「転ばぬ先の杖」として、登山やハイキングで活躍するトレッキングポール。疲労の軽減や転倒防止に役立ち、快適で安全な山歩きをサポートする優れものです。しかし「どれも同じに見えるけど、何が違うの?」「ネットの格安モデルでもOK?」と、何を基準に選んだらよいか分かりませんよね。
日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ。「今一番良い山で、一番楽しい山の遊びをしよう!」をモットーに、国内外、季節を問わず山の旅を案内する。プライベートでも、登山、トレッキング、自然観察、クライミング、スノーハイク、バックカントリースキーなど、その時々に合った自然の中でのアクティビティを楽しむ。また、以前写真関係の仕事に就いていた経験を活かし、山での写真撮影や雑誌などにルポタージュの執筆も行う。
アウトドア用品・工具・カー用品・自転車など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。現在は、ホビー分野のコンテンツを担当。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
マイベストでは「テント泊装備の夏山登山で、推進力を得るために強く突いても安定する強度がある」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「展開・収納が簡単かつ扱いやすい形状・重量・重心バランスで、夏山登山で快適に使用できる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「ザックの中に簡単に収納できるサイズで、ULハイクやトレイルランニングにも使用できる重量」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「スノーハイクでも使用可能で、かつ身長が異なる人に貸しやすく、補修パーツの入手・交換も手軽に行える」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
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監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
新商品の発売情報をリサーチした結果、ランキングに追加すべき商品はありませんでした。
トレッキングポールを使用すると、大きく分けて2つのメリットがあります。
1つ目は、脚への負担を軽減できること。登り坂や平坦な道で推進力を得て脚力の温存に役立つのはもちろん、下りで着地の衝撃を緩和し膝や太ももへのダメージを減らす効果があります。登山で脚が筋肉痛になったり、途中で脚が踏ん張れなくなったりするなら、使う価値は十分にあるでしょう。
2つ目は、バランスをとって転倒を予防すること。登山道は岩や木の根などで足場の不安定な場所がたくさんありますが、トレッキングポールが簡易的な手すりのような役割を果たし歩きやすくなります。苔や泥などで滑りやすい地面のときも、脚をそっと置く手助けになりますよ。
トレッキングポールは、登山靴やレインウェアのような登山の必須装備ではありませんが、あると便利な道具です。
例えば脚をケガして歩行が困難になったとき、トレッキングポールがあれば自力で下山する手助けになります。ガイド活動をするなかで、想定以上に疲労してしまった人にトレッキングポールを貸すことも。体力に自信があっても、トレッキングポールを持つと遭難するリスクを軽減できますよ。
トレッキングポールには、グリップがI字型のもの以外に、T字型のものがあります。
I字型は2本セットで使用しますが、T字型は1本だけで使用。T字型は杖のような使い方に向いていて、体重を預けながらゆっくりと歩く人向けです。
このコンテンツでは、一般的に使われるI字型のトレッキングポールを比較・ご紹介します。
トレッキングポールを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「4つのポイント」をご紹介します。
トレッキングポールの強度と持ち運びやすさには、トレードオフの関係があります。強度が高くしっかりしたものほど重くかさばり、軽量・コンパクトで持ち運びやすいものは強度が落ちるため、完璧な商品は存在しません。
高価な商品でも、自分の山の楽しみ方に合っていないと使いにくくかえって危険をともなうため、用途を明確にしてから選びましょう。このコンテンツでは、便宜的にトレッキングポールを3タイプに分類し、おすすめの使い方を解説していきます。
トレッキングポールには、収納するとき入れ子式に縮める「伸縮式」と、分割して折りたたむ「折りたたみ式」があります。
折りたたみ式はコンパクトに収納できる点が魅力で、もし登山中にポールが曲がり使えなくなっても、たたんで持ち帰れることも特徴です。
一方で伸縮式は、強度が高くメンテナンスしやすい点がメリット。ポールが曲がった際にも、曲がった部分だけ交換できます。どちらにもよしあしがあり、絶対的な優劣はありません。
「友人に登山に誘われたが、体力に自信がないので楽に登れる道具がほしい」「膝が悪いので負担を軽減したい」という人には、定番タイプがおすすめ。強度が高いので、ある程度体重をかける使い方にも対応できます。
商品の選択肢が多く収納・展開も直感的にできるので、「とりあえず最初の1本がほしい」という人にもおすすめです。
なお、伸縮式ポールの長さの固定方法には、レバーロックとスクリューロックの2種類があります。おすすめはレバーロック。スクリューロックに比べて弱い力でも簡単かつ強力にロックでき、操作も片手で素早く完結します。
ポールの素材は、大きく分けてアルミとカーボンの2種類。しっかりとした支えがほしい人には、強度が高いアルミがおすすめです。
アルミ製のポールは、無理な力がかかったとき破断しにくい特徴があります。登山中にアクシデントがあったとき、カーボン製は破断して使えなくなる可能性が高いのに対し、アルミ製なら曲がるだけなので使い続けられますよ。
「将来的には標高が高い山にもチャレンジしたい」「軽快な山歩きを楽しみたい」と思っているなら、折りたたみ式のバランスタイプを選ぶとよいでしょう。強度と持ち運びやすさのバランスがよく、様々なコース・使い方に対応できます。
北アルプスなどの3,000m級のコースは急で険しい岩の尾根が続くため、両手を使ってロッククライミングのように登るエリアも。そういった場所ではポールをザックに収納するため、持ち運びやすさが重要です。そのうえ装備量が増えてポールに荷重がかかりやすいことから、ある程度の強度も確保しておく必要があります。
また、コースを問わず軽快に山歩きを楽しみたい場合も、小ぶりなザックに収納できるサイズと扱いやすい軽さが欠かせません。
向上志向がある人・ある程度の基礎体力がある人なら、バランスタイプを選んでおくと将来的にも活躍するでしょう。
軽量さは、ポールを突くときの扱いやすさにも影響します。検証で岩や木の根が入り組んだ登山道を歩くとき、軽量なものほどポールさばきが軽快で快適でした。
また、収納時にザックから飛び出るものは、岩やハイマツ(高山植物)などに引っかかる恐れがある点に注意。難易度が高いコースに行く予定がある人は、自分のザックやパッキングとの相性も考慮して選びましょう。
トレイルランニング(トレラン)やU.L.ハイクで使う人には、超軽量タイプがおすすめです。持ち前の軽量性やコンパクトさを活かした、機動力抜群の使い方ができます。
トレラン用のザックにも収まるサイズ・重量であることがポイントで、走っても邪魔にならない持ち運びやすさが欠かせません。U.L.ハイクなどで軽量性にとことんこだわる人や、テントのポール用に常備したい人も選択肢に入るでしょう。
なお、必要な強度を満たしているかは要チェック。製品の限界を理解したうえで使いましょう。
テントポールも兼ねるなら長さも要チェック。超軽量タイプのポールは長さが調節できないものがほとんどなので、テントを設営するために必要な高さを確保できるか購入前に確認しておくことをおすすめします。
グリップの長さやアンチショック機能の有無は、使用中の快適性に直結します。自分が求めるタイプが分かったら、細かな機能に目を向けて商品を絞り込みましょう。
トレッキングポールのグリップには、様々な長さ・形状のものがあります。1つの選ぶポイントは、グリップの長さ。
長いグリップは握れる範囲が広いため、細かなアップダウンが繰り返される場所で特に便利。トレッキングポールは傾斜に合わせて長さを変えながら使うのがベストですが、頻繁に登り・下りが切り替わる場合は持つ位置の変更だけで対応できるとストレスになりません。
ちなみに、グリップの形状は単純な丸型と、握りやすいエルゴ形状のものがあり、おすすめはエルゴ形状。手になじむので持ちやすく、長時間の使用でも手が疲れにくいことがメリットです。
グリップの素材は、EVAかコルクがおすすめ。どちらも濡れても滑りにくく、耐久性もあります。
グリップの太さは商品によって多少差があるものの、極端に太い・細いものはないため好みの範囲と考えてよいでしょう。どうしてもこだわりたいなら、登山用品店で握ってみるのがおすすめですよ。
トレッキングポールには、地面を突く衝撃を吸収するアンチショック機能があるものも。長時間のハイキングの予定がある人や、使用中の快適さを重視したい人におすすめです。
ポールを突くときの衝撃は、1回では微々たるものでも何千・何万回と積み重なると痛みや疲労に繋がる可能性も。まる1日使用すると、トレッキングポールにより手首を痛める人もいます。
一方で、アンチショック機能があると重量が増す傾向があり、総合的な使い勝手は悪化する可能性も。必ずしも全員に必要な機能ではなく、ポールをフル活用してゆっくり・しっかり歩きたい人向けの機能といえるでしょう。
ポールのストラップ(手首を通す部分)にもメーカーごとに質感の差がありますが、基本的にどれも汗をかいても快適な素材が用いられていました。グリップ同様に好みが分かれるパーツなので、こだわりたい人は現物を確認することをおすすめします。
なお、ストラップを装着するときは、ストラップを地面と水平に伸ばして下から手を通すのが正しい使い方です。この方法で装着すれば、グリップを握らなくてもポールを突けるため楽に使用できますよ。
もしスノーハイクや冬山登山などで、雪の上でも使用する可能性があるなら、大型のスノーバスケットを装着できるものを選びましょう。
バスケットとはポール先端についている傘のようなパーツで、ポールが岩の隙間に入り込んだり、泥や砂に刺さりすぎたりすることを予防するもの。雪上での使用に適したバスケットを、スノーバスケットと呼びます。
雪の上で使う場合、通常のバスケットではポールが深く刺さりすぎるため、浮力を確保できる大型のスノーバスケットが必要です。
雪山で使用するなら、シャフト(棒の部分)の強度が高いアルミ製のポールがおすすめ。スノーシューやチェーンスパイクなどのスノーギアについた雪を叩き落とすときにもポールは活躍しますが、カーボン製だとポールが折れるリスクがあります。
また、ポールの伸縮を固定する方式は、凍りつきにくく分厚いグローブでも操作しやすいレバーロックがおすすめですよ。
トレッキングポールには、主に通販で売られている格安モデルがあります。有名ブランドの商品は20,000円前後であるのに対し、格安モデルは4,000円前後と半額以下。重量やロック方式など、カタログ上のスペックはほぼ同じです。
両者を検証した結果、シャフトの強度には大きな差は見られなかったものの、ロック部分の精度・強度に違いがありました。格安モデルには柔らかいプラスチックが使われており、目いっぱい締めこんでもガッチリ固定できないものも。直ちに故障・破損には至らずとも、不意に大きな力がかかるシーンや、長期間使用するときを考慮すると、耐久性にやや懸念があります。
「富士山に一度だけチャレンジするとき、念のため持っていきたい」「ひと夏のレジャーのお試し用として」といった、あくまで限定的な使い方をするなら選択肢となる商品でしょう。
足腰が弱い人が使う場合や、ポールが無いことが致命的になりうる本格的な登山の場合は、有名ブランドから選んだ方が無難でしょう。登山では想定外の事態がつきものなので、過酷な環境でも実績があるブランド・商品を選んでおくのがおすすめです。
商品 | 画像 | おすすめスコア | 最安価格 | 人気順 | ポイント | おすすめスコア | 詳細情報 | |||||||||||||||
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強度の高さ | 扱いやすさ | 持ち運びやすさ | 汎用性の高さ | 使用時サイズ | 収納時サイズ | グリップ長(実測値) | 重量(実測値) | グリップの素材 | シャフト素材 | 収納方法 | ロック方式 | アンチショック | バスケット付き | スノーバスケット装着可能 | 長さ調整可能 | |||||||
1 | シナノ トレッキングポール|FAST-125A/S | ![]() | 5位 | アンチショック機能つき!扱いやすく快適な使用感が魅力 | 100~125cm | 66cm | 32cm | 558g(2本) | EVA | アルミ | 伸縮式 | レバーロック式 | ||||||||||
2 | Black Diamond パーシュート|BD1100669480M_L1 | ![]() | 10位 | 冬山にも対応可能!マイペースに山を楽しみたい人におすすめ | 100~140cm | 63cm | 28cm | 535g(2本) | EVA、コルク | アルミ | 伸縮式 | レバーロック式 | ||||||||||
3 | Black Diamond ディスタンスカーボンFLZ|BD82292110 | ![]() | 12位 | 標高が高い山に行くならコレ!軽さと強度のバランスがよい | 110~125cm | 37cm | 18cm | 342g(2本) | EVA | カーボン | 折りたたみ式 | レバーロック式 | ||||||||||
3 | LEKI マカルーライト AS|1300483 | ![]() | 3位 | 多機能なグリップが特徴的。しっかり突きたい人におすすめ | 101~136cm | 69cm | 28cm | 538g(2本) | コルク調EVA | アルミニウム(HTS6.5) | 伸縮式 | レバーロック式 | ||||||||||
3 | Cascade Designs MSR|ダイナロックアッセント | ![]() | 高強度で夏山から冬山まで使える、カーボン折りたたみポール | 120~140cm | 38cm | 27cm | 487g(2本) | EVA | カーボン | 折りたたみ式 | レバーロック式 | |||||||||||
6 | シナノ フォールダーTWIST 125|113473 | ![]() | 6位 | 強度が高くコンパクト。持ち運びやすく冬も使える万能ポール | 110~125cm | 37cm | 27cm | 482g(2本) | EVA | カーボン | 折りたたみ式 | レバーロック式、ツイストロック式 | ||||||||||
7 | モンベル アルパイン カーボンポール カムロック アンチショック | ![]() | 13位 | 扱いやすく万能な伸縮式ポール。定番タイプのなかでは軽量 | 105~130cm(ポイントプロテクターを含まない) | 65cm | 13cm | 474g(2本) | EVA | アルミ、カーボン | 伸縮式 | レバーロック式 | ||||||||||
8 | モンベル アルパイン カーボンポール アンチショック|#1140191 | ![]() | スクリューロック式を採用。定番タイプのなかでは軽量な一本 | 105~130cm | 63cm | 13cm | 425g(2本) | EVA | カーボン繊維強化プラスチック、アルミニウム合金 | 伸縮式 | スクリューロック式 | |||||||||||
9 | キザキ トレッキングポール | ![]() | 比較的コンパクトになる伸縮式ポール。長さの調節がネック | 100~120cm | 51cm | 15cm | 492g(2本) | EVA | カーボン | 伸縮式 | スクリューロック式 | |||||||||||
10 | コロンビアスポーツウェアジャパン Columbia|ロックウェルブラフポール | ![]() | 9位 | 強度が高く扱いやすいが、持ち運びにくい点がネック | 105~125cm | 57cm | 29cm | 540g(2本) | EVA | アルミ | 伸縮式 | レバーロック式 |
収納時サイズ | 66cm |
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重量(実測値) | 558g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
シナノは、大正8年の創業以来スキー用ポールを手掛けている日本のブランド。トレッキングポールや高齢者用杖なども開発しており、ポールに関する技術に長けています。「トレッキングポール FAST-125A/S」は、アルミ製の定番タイプのポールです。
強度の検証では高評価を獲得。今回検証した商品のなかでも、突いたときの安定感が高いことが印象的でした。ポールの素材がアルミなので、登山中に折れるリスクが低い点も魅力といえるでしょう。
アンチショック機能を備えており、長時間使用しても手首を痛めにくい点もポイント。さらに、アンチショック機能がグリップ付近に搭載されているため、ポール先端に搭載されている商品に比べて重心バランスがよく扱いやすい印象がありました。ロック方式はレバーロックで、弱い力でもしっかりロックできるでしょう。
唯一低評価だったのは持ち運びやすさ。収納サイズが66cmと長く、2本セットで558gと重いことが影響しました。ザックの中に収納するのは難しいうえ、ポールがザックから飛び出て周りにぶつかる可能性があるので、自分のザックで快適に持ち運べるか確認しておきましょう。
スノーバスケットは付属しないものの、別売のバスケットを装着すれば雪上でも使用できます。バスケット・先端のゴムキャップの選択肢も豊富で、使い方に合わせて選べるのもポイントです。
マイペースに山を楽しみたい人におすすめの商品で、特にポールをしっかり突きながら山歩きを楽しみたい人・長時間の登山を計画している人向きといえるでしょう。
使用時サイズ | 100~125cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
シナノ トレッキングポール FAST-125A/Sの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
収納時サイズ | 63cm |
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重量(実測値) | 535g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
アメリカの人気登山用品ブランドBlack Diamondの「パーシュート」は、アルミ製の伸縮式トレッキングポール。強度が高い定番タイプの商品です。
強度の検証では非常に高い評価を獲得し、安定感ある使い心地が魅力。ポールを支えに1歩1歩しっかり・ゆっくり歩きたい人と相性がよいでしょう。本体はアルミ製なので、意図せず強い力がかかってもポールが折れにくく、下山するまで使い続けられる点もポイントです。
扱いやすさも高評価で、コルクとEVA素材がミックスされたグリップは手になじむエルゴ形状。グリップの長さも十分なので、アップダウンがある道では握る位置を変えるだけで対応できるでしょう。ロック方式はレバーロックで、パチンと小気味よく動作しました。力に自信がない人でも扱いやすいうえ、グローブをしている寒い時期の使用にも適しています。
付属するスノーバスケットは直径10cmと大型で、雪が深いときでも使いやすい設計。夏山だけでなく、冬山も楽しめるトレッキングポールです。長さの調節幅が広いので、ほかの人に貸すときも重宝するでしょう。
評価が伸びなかったのは持ち運びやすさ。重量が左右セットで534gと重いことや、収納サイズが63cmと長いことがマイナス要因でした。夏山登山で一般的な30~40Lのザックでは、ザックの中に収納できず外付けして持ち運ぶ必要があるでしょう。テクニカルなコースにはやや不向きといえます。
総じて非常に使いやすいトレッキングポールといえ、マイペースに山を楽しみたいと考えている初心者におすすめの商品です。特に、今後スノーハイクも楽しみたいと考えている人と相性がよいでしょう。
使用時サイズ | 100~140cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
Black Diamond パーシュートの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
収納時サイズ | 37cm |
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重量(実測値) | 342g(2本) |
収納方法 | 折りたたみ式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
Black Diamondは、クライミング系をルーツとするアメリカの登山ブランド。高品質かつ高機能な商品ラインナップで、高い人気があります。「ディスタンスカーボンFLZ」はカーボン製の折りたたみ式ポールで、強度があり軽量なバランスタイプの商品です。
強度の検証では、定番タイプにはやや劣るものの高評価。重量があるテント泊装備を背負って使用しても不安定さや、しなりを感じない硬さでした。カーボン製なので想定外の強い力がかかると折れる可能性がありますが、それさえ注意すれば問題ない強度といえるでしょう。
軽さにも目を見張るものがあり、長さ調節可能なポールのなかでは最軽量級。折りたたんだサイズも実測37cmとコンパクトで、トレラン用ザックにもストレスなく収納できるほど持ち運びやすいポールです。
長さ調節のロックはレバーロックで扱いやすく、収納・展開も簡単。グリップはやや短めですが、EVA素材のエルゴグリップで使いやすいと感じました。本体が軽量であることに加え重心位置がグリップに近いため、ポールさばきが軽快であることも魅力。岩や木の根が入り組んだ難易度が高いルートでも快適に使用でき、夏山においてはとても扱いやすいポールといえるでしょう。
唯一惜しい点は冬山での使い勝手で、付属するスノーバスケットは小型で本格的な冬山で使用するには不足感があります。強度の面からもやや不安があるため、基本的には夏山で使用するのがおすすめです。
強度と持ち運びやすさを高いバランスで両立した商品なので、3,000m級のアルプスなどの難易度が高い山にチャレンジしたい人や、リズムよくスイスイ山を歩いて楽しみたい人におすすめの商品です。
使用時サイズ | 110~125cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
Black Diamond ディスタンスカーボンFLZの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
収納時サイズ | 69cm |
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重量(実測値) | 538g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
スキーポール・トレッキングポールのブランドとして、世界的に有名なLEKI(レキ)。「マカルーライト AS」は、LEKIの人気シリーズであるマカルーライトに、アンチショック機能を搭載した定番タイプのポールです。
ポールの強度が高く、安定感ある突き心地が魅力。検証中、荒れた登山道で強く突いても、ポールのブレが少ない商品でした。アルミ製なので、不意に折れるリスクが低いこともポイントです。
扱いやすさも高評価で、グリップの形状・ロック機構ともに非常に使い勝手がよい商品でした。特に、こだわり抜かれた独特なグリップの形状が特徴。全長28cmと長いため上部・下部に持ち替えられ、どこを握っても手になじむ点が魅力です。また、グリップ上端が角のように出っ張っており、岩壁や木などに手のひらをつく代わりに、この出っ張り部分を当てて体を支えられます。ポールを持つと手が塞がることが一般的なデメリットですが、そのデメリットを軽減する機能といえるでしょう。アンチショック機能を搭載しているので、手首への負担が少ない点も魅力です。
別売のスノーバスケットを装着すれば雪山にも対応できることや、ゴムキャップのオプション・補修パーツが充実していることから、汎用性の高さの検証でも高評価に。1年を通じて、様々な山歩きに対応できるポールといえます。
低評価となったのは持ち運びやすさで、重量があるうえ収納時にかさばる点はデメリット。小型のザックからは飛び出るうえ、登山口までの移動でも荷物になる可能性があります。
マイペースに山を楽しみたい人におすすめの商品で、特にポールを長時間使う人に向いている商品です。
使用時サイズ | 101~136cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
レキ マカルーライト ASの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー
収納時サイズ | 38cm |
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重量(実測値) | 487g(2本) |
収納方法 | 折りたたみ式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
このポールは比較的軽量で、2本セットで実測487g。また、折りたたむと38cmと短い点も魅力です。小型から中型のザックにも簡単に収納でき、難易度が高いコースでも使いやすいでしょう。
グリップはエルゴ形状で持ちやすく、長いため地形に合わせて素早く握り変えられます。ストラップもしなやかで手首にフィットし、快適に使えるでしょう。
長さの調整はレバーロック。軽い力で確実にロックでき、レバーが大きいのでグローブをしていても簡単に操作できました。ダイヤルでロックの締め具合を簡単に調整できるのも特徴です。
シャフトの強度が高く、体重をかけてもしなりを感じないほど。しかし、カーボン製なので想定外の力がかかると折れる点には注意してください。
バックカントリースキー用につくられたポールなので、大型のスノーバスケットが付属します。バスケットの形状も収納性やスノーギアの扱いを考えられており、細部にまでこだわりが感じられました。
単純な軽さや強度ではより優れた商品がありますが、季節を問わず使えるポールとしては非常に軽量で、持ち運びやすい商品です。
使用時サイズ | 120~140cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
Cascade Designs MSR ダイナロックアッセントの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
収納時サイズ | 37cm |
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重量(実測値) | 482g(2本) |
収納方法 | 折りたたみ式 |
ロック方式 | レバーロック式、ツイストロック式 |
良い
気になる
シナノの「フォールダーTWIST 125」は、カーボン性の折りたたみ式トレッキングポール。強度が高くコンパクトに収納できることがウリの商品です。
カーボン製のポールは強度が低いものが多いなかで、この商品は本格的な登山に対応する強度を確保。トレッキングポール用のSG規格を満たしているので、ポールをしっかり突きながら歩きたい人や、荷物が多い人も使いやすいでしょう。
また、収納時のサイズは37cmと非常にコンパクト。ザックの中に収納しやすいため、高難易度のルートへ行くときに使いやすいポールです。グリップが長くロック機構も操作しやすいため、扱いやすさも高評価となりました。
別売のスノーバスケットを取り付ければ、雪山でも使用可能。汎用性は満足といえる水準ではなかったものの、十分様々なシーンに対応できるでしょう。
高難易度のルートに行くことも想定している人で、かつ重い荷物を背負う人や冬山でも使いたい人におすすめです。なお、シャフトがカーボン製なので、過度な力が加わると折れる可能性があることに注意して使ってくださいね。
使用時サイズ | 110~125cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 65cm |
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重量(実測値) | 474g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
モンベルの「アルパイン カーボンポール カムロック アンチショック」は、軽量なカーボン素材を用いた伸縮式ポール。
体重を預けてもほとんどしならない強度をもち、しっかりと突きながら歩けることが魅力。体力に自信がない人や、荷物が多くポールを頼りにしたい人でも使いやすいでしょう。また、アンチショック機能を搭載しているので、長時間使用しても手首が疲れにくいこともメリットです。
操作しやすいレバーロックを採用しており、グローブをしていても簡単に長さを調整できるでしょう。グリップが短いことが難点ですが、重心バランスやストラップの調整機能などが優れているため、全体的にみて扱いやすい商品といえます。
収納時にコンパクトにならない点はデメリットですが、そのほかの点は十分な性能を有しています。「難しいルートに行かないけど、扱いやすいものがいい」「軽くて疲れにくいポールがほしい」という人におすすめの商品です。
使用時サイズ | 105~130cm(ポイントプロテクターを含まない) |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 63cm |
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重量(実測値) | 425g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | スクリューロック式 |
日本のアウトドア総合ブランドであるモンベルの「アルパイン カーボンポール アンチショック」。定番タイプながらカーボンを使用した軽量なポールです。
強度の高さの検証では高評価を獲得。しなりを測定する実験では、ほとんど変形が見られませんでした。地面に強く突いても、カッチリとした安定感を得られるでしょう。ただし、カーボン製なので不意に強い力が加わると折れる可能性がある点には要注意。特に歩行中に岩や木の根の隙間にポールを突っ込むと、折れる原因となるため注意してください。
扱いやすさも高い評価で、比較的軽量かつ重心バランスがよいことで狙った場所にポールを突きやすいことが印象的でした。また、アンチショック機能を搭載しているので、手首を痛める心配が少ない点も魅了です。しかし、ロック方式がポールを回してロックするスクリューロックなので、特に力が弱い人はしっかり固定できているか使用前に確認しましょう。
持ち運びやすさはまずまずの評価。収納サイズは63cmと大きいものの、左右セットで425gと定番タイプのなかでは軽量です。ザックのなかに収めるのは難しい大きさですが、持ち歩く負担を少しでも減らしたい人向きといえるでしょう。
別売のスノーバスケットを使用すれば、雪山での使用も可能。スクリューロックはレバーロックに比べてやや凍りやすく、カーボンポールはスノーギアの雪を払い落とすとき壊れる危険がある点に要注意ですが、難易度が低いスノーハイクを楽しむ程度であれば問題なく使用できます。
マイペースに山を楽しみたい人向きの定番タイプの商品ですが、どちらかといえば夏山をスピーディに歩きたい人におすすめのポールです。なお、2本セットではなく1本ずつの販売なので、購入時には注意してください。
使用時サイズ | 105~130cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
モンベル アルパイン カーボンポール アンチショックをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
収納時サイズ | 51cm |
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重量(実測値) | 492g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | スクリューロック式 |
良い
気になる
ポールを4つに分割するため、収納時のサイズが短いことが魅力。実測で51cmと、伸縮式ポールのなかでは最もコンパクトになりました。また強度も十分で、地面に強く突いてもしなりを感じませんでした。
しかし、固定方法がスクリューロックなので、長さを調節しにくいことは難点。力に自信がない人が使うときや、雨で手が滑りやすいシーンでは、確実にロックできているか注意する必要があります。
伸縮式ポールのメリットは、幅広い長さで使えることや、メンテナンスがしやすいこと。単純に持ち運びやすさで比較すると折りたたみ式のポールのほうが優れていますが、伸縮式ポールにこだわりがある人は選択肢に入れてよいでしょう。
使用時サイズ | 100~120cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 57cm |
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重量(実測値) | 540g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
アルミ製で強度が高いシャフトを採用しており、ある程度体重を預けてもしならず安定感があります。体力に自信がない人でも、ポールをしっかり突いて歩けるでしょう。
また、扱いやすいレバーロックを採用しており、弱い力でも確実にロックできます。グリップが長いため、アップダウンが頻繁に繰り返されるコースでも、持ち替えだけで対応できる点も魅力です。
しかし、収納のサイズが57cmと長いうえ2本セットで540gと重いため、持ち運びにくいことはネック。軽量なポールがほしい人や、難しいルートに挑戦したいと考えている人には向きません。専用のスノーバスケットが販売されていないので、冬山には不向きである点もデメリットです。
軽さよりも強度を重視し、ポールをしっかり突きながらゆっくりと山歩きを楽しみたい人は検討してもよいでしょう。
使用時サイズ | 105~125cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 40cm |
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重量(実測値) | 366g(2本) |
収納方法 | 折りたたみ式 |
ロック方式 | ピンロック式 |
Black Diamondの「ディスタンスZ」は、折りたたみ式のアルミ製ポール。長さの調節ができないシンプルなデザインで、軽量な万能タイプの商品です。
この商品の魅力は、強度が高く持ち運びやすいこと。軽量なポールは強度が下がりがちですが、このディスタンスZは高い強度を保ったまま軽量化に成功しています。ポールを突いたときのカッチリ感は定番タイプの商品に劣りますが、ある程度体重をかけても不安定にならないポールです。そのうえ左右セットで366gと軽く、コンパクトに収納できます。
扱いやすさは、グリップが短く長さを調整できないのが大きな欠点となり、満足とはいえない結果に。急な登り坂ではグリップの下のシャフトを直接持つなど、やや無理がある持ち方をする必要があります。
スノーバスケットが付属しますが、小型なので本格的な積雪期には使用できません。ある程度締まった残雪や、泥・砂などのシチュエーションに向いているでしょう。
個人的にも所有し愛用していますが、持ち運びやすく強度があるので、スピード重視で3,000m級のコースを縦走するときに活躍しています。万人向けのポールではありませんが、使い方とマッチすると輝く商品でしょう。
使用時サイズ | 120cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 63cm |
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重量(実測値) | 384g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
MOTORIの「トレッキングポール」は、扱いやすいカーボン製のポール。伸縮式で長さ調整ができるうえ、弱い力でも簡単かつ強力に固定できるレバーロックを採用しているのが魅力です。グリップはEVA素材で適度な長さとエルゴ形状を備え、握りやすいでしょう。重量バランスもよく、長時間の使用でも負担が少ないといえます。
しかし、カムレバーの調整幅が狭いのがネック。最大まで締め込んでも強い衝撃を与えると長さが変わる可能性があるため、強度面には物足りなさを感じます。
折りたたみ時の長さは63cmと短くないものの、2本セットの重量は384gと軽め。長さは気になりますが、ザックに外付けすれば持ち運びもそれほど苦にはならないでしょう。
汎用性も高く、スノーバスケット・ゴムキャップ・ノルディック用チップが付属しています。夏山・冬山を問わず使いやすい仕様です。
気軽にトレッキングを楽しみたい初心者や扱いやすさを重視する人なら候補になります。軽めで扱いやすく、必要なアタッチメントがそろっているので、トレッキングデビューのよいパートナーになるでしょう。
使用時サイズ | 63~135cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 63cm |
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重量(実測値) | 424g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
Amazonを中心に、トレーニング用品やガーデニング用品を販売しているTheFitLife。この「トレッキングポール カーボン」はその名のとおりカーボン製のポールで、伸縮式の定番タイプです。安価ながらに、有名ブランドの商品に肩を並べるスペックを備えています。
EVA素材のグリップを備え、重量・重心バランスの面からも扱いやすい商品といえます。グリップやストラップの造形にやや粗い点が見られますが、スピーディに歩いても比較的使いやすいことが印象的でした。
大型のスノーバスケットが付属するので、スノーハイクなどの雪山での使用も可能。カーボン製なので扱いにやや注意が必要ではあるものの、付属するゴムキャップの種類が豊富なので様々な使い方に対応できるでしょう。
しかし、強度の検証では低評価に。特にロック機構は、レバーロックの精度が悪く耐久性に懸念があります。強く締めこんでもガッチリとロックできない位置があったり、レバーの素材が柔らかく力を加えると折れたりしました。直ちに壊れて使用不可になるほどではありませんが、長期使用を視野に入れるなら避けたほうが無難でしょう。
カーボン製で軽量なので、持ち運びやすさの検証ではまずまずの評価。収納サイズは63cmと大型ですが、2本セットで430gと軽量である点は魅力です。
ひと夏のレジャー用にお試しで購入する人や、一度きりの富士登山で念のためポールを持っていく人なら、選択肢に入れてもよいでしょう。
使用時サイズ | 139cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 62cm |
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重量(実測値) | 535g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
Amazonを中心に、トレッキング用品を販売しているTrailBuddy。「トレッキングポール」はアルミ製の定番タイプで、価格の低さから人気がある商品です。
強度の検証ではポールのしなりが少なく、シャフト(棒の部分)がガッチリしていることが印象的でした。シャフトの直径が太く、力をかけても曲がりにくい商品です。一方で、ロック機構に使われている素材が柔らかいプラスチックで、長期使用にはやや懸念があります。検証中に破損はしなかったものの、扱いには注意が必要です。
収納・展開がしやすく扱いやすさの検証ではまずまずの評価。グリップは短い反面、滑りにくいコルク素材でエルゴ形状なので、快適に使うための最低限の機能は網羅しているといえるでしょう。汎用性の高さでもまずまずの評価で、大型のスノーバスケットが付属するため冬山での使用にも対応します。また、予備のゴムキャップが付属するため、もし登山中に失くしてしまっても追加購入せずに済むでしょう。
しかし2本セットで実測571gと重く、収納サイズも62cmと長いことから持ち運びやすさは低評価に。気軽に持ち運びたい人や、軽快に歩きたい人には向きません。
長期的な使用予定はなく、お試しでポールを使いたい人は選択肢に入れてもよい商品でしょう。
使用時サイズ | 140cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 66cm |
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重量(実測値) | 512g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
このポールの魅力は、強度が高く汎用的であること。頑丈なアルミ製のシャフトで、強く突いてもしなりを感じない商品です。意図せず強い力がかかったとき、折れにくいこともメリットといえます。また、別売りの大型スノーバスケットを取り付ければ、冬のスノーハイクや雪山登山にも対応できるでしょう。
ハイエンドモデルと同様、LEKI独自の使いやすいSPEED ROCK+レバーロックを採用。少ない力で確実にロックでき、グローブをしていても簡単に操作できます。
しかし、グリップが短く、上端も持ちにくい形状である点がデメリット。アップダウンが激しい登山道では、長さの調節にややストレスを感じるかも知れません。
伸縮式のポールなので収納時のサイズが大きく、2本セットで512gと重いことから持ち運びやすさでも高評価には至りませんでした。荷物を極力軽くしたい人や、ザックの中に収納したい人には向かないでしょう。
機能こそ絞られていますが、有名ブランドのポールとしては安価で、レバーロックの使いやすさやLEKIの品質は健在です。入門用のポールとして手軽なブランド品を探している人は、選択肢に入れてもよいでしょう。
使用時サイズ | 66~135cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 65cm |
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重量(実測値) | 612g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | スクリューロック式 |
良い
気になる
Moon Lenceの「トレッキングポール」は、強度の高さが魅力ですが、汎用性は低めの商品。強度の高さが高評価だった一方、アタッチメントが少ないため使用できるシーンが限られているのが気がかりです。
強度の高さはトップクラスで、剛性試験で高得点を獲得。強度の高いアルミ製であることに加え、レバーのロックもしっかりできました。折れにくいうえに、衝撃が加わった際に長さが変わる心配は少ないでしょう。
伸縮式で長さ調整ができるため、扱いやすさも悪くありません。EVA製のエルゴグリップで握りやすさにも配慮されています。しかし、重量は2本で612gと重く、重心バランスもよくありません。長時間の使用だと負担に感じそうです。
重いうえに折りたたみ時の長さが65cmと大きく、持ち運びにくさも気になるところ。30L程度のザックだと、ザックより大きく外付けしても邪魔になる可能性があります。
汎用性もいまひとつ。スノーバスケットが付属していないため、雪山での使用は難しいでしょう。T字グリップやノルディック用チップも備わっていないため、使用できるシーンが限られてしまいます。
高い強度を求める人はよいものの、汎用性の低さから使用できる時期が限られるのが惜しいポイントといえるでしょう。季節を問わずトレッキングを楽しみたい人や軽量コンパクトなものを求める人はほかの商品を検討してみてください。
使用時サイズ | 65~135cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 56cm |
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重量(実測値) | 459g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | スクリューロック式 |
DABADAの「トレッキングポール」は、Amazonや楽天市場で売れ筋のポール。安全基準・製品認証・事故賠償が一体となったSGマークの認証を受けていることが特徴の定番タイプの商品です。
強度の高さの検証では、ポールのしなりがやや大きかったこと、ロック機構のレバーが弱かったことでそこそこの評価に。アルミ製なので簡単に折れるリスクは低いものの、同じ重量の商品と比べると、突いたときのしっかり感がやや劣る印象でした。また、ロック機構に用いられている素材が柔らかいため、固定力が弱くなりがちである点に注意が必要です。
アンチショック機能を搭載しているため、長時間の使用でも手首を痛めにくい点は魅力。グリップの素材にも、滑りにくいコルクとEVA素材が用いられています。一方で、ロック機構はスクリューロックなので、力の弱い人はやや使いにくいと感じる可能性があります。
重量は459gとやや軽量で、かつ収納サイズも56cmと伸縮式のなかではコンパクト。持ち運びやすさはまずまずの評価でした。ザックの中に収納するのは難しいものの、外付けしたときにザックのシルエットから飛び出しにくい点は魅力といえるでしょう。
スノーバスケットのオプションがないため、汎用性の高さでは低評価に。スクリューロックを採用している点からも、夏山での使用に限定したほうがよいといえます。
使用時サイズ | 95~120cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 37cm |
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重量(実測値) | 330g(2本) |
収納方法 | 折りたたみ式 |
ロック方式 | ピンロック式 |
登山用品をはじめ、さまざまなアウトドア用品を企画・販売しているモンベル。「U.L.フォールディングポール」は、トレランやU.L.ハイクでの使用に向いている軽量タイプの商品です。
2本セットで330gという軽さ、収納時に37cmというコンパクトさから、持ち運びやすさの検証で高評価を獲得。付属のバスケットには、折りたたんだ時にかさばらないよう切れ込みが入っており、収納時の長さだけでなく幅もコンパクトに抑えられる点が魅力です。パッキングしやすいく、小型のバックパックにも収納しやすいでしょう。
扱いやすさはまずまずの評価で、汗や雨でも滑りにくいEVA素材の長いグリップが採用されている点がポイントです。軽量モデルながらにストラップ(手首にかける部分)には分厚い生地が用いられており、長時間使用しても快適に使える工夫がされています。
しかし、強度の高さの検証では低評価に。ポールを突いたときのしなりが大きく、ある程度体重を支えたい人や、重い荷物を持って歩く人には向きません。
また、スノーバスケットが使用できず長さの調節もできないことから、汎用性の高さでも低評価に。夏山での軽快なハイキングやトレラン専用の商品です。
なお、長さは調節できないものの100・105・113・120cmとラインナップが豊富です。身長155cm前後の人なら100cm、身長180cm前後の人なら120cm程度が目安ですが、体格によって最適な長さは異なるため、店頭で長さを確かめて購入するのがおすすめです。
使用時サイズ | 105〜121cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
モンベル U.L.フォールディングポール 120をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
収納時サイズ | 34cm |
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重量(実測値) | 473g(2本) |
収納方法 | 折りたたみ式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
Overmontは、主にスポーツ用品・アウトドア用品・バックパックを扱うブランド。「トレッキングポール」は、折りたたみ式でカーボン製のバランスタイプの商品です。
強度の検証では、主にロックレバーがきちんと閉まらないことで低評価に。シャフトの硬さには大きな問題がなかったものの、ロック機構には使用上の懸念がありました。レバーを調整したうえで力いっぱい締めこんでも、パーツの嚙み合わせが悪くレバーが少し浮いたままになることも。一度の転倒が大事故に繋がりかねない登山では、避けたほうが無難でしょう。
収納・展開が簡単であることや、折りたたみ式でコンパクトに収納できることから、扱いやすさ・持ち運びやすさの検証では高評価を獲得。折りたたみ式は展開時にやや力がいる傾向がありますが、この商品は軽い力で操作できる点が印象的でした。
スノーバスケットが付属するので、汎用性の高さはまずまずの評価に。本格的な雪山での使用には強度の面から懸念があるものの、砂地や泥などの柔らかい地面では活躍するでしょう。
使用時サイズ | 107cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
収納時サイズ | 34cm、35cm、36cm |
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重量(実測値) | 276g(2本/120cm) |
収納方法 | 折りたたみ式 |
ロック方式 | 紐式 |
ヘリテイジは、山好きの社員が自社で試作・改良を繰り返し、革新的な商品を生み出している日本のブランド。この「ウルトラライト トレイルポール」は、トレラン用の超軽量タイプのポールです。
軽さを最優先した商品で、重量は2本セットで277gと定番タイプの約半分。収納時の長さも36cm(サイズ:120cm)とコンパクトで、トレラン用の小型ベストにも収納できるサイズです。折りたたみ時の使い勝手も考慮されており、バスケットが小型なので折りたたんだときにかさばらず、かつポールをまとめるベルトがストラップに縫い付けられている点もポイント。持ち運びやすさを最重視する人には、これ以上ない選択肢でしょう。
扱いやすさはまずまずの評価で、軽量性からポールさばきが軽快だった点が印象的でした。グリップは短いものの、汗や雨でも滑りにくいEVA素材を用いており、快適な握り心地です。組み立て・分解はグリップ後端の紐を引くだけで完結するので、スピーディかつ簡単に行える点も魅力。歩きながらポールを取り出したり、素早く設営・撤収したいときに便利でしょう。
一方、強度の検証では低評価に。少し力をかけただけで簡単にしなるので、人によっては不安感を覚える可能性があります。また、ある程度体重を支えて使いたい人や、テント泊装備などの重装備を背負って使いたい人には不向きです。ポールの素材はアルミなのでしなってもすぐに折れる心配は少ないものの、使い方には注意が必要といえます。
冬山での使用は困難であることや、長さを変更できないことから、汎用性の高さの検証でも低評価でした。あくまで夏山用の商品なので、使い方を誤らないように注意してください。
一般的なポールとは異なる商品ですが、そのぶん使い方に合えば大活躍すること間違いなし。トレラン用のポールを探している人・U.L.ハイクで荷物を減らしてテントポール代わりに持ち歩きたい人にはおすすめの商品です。
使用時サイズ | 110cm、115cm、120cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
マイベストtではベストなトレッキングポールを「初心者が登山を楽しむのに役立ち、上級者になっても満足できる性能がある商品」と定義。
ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のトレッキングポール20商品を集め、以下の4個のポイントで徹底検証しました。
検証①:強度の高さ
検証②:扱いやすさ
検証③:持ち運びやすさ
検証④:汎用性の高さ
今回検証した商品
マイベストでは「テント泊装備の夏山登山で、推進力を得るために強く突いても安定する強度がある」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
耐久性の高さ
1.ポールを120cmの長さに固定
2.ポールを地面と水平にテーブルにパワークランプで設置
3.ポールの先端(先端~2cm以内の場所)に1kgの重りを取りつける
4.静止状態でしなりが何cmか測定
その他の強度の高さのポイント
各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「展開・収納が簡単かつ扱いやすい形状・重量・重心バランスで、夏山登山で快適に使用できる」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
マイベストでは「ザックの中に簡単に収納できるサイズで、ULハイクやトレイルランニングにも使用できる重量」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下のそれぞれの項目のスコアの加重平均でおすすめ度をスコア化しました。
1.最小サイズに設定する
2.長さをメジャーで測定
重量
1.夏用バスケット・ゴムキャップを装着
2.2本セットの重量を測定
マイベストでは「スノーハイクでも使用可能で、かつ身長が異なる人に貸しやすく、補修パーツの入手・交換も手軽に行える」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
各商品をチェックし、以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。
歩きやすいアイテムをそろえることで、より快適なトレッキングが可能です。シューズやザックなど、ひとつずつ道具をそろえていくことも登山の楽しみ。以下のコンテンツでは、シューズ・ザックについてご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
1位: シナノ|トレッキングポール|FAST-125A/S
2位: Black Diamond|パーシュート|BD1100669480M_L1
3位: Black Diamond|ディスタンスカーボンFLZ|BD82292110
3位: LEKI|マカルーライト AS|1300483
3位: Cascade Designs|MSR|ダイナロックアッセント
ランキングはこちらコンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
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