ご推測の通りなのではと思いますが… ただし,二種類の方向からの考察が必要と思います。
I 魚の体色は,幾つかのタイプに分けられます。
(1)表層から中層にいる魚
いわゆる魚らしい,上半分が青く,下半分が白いものです。これは他の魚からみた場合に,背景色にとけ込んで見えにくくしています。
(2)藻場にいる魚
海藻に紛れやすくするために磯のガラモ場(ホンダワラ等の海藻)に居着く魚は幼魚では縞があるものが多いようです。
(3)珊瑚礁の魚(ご質問の場合ですが)
一般的にカラフルです。珊瑚礁というカラフルな背景にとけ込んでいるのではと考えられています。
(4)底性生活する魚
砂や砂礫等の背景に似ています。
きりがありませんのでこの辺にします。確かあと一つ二つあったようにも思いますが…忘却です。
II 魚類の視覚
(1)魚類の色覚
魚類の色覚(錐体細胞)は,ヒトの3種(赤・緑・青)タイプと異なります。紫外線・赤・緑・青と4色ですし,その波長も微妙に異なります。ですから魚の目で見ないと理解できません。どのように見えるのかは魚さんに聞いてみないと…ヒトとは完全に異なっているはずですが…
(2)魚類の視野
いわゆる魚眼レンズで見ています。視野は広いですが,形態は我々の感覚とはかなり異なります。ものすごい近眼です。
珊瑚礁の魚たちは,我々の目には大変カラフルです。しかし,上記の事項を総合的に判断するべきかと思います。参考にもなりませんが…
お礼
ご回答、ありがとうございます。質問文が最後の箇所で切れてしまって失礼しました。専門家の方からのご意見を頂けて幸いです。なるほど、サンゴ礁の色彩との関係性はプロの方も睨んでいる要因なのですね。他の理由にも興味をそそられます。