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『墨攻』、「墨家十論」。

2007年02月11日/ ◎コンシェルジュ『J』の雑記雑感

『墨攻』、「墨家十論」。 墨者の革離が、巷淹中率いる趙の侵攻を受けた梁に単身乗り込み、大軍を相手に、梁城の民をまとめあげ、趙軍を相手に奮戦する
ストーリー・映画「墨攻」を見てきた。

 墨家は、中国戦国時代に墨子によって興った博愛主義を説いた
思想家集団
。儒家と並び隆盛するも、秦の中国統一の後、歴史上から
忽然と消えた。
 「墨家十論」は、「兼愛」(全ての人を公平に隔たり無く愛すること)、「非攻」(他国への侵攻の否定)、「尚賢」(貴賎を問わず賢者を
登用すること)、「尚同」(賢者の考えに天子から庶民まで全ての者が
従えば、価値基準を1つにして社会の秩序を守られ、社会が繁栄すること)、「節用」(無駄をなくし、
物事に費やす金銭を節約すること)、「節葬」(葬礼を簡素にし、祭礼にかかる浪費を防ぐこと)、「非命」
(宿命論を否定し、人は努力して働けば自分や社会の運命を変えられる)、「非楽」(人々を悦楽に
ふけらせ、労働から遠ざける舞楽の否定)、「天志」(天の意思は人々が正義をなすことだとし、天意に
そむく憎み合いや争いを抑制すること)、「明鬼」(善悪に応じて人々に賞罰を与える鬼神の存在を主張し、
争いなど悪い行いを抑制すること)。
 特に「非攻」「非命」「兼愛」などは、生きていく上で考えさせられる深い思想だ。

 革離、弓隊隊長・子団、趙の巷淹中、若き王の息子・梁適。それぞれの信念の貫く姿がカッコよすぎ!
革離に熱いも想いを寄せる、逸悦も美しい!

 最近、生き方に迷うと中国史に触れる(引きこもる)。
 北方謙三『水滸伝』『楊家将』も男の生き方に感じるところが多々ある。


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Posted by コンシェルジュ『J』 at 23:05│Comments(2)
この記事へのコメント
革離、超ナイスガイでしたね~♪
LOVE×2 o(^w^*)o☆
今、中国がマイブームです!
Posted by 澄翔 at 2007年02月19日 19:11
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Posted by 履歴書の賞罰 at 2011年10月10日 21:57
 
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