フサイチパンドラ(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「フサイチパンドラ」をモチーフとするウマ娘である。CV:佳原萌枝
概要
誕生日:2月27日 身長:165cm 体重:いーかんじ♡ スリーサイズ:B92・W61・H86
生まれた時から周りに『天才』と褒めそやされ、すくすく健やかに、身も心も自信も成長したラブリーウマ娘。
入学後もその自信と素質が陰ることなく、のびのびと過ごしているが……
ちょっぴり自分に甘すぎるのかもしれない。
嫌いなものは反省会。
2024年9月20日公開のメインストーリー第2部中編にて初登場したウマ娘。事前告知など一切なしでの唐突な登場だったため、メインストーリーを観ていた多くのファンが驚くこととなった。キャラクター詳細およびCVは9月27日の「ぱかライブTV Vol.45」で発表。
「フサイチ」冠名では初のウマ娘化となる[1]。耳カバーの黄色と赤はフサイチの勝負服カラーで、モチーフ馬がつけていたメンコもこの色であった。
史実
カワカミプリンセスの降着事件で知られる2006年エリザベス女王杯の繰り上がり勝ち馬で、あの九冠牝馬アーモンドアイの母。
2003年生まれ、父*サンデーサイレンス、母*ロッタレース、母父Nureyev。大種牡馬サンデーサイレンスのラストクロップ(最終世代)の1頭である。母ロッタレースはもともとサムソンビッグの生産牧場・サムソン牧場が導入したらしいという噂があるが、ロッタレースの産駒は全てノーザンファーム産なので真偽はよくわからない。
オーナーは高額馬を買い漁るバブリーな馬主として知られた「フサイチ」冠名の関口房朗。フサイチパンドラはセレクトセールで8700万円で落札された。
スペシャルウィークやアグネスデジタルでおなじみ、「白井最強」こと栗東・白井寿昭厩舎に入厩し、角田晃一を鞍上に2歳11月の新馬戦を6馬身差で圧勝。勢いに乗って阪神JFに乗りこんだが、後方から差し届かずテイエムプリキュアの3着に敗れる。
3歳となって自己条件を勝ち、フラワーカップ2着で収得賞金を確保して牝馬クラシックに乗りこんだが、2番人気に支持された桜花賞はまさかの14着に撃沈、角田晃一騎手は降板となる。
新たに福永祐一を迎えてオークスに向かうと、先に抜け出した無敗馬カワカミプリンセスを必死に追いかけたが振り切られて2着。以降、福永が主戦となる。
しかし秋もローズS、秋華賞と3着に敗れ、牝馬三冠は無冠に終わった。
続いて向かったエリザベス女王杯でも外目から鋭く脚を伸ばしたが、オークス、秋華賞に続いてカワカミプリンセスの豪脚に突き放されて2着。……のはずが、カワカミプリンセスがヤマニンシュクルの進路を妨害したとして12着に降着。繰り上がりでフサイチパンドラにGIタイトルが転がりこむことになった。これでサンデーサイレンス産駒は全世代でGI勝利という大記録を達成することなった。
ただこのレース、ヤマニンシュクルはこれが原因で引退、カワカミプリンセスがこの後勝てなくなったのもこのレースで勝ったのに陣営が喜んでくれなかったことで馬がやる気をなくしてしまったと言われており、いろいろ後味の悪いレースであった。
中1週で向かったジャパンカップでは同期の二冠馬メイショウサムソン(6着)に先着する5着に健闘。古馬となった2007年は、エンプレス杯(ダート2100)→日経賞(芝2500)→マイラーズカップ(芝1600)→ヴィクトリアマイル(芝1600)→クイーンS(芝1800)→札幌記念(芝2000)→エルムS(ダート1700)→エリザベス女王杯(芝2200)→ジャパンカップ(芝2400)というわりと謎のローテを走り、藤田伸二を迎えた札幌記念を逃げ切ってGI馬の意地を見せ、エリザベス女王杯ではダイワスカーレットの2着に力走した。ラストランの有馬記念は跛行で出走取消になってしまい、そのまま現役引退。
引退後はノーザンファームで繁殖入り。産駒は勝ち上がりこそするものの目立った活躍を見ることのないまま2017年10月に死亡してしまったが、その翌年に第7仔アーモンドアイが牝馬三冠を達成、ジャパンカップで衝撃のレコードを叩き出し、2020年に引退するまでに芝GI9勝の新記録を達成。九冠馬の母として競馬史にその名が永久に刻まれることになった。
詳細は当該記事へ→フサイチパンドラ