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窃盗症と依存症

近しいところで「着服」の事件があった。
俺には直接関係は無いと思いたいが、世間なんてどこで繋がっているかわからない。
なんとかとばっちりだけは受けたくないものだ。

ニュースを見て、「着服」と「横領」って同じもの?と、ふと思って調べてみた。
「横領」とは、自己の占有する他人の物を不法に領得する行為。
例えば、目的物を売却・贈与・質入れする行為や、金銭を使い込んでしまう行為などが、
不法領得の意思の発現行為、すなわち横領に当たる。
「着服」との違い
横領と似た言葉として「着服」があるが、横領が刑法上の用語であるのに対して、
着服は「不正な手段でごまかして自分のものにする」という意味の一般用語。
基本的には、着服行為は「横領」に当たるケースが多いが、
横領罪が成立するか否かについては、あくまでも刑法上の要件に従って判断される。
ちなもに「窃盗」との違い
「窃盗」とは、他人の意思に反して不法に財物の占有を奪取する行為。
横領と窃盗の違いは、「財物」が、自分の占有下にあるか他人の占有下にあるかにある。
前者は横領、後者は窃盗。

いろいろ難しいが、どっちにしろ他人の財布で遊んじゃダメってこと。
自分の財布の中身で足りなければ、正規ルートから自分の名前で借りなさいよ。
それが無理なら身の丈に合った生活をしなくちゃ。

犯人を擁護するわけではないが、クレプトマニア(病的窃盗、窃盗症)という見方もある。
クレプトマニアは、薬物依存症とほぼ同じようなメカニズムが関わっている。
窃盗症は現在まだ「依存症」というカテゴリーに分類されていないそうだ。

アルコール依存症患者はネオンとアルコールを結びつけてしまうような、
“誤った学習”をしてしまうことがあるとわかってきている。
同様に窃盗を繰り返す人にも誤った学習が関連している。
だが窃盗は犯罪であり、他の依存症ほど身近なものではない。

依存症とは、ある物質の摂取やある行為を行うことで問題が生じてしまうにも関わらず、
その行動をやめられなくなる病気で、
「いけないとわかっているけどやめられない」というコントロール不能の状態に陥る。
このような人に対し、かつては意志の弱さや倫理観の低さのせいであると思われがちで、
精神的な病気であるという認識はほとんどなかった。
しかし実際には脳の仕組みそのものが変化してしまっているのであり、
条件さえ揃えば生まれや育ち関係なく誰でもなりうる病気なのだ。

「できるかも?」と試してみたところ、見事に成功してしまったケースや、
他の人が万引きしている光景を見かけ、自分も試してみたケースなど、
最初は軽い気持ちで行っているが、後に依存症になる人は、
このときの刺激的な成功体験、達成感、お得感などに心を奪われてしまう。
そしてその後も何度か窃盗を成功させるうちに習慣化していく。
何らかの対人的・経済的・身体的・精神的な問題が生じたとしても、やめることが困難になる。
この一部の人の脳にはある変化が起きている。
窃盗が習慣化すればするほどドーパミンが分泌される頻度も増え、快楽や喜びを感じやすくなる。

今回の犯罪をアルコール依存症と無理やりつなげてみた。


つづく。


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