オートミールを食べてはいけない人の特徴は？メリット・デメリットや食べ方を紹介

オートミールとはオーツ麦を加工してできたシリアルの一種です。海外では昔から親しまれてきたもので、栄養豊富＆低GIなことから日本でも近年注目されています。食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で健康面やダイエット面で注目されている食品です。

オートミールを食べ続けた結果どのような効果が得られるのかや、美味しく手軽に食べるためのレシピなども記事の後半でまとめているのでぜひ最後までチェックしてくださいね。

人によっては、ある食品を食べると体調不良を引き起こす場合があります。食物に含まれる特定の成分でアレルギー反応を引き起こしたり、病気による食事制限が必要な方がいたりするため、日々の食生活には注意が必要です。

オートミールは食物繊維が豊富なことや、栄養価の高さから注目されていますが、一部の人にとっては避けるべき食材です。小麦やオートミールアレルギーのある方、グルテン不耐症の方、持病をお持ちの方は特に注意が必要となります。以下でそれぞれ詳しく解説していきます。

オートミールは基本的にアレルギー反応を引き起こしにくい食材とされています。しかし、まれに、一部の方にじんましんや喘息などのアレルギー反応が起きる可能性があります。

オートミールのアレルギー反応のなかには、数日後に遅れて症状が出るケースもあるため注意が必要です。また、オートミールを含む加工食品でもアレルギー反応が出ることがあるため注意するようにしましょう。

まずは専門医に相談し、少量ずつから始めたり、信頼できるメーカーの製品を選んだりするのがおすすめです。いずれの場合もアレルギー表示をしっかりとチェックし、細心の注意をはらうようにしましょう。

小麦は特定原材料としてアレルギー表示が義務付けられている食材の一つです。しっかりとアレルギー表示を確認し、オートミールやオートミールを使った加工食品に混入している可能性がないか確認するようにしましょう。

小麦は多くのグルテンを含むため、グルテン不耐症の方は注意が必要です。グルテン不耐症は、グルテンを含む食品に反応して、頭痛や下痢、体のだるさ、気分の落ちこみなどの体調不良を引き起こす症状です。少量でも症状が出る場合もあるため、注意が必要です。

オートミール自体にグルテンは含まれていませんが、製品の加工や製造の過程でグルテンを含む小麦が混入する可能性があります。そのため、グルテン不耐症の方はグルテンフリーと明確に表記された商品を選ぶようにしましょう。

糖尿病の方は、血糖値の管理が大切です。オートミールは血糖値の急上昇を防ぐ低GI食品なので、基本的には糖尿病の方でも食べられます。しかし、オートミールにも糖質が含まれていたり、白米と並ぶほどのカロリーだったりするため、摂取量には注意が必要です。

ただし、一食の適量を守って摂取していれば、二次予防に効果的である可能性があります。初めてオートミールを取り入れる方は、医療機関を受診し、医師に相談してから取り入れるようにしましょう。

オートミール一食分にはリンやカリウムなどが白米一食分よりも多く含まれています。

• オートミール一食（30g）あたり、リン110mg、カリウム78mg
• 白米茶碗一杯（150g）あたり、リン51mg、カリウム44mg

リンは、腎臓の働きによって体外に排出されるため、腎臓が弱っているときには摂取を控えることが望ましいとされています。そのため、リンを多く含むオートミールは、腎臓に負担をかける可能性があるので、心配な方は一度専門医に相談してから摂取するようにしましょう。

すでにオートミールを食べたことがある方のなかで、「食べるとお腹がゴロゴロする」「なんだか気分が悪くなった気がする」という経験をした方もいるのではないでしょうか。食べてはいけない人がいるのか、それはどんな特徴がある人なのか、オートミールに関する噂の真相について詳しく解説していきます。

オートミールには食物繊維が豊富に含まれていて、体内で水分を吸収し便のかさを増やして排出を促すため、腸内環境の改善効果が期待できます。しかし、お腹が弱い方には合わない可能性があります。

また、ストレスなどによって免疫力が低下しているときや体調がすぐれないときには、1日の摂取量を守ることはもちろん、お腹の調子に合わせて量を減らす、日常的な摂取は控えるなどの対策が必要となります。

オートミールはダイエット向きの食品とされていますが、食べ方によってはかえって太ってしまう可能性があります。なぜなら、意外にもそのカロリーは高く、白米と同じg数で比較するとオートミールの方が少しカロリーが上回っているからです。

そのため、身体に良さそうだからと適正量を超えて食べると、1日の適切な摂取カロリーを超えてしまいます。また、トッピングでカロリーが高いものを足していくと、さらにカロリーオーバーになることがあるので注意が必要です。

一食30gの適量を守って摂取していれば、特別に肝臓に負担がかかるということは考えにくいでしょう。

このような噂の真相は、オートミールのアンモニア含有量の高さからきているのではないでしょうか。体内に含まれたアンモニアを分解するときに、肝臓に負担がかかることは事実のため、このようにいわれているのではないかと考えられます。

しかし、アンモニアはほとんどの食べ物に含まれているので、オートミールを特別意識して、避ける必要はないでしょう。たとえばうどん、そうめん、白米と比較すると以下のようになります。

一食の適正量が30gのオートミールは、こちらの含有量の約3分の1ほどのアンモニア摂取量になります。肝臓への負担に関してはあまり意識しすぎず、適量を守って食生活に取り入れるようにしましょう。

オートミールに含まれる主要な栄養素として、食物繊維、ミネラル、ビタミンがあげられます。また女性ホルモンのバランスを整えるというメリットもあげられます。食べ過ぎに注意すれば健康面や美容面においてメリットの多い食材といえます。

ここからは、オートミールを取り入れた食事を続けるとどんな結果が得られるのか、どんな方に効果的なのかをまとめていきます。

水分をよく吸収して膨らむオートミールは、少量（30g）で白米1杯分（150g）と同じくらいの満腹感を得ることができます。また、食物繊維が多く含まれているため、腸内に長く滞在し、間食を防ぐ効果があります。

不溶性食物繊維を含むオートミールは、小腸では吸収されず、大腸まで届き、水分を吸収してさらに膨張します。そのため、便のかさを増やし、お通じを促します。

低GI食品でもあるため、血糖値の急上昇を抑え、少量で満足感を得られやすいというメリットがあります。ダイエットを目的としている方は効果的にオートミールを取り入れると良いでしょう。

オートミールにはビタミンやマグネシウムなどの栄養が豊富で、女性ホルモンのバランスを整える可能性があるといわれています。また、亜鉛も含まれているため、髪や皮膚を健康に保つなど女性に嬉しい効果もあります。

亜鉛を含む食材は牡蠣、ホタテ、鶏レバーなど、なかなか普段の食事で取り入れづらいものが多い印象があります。手軽に取り入れられるオートミールに亜鉛が含まれているのは嬉しいポイントですよね。

オートミール単体で食べるのではなく、タンパク質を多く含む納豆や卵、鶏むね肉と組み合わせて食べたり、キムチや漬け物などの乳酸菌を多く含む食材と組み合わせて食べるとより良いでしょう。オートミールに含まれる食物繊維が腸内の善玉菌のエサになりやすいからです♡

オートミールは基本的にはお湯や牛乳で煮たり、電子レンジで温めて食べるのが一般的です。水分をよく吸収して膨らむので少量でしっかりと満足感を得られるのが嬉しいポイントです。一食分の30gは乾いている状態では少なく見えますが、しっかりと膨らむので心配せず調理してみてくださいね◎

オートミールは単品で食べるのではなく、他の食材と組み合わせて食べることでより栄養のバランスを取ることができます。たとえばおかずであれば卵や納豆、めかぶ、キムチ、海苔などと組み合わせ、めんつゆやごま油をかけて食べるのも良いでしょう。また、おやつであればバナナやいちごなどのフルーツやナッツを乗せて、ヨーグルトやはちみつをかけて食べるのもおすすめです。

いずれも一食分の適量を守って食べるようにしてくださいね。

ここからは、オートミールを使ったおかゆレシピを二つご紹介します。だんだん寒くなっていくこの季節にぴったりの身体の芯から温まりそうなレシピです♡

まずご紹介するのは、オートミールdeリセット飯です。作り方は以下のとおりです。

1. 材料を全部入れて蓋をして煮詰める。（2分電子レンジでチンしてもOK）
2. 沸騰したら卵を回し入れる。
3. パセリを乗せたら完成。

1の工程は2分電子レンジでチンしてもOKです。簡単に作れて、腸の働きも活発になりそうなレシピなんて魅力的◎

引用：クラシル

次にご紹介するのは、優しい中華風オートミールと卵のお粥です。作り方は以下のとおりです。

1. ねぎは小口切りにする。
2. 鍋に水、鶏ガラスープの素、塩、オートミールを入れて混ぜる。中火で熱し、煮立ったらねぎを加えて混ぜ、ふたをする。オートミールがやわらかくなるまで弱火で4〜5分煮る。
3. 溶き卵を回し入れ、ひと煮立ちして卵がふわっとするまで加熱したら完成。

ふきこぼれないように、時々フタをずらすなどして注意してください。これからの寒い時期にもぴったりなほっこり温まるおかゆレシピです◎

引用：DELISH KITCHEN

オートミールは食べ過ぎに注意して取り入れれば健康やダイエットにおいてメリットの多い食材といえます。また、女性ホルモンのバランスを整えるという嬉しいポイントもあります。今回紹介したレシピを活用して、美味しく楽しく健康的なオートミールを取り入れた食生活にチャレンジしてみましょう。

他にも簡単に作れて美味しいレシピを以下の記事で紹介しているのでチェックしてみてくださいね。

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