>無理だったら今断っていいよ
これね。こういう言葉はその彼女に限らず、今後は絶対に口にしないでください。禁句です。断るかどうかを決めるのは向こうなんだから、なんでお前が断っていいよなんて決めるんだって思われてしまいます。
女性って自分で決断するのが苦手な人が多いです。これは今も昔も変わらないし、少なくとも質問者さんが生きている時代は変わらないと思います。
時々、40代あるいはヘタをするとアラフィフくらいのおっさんのタレントさんなどが若い女性と付き合ったり結婚することがありますよね。その世代の人たちと若い世代の人たちで決定的に違うのが「リードできるかどうか」なのです。
おっさん世代が思春期やハタチくらいだった頃、男は女を取りあわなきゃいけなかったのです。戦いだったんですよ。80年代に人気だった「ねるとん」という番組がありましてね。合コンをやる番組だったんですけど、最後に告白タイムがありましてね。男性はお目当ての女性の前に行って「よろしくお願いします!」といって頭を下げて手を差し出すのです。もちろん「ピンとくる女性がいなかったから告白はナシです」というのは許されません。必ず選ばないといけなかった。
でももちろん、気に入った女の子が被ることだってありますよね。もしお目当ての女の子に他の男が告白に行ったら。そしたら「ちょっと待った!」と声をかけてその子の前に行かなきゃいけなかったのです。つまりそこでライバルの男と対決することになります。
「ちょっと待った!」は一人だけとは限りません。複数の男たちが声をあげることもありました。
そして頭を下げて手を差し出す男性に対して、女性が選べるのは一人だけなのです。いや場合によっては何人もの男性から求められながら「ごめんなさい」と全員振る女も珍しくありませんでした。「なんで誰も選ばなかったの?」と聞かれると「私が目当ての男性が来てくれなかったから」という人がよくいましたね。
恋愛リアリティーショーのはしりみたいな番組でした。違うのは、出演していたのは男女どちらも素人で、つまりガチだったということです。告白に失敗すると、そのみじめな姿が全国に放送される(しかも視聴率が高くて同世代の友達は大抵見ている)という辱めを受けてしまいます。私も、クラスメートなども「出てみたいけれど、振られる姿を放送されたら恥ずかしい」ので応募する勇気が持てませんでした。
でもそういう時代を生きているので「男は女をリードしなきゃいけない。他の男と争って勝ち取るものだ」と思っているんですね。それが女性からすると「頼りがいがある」と映る一面があります。
というわけで、「ただひたすら待ってます」なんて、昭和世代からするとちょいとイライラする展開でもあります。
こういうときは思い切って「迷ってるなら、俺を信じてついてきて欲しい」くらいの頼もしいことをいって欲しいものですよ。「そこまで自信がない」とかそんなことは関係ありません。信じて間違ってなら、それは相手が男を見る目がないからで、こっちの責任ではない・笑。
中世イタリアにマキャベリという超現実主義者の思想家がいましてね。この人はこんなことを書き残しているんですね。
「運命の神はひとりの女性だ。だから彼女を手に入れるには打ちのめしたり突き飛ばしたりする必要がある。そういう者にこそ、運命は従順になるからだ」
ってね。これはまあ、現代では全方向にアウトな発言ですが、でも事実でもあるんですよ。ちょっと強引に行ってダメなときって、たぶんどう頑張ってもダメなことが多いと思いますよ。強引すぎるのはダメですけどね。
それはLINE(文章)じゃなくて、電話など直接相手にいうのがいいですよ。「迷ってるなら、僕を信じてくれ」って。それで惚れないんだったら、たぶんどのみちダメだと思うよ・笑。