかなかった。