「勝てば天国、負ければ地獄……。
世の中ってのは、そういうもんだろ?」
ナカヤマフェスタ(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「ナカヤマフェスタ」をモチーフとするウマ娘である。 CV:下地紫野
概要
誕生日:4月5日 身長:159cm 体重:レースに支障なし スリーサイズ:B78・W54・H79
アウトロー気質の勝負師。無気力でブラブラしていたが、恩師の導きで、レースに身を投じるスリルに出会う。
ギリギリで生きることしかできず、ぬるい状況だと手を抜きがち。古き良き人情派で、よく裏路地で、見知らぬ人とホルモン煮込みをつついている。
ポーカーフェイスでハードボイルドな勝負師のウマ娘。普段はクールだが、賭け事にはめっぽう熱くなる。
彼女の中ではレースすらも賭け事であり、熾烈なレースの中に自分の存在意義を見出している。
ヒリつくような勝負に生を感じる、勝負師のウマ娘。分析や願掛けをしっかり押さえつつ、不利な状況を逆転するような熱い勝負を求めている。レースからギャンブル要素を廃している『ウマ娘』の中にあってギャンブル好きで、ポーカーや麻雀などのテーブルゲームも嗜む。
ホルモン煮込みというチョイスは、ナカヤマだけに中山競馬場の名物からと思われる。
(実際、「ナカヤマ」の冠名は中山馬主協会に由来しているので、その中山に関連付くのは正しい)
原案の勝負服は一応制服風だが、水色のスカジャンにスタッズ付きのシューズとニーハイ、超ミニスカートの不良娘スタイル。イラストでは首に下げたヘッドホンに音楽プレイヤーが繋がっているが、耳が頭の上にあるのに聴こえるのだろうか。
ゲーム版実装時はニット帽こそ一緒なもののそれ以外がすべて変更。ダメージ加工が施された赤白のTシャツに黒のジーンズ。その上に青のロングコートを羽織った衣装となっている。
ゲームでの扱い
育成ウマ娘:死中求活
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
97 | 92 | 99 | 75 | 87 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
G | C | A | B | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
G | A | A | D | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『剣ヶ峰より、狂気に嗤え』 | |||||||||||||||||||
最終コーナー以降に追い抜こうとすると 残り400m以降に好位置で速度が上がる 人気が低い場合はすごく上がる |
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ウマ娘テンプレートボックス |
概要
サポートカードでは、2021年10月20日にSSRサポートカード[43、8、1]が実装されたのが初登場。
2022年11月9日に育成ウマ娘として追加された。
基本性能はスタンダードなのだが、新スキル「勝負師(下位:やまっけ)」と固有スキルで「人気が低い場合に性能が上がる」という性質を有しているのが特徴的。あと「博打うち」も案の定持ってきた。
固有スキルの演出では、麻雀……っぽく見せているがおそらくウマ娘モチーフのドンジャラと思しいものが登場する。
シナリオは大手を振って名前も出せるようになった凱旋門賞の存在に重きを置いた内容となっているが、やっぱり育成中では出走を回避する筋書きとなり、エンディングで出走したことが語られる形となる。
史実におけるライバル役の不足も例によって代役で補完する形となるが、別方向でゆかりのあるエルコンドルパサーも積極的に絡んでくる。
そして、リニューアル後プロフィールで示唆されていた「恩師」も重要人物として登場する。
サポートカード
SSR[43、8、1]
中距離差し向けスキルを多数持つスタミナSSR。無凸から根性ボーナス、ヒントレベル2と高いヒント発生率が特徴。
ギャンブラーのナカヤマフェスタの性格を反映してか、連続イベントの一回目であえて体力-10される下を選ぶと、三回目のイベントで場合によってはスタミナと根性が+15、このサポカから初登場のレアスキル「決死の覚悟」のヒントレベル3が取得できる。だが失敗すると根性+10、「決死の覚悟」の下位スキル「ありったけ」のヒントレベル3になったうえにやる気が下がってしまうという運否天賦な選択肢が待ち構えている。あげません!
カードのエピソードでは「1番人気のウマ娘」のことを話題に挙げながら、イラストでは観客に手を振るウマ娘の裏で闘志を燃やす原案勝負服のナカヤマが描かれている。
勝ち鞍である2010年の宝塚記念をモチーフとしていると思われ、このサポカの名前の3つの数字は
に因んでいると考えられる。
また、イラストに描かれているウマ娘の配色は1番人気だったブエナビスタと共通する。「没ウマ娘」も参照のこと。
SSR[一天地六に身を任せ]
2022年7月末に実装、賢さタイプ。
水着姿で水鉄砲バトルに興じている。なお、「一天地六」というのはサイコロのこと。
「参加したトレーニングの失敗率が0%になることがある」というユニークな固有ボーナスを持つ。これは発動した場合には表示上0%になるため、無茶なトレーニングにも安心して特攻できる。本人はこういうのは嫌そうではある
自身が賢さタイプという点はあまり噛み合っていないのだが、得意率なしの一方で非常に高いやる気&トレ効果を持っているため、他トレーニングに出てくることを想定した効果なのだろう。
レースボーナスも10%持っており、体力を削ったまま動くことも多いクライマックスシナリオ向けと言える性能。
なお、レアスキルは安心沢によって世に生み出されてしまった「博打うち」。2回目の選択肢で上を選ぶと、3回目での成功率は高いがヒントレベルは+1、下を選ぶと成功率が低い代わりに成功時に+3で貰えて、ステータス上昇も大きい。ヒントレベル1で進んで取るほどでもない時は博打に走るのもいいだろう。
関連ウマ娘
- トーセンジョーダン
- 友人。モチーフ馬は同期だが、活躍時期の差異から対戦は1回だけ。育成シナリオではお互いにそれぞれ、ある程度の出番がある。
- ゴールドシップ
- ゲームでよく絡んでいる。ゴルシの奇行に乗っかってよくわからないバトルに興じている姿が目立つ。
モチーフ馬は同じステイゴールド産駒であり、方向性は違えど指折りの問題児同士。 - サトノダイヤモンド
- サポートカード[その背中を越えて]のイベントで、ゴルシを交えて3人で「ジンクス破り」に挑むものがある。凱旋門賞つながりの組み合わせだと思われる(2010年代の挑戦者でウマ娘になっているのはちょうどこの3頭)。
- サクラバクシンオー
- 世代もまるで違うが、育成ウマ娘イベント「バクシン的な謎解き!」で登場。ナカヤマというヒントからナカヤマフェスタと中山レース場の二択となり前者を選ぶと
委員長力勝負会話イベントが発生する。 - シリウスシンボリ
- 同室。実馬は世代としては30年近く離れているが、「G1初勝利(シリウスシンボリは日本ダービー、ナカヤマフェスタは宝塚記念)の直後に欧州遠征し、前走のフォワ賞で2着に入り凱旋門賞に挑戦した」という共通点を持つ。ギャンブル絡みで一緒に登場することが多い。
- エルコンドルパサー
- ウマ娘ストーリー・育成シナリオにて登場。デビュー前のナカヤマに勝負を挑まれるところから始まり、デビュー後は海外遠征の先達としてナカヤマを助け、最終目標のジャパンカップで対決する。
史実では同厩、かつ同じく蛯名正義を鞍上に凱旋門賞へ挑んだ繋がりがある。また、2010年ジャパンカップの勝ち馬ローズキングダムは同じKingmambo系(父キングカメハメハ)であり、その代役ともとれる。 - 元担任
- プロフィールにある「恩師」その人。小学5年の時の担任で、ナカヤマを更生させようと父が営むレース教室に連れていき、レースへの情熱を目覚めさせた。ナカヤマにとって今でも大切な”先生”だが、今は病気がちになっており……
モチーフはナカヤマフェスタの馬主であった和泉信子氏と思われる。中山馬主協会の会長などを務めた重鎮・和泉信一の娘で、ナカヤマフェスタの3歳時、2009年11月にがんで亡くなってしまう(以降は父に引き継ぎ)。宝塚好きでフランス贔屓だったとのことで、その後を顧みるとなんとも数奇なものである。
なお、劇中では基本「ナカヤマ」で通っているウマ娘ナカヤマフェスタだが、彼女とその父からは「フェスタ」と呼ばれる。
史実
日本馬として2頭目の凱旋門賞2着馬。有り余る闘争心で世界の頂に食らいついた勝負根性の鬼。
2006年生まれの牡馬。父ステイゴールド、母ディアウィンク、母父タイトスポット。父は今でこそ大種牡馬と評価されているが、現役時代は気性が悪い問題児として有名であり、それを当然受け継ぎがちな産駒たちの中でも最も気性が悪い馬がこのナカヤマフェスタだと言われている(ただ、牧場に居た頃はまだ大人しかったらしい)。しかしフェスタは同時に父の長所である、勝負所で発揮される激しい闘争心・勝負根性も受け継いでいた。
2歳時に新馬戦とG3東京スポーツ杯2歳Sを連勝して早くから頭角を現すものの、3歳時はG2セントライト記念で1勝を挙げるに留まり、クラシック三冠は全出走したものの東京優駿の4着が最高成績だった。4歳時はメトロポリタンステークスを勝利後、宝塚記念では同期の二冠牝馬ブエナビスタを残り100mで出し抜く差し切り勝ちでG1を初制覇する。
秋には蛯名正義とのコンビで凱旋門賞に挑戦することが発表されるが、まだG1を1勝しただけのナカヤマフェスタが通用するのか疑問の声も上がっていた。しかし、世界最高峰の舞台でもナカヤマフェスタの勝負根性は爆発する。最終コーナーで大きな不利を受けながらも直線で先頭に立ったナカヤマフェスタは、エプソムダービー馬ワークフォースに抜かれて尚も猛然と食い下がる。結果はワークフォースも最後まで譲らずアタマ差の2着に敗れたものの、凱旋門賞2着は同じく蛯名正義が騎乗したエルコンドルパサー以来11年ぶりで内国産馬では初。2022年までの通算でもオルフェーヴルを加えた3頭だけであり、着差だけ見れば現在までで最も凱旋門賞制覇に近づいた日本馬がこのナカヤマフェスタである。
帰国後はジャパンカップを大敗後に故障が発覚して長期休養、翌年再び海外遠征に挑んだが結果は伴わず、凱旋門賞の11着大敗を最後に引退、種牡馬入りした。
産駒はやはりというか気性難の傾向があり、そもそも競走馬になれない馬が多いとも言われているほどで、活躍馬が現れず早々に種牡馬引退となるも、程なくしてガンコがG2日経賞を勝ち、復帰することとなった。2020年にはバビットが重賞2勝を挙げている。
詳細は当該記事へ→ナカヤマフェスタ