大まかには保守=右翼、革新=左翼で
間違いではありません。ただ現代の政治
勢力が一昔前とちがって国会議員の大半
が政党名は違っても保守勢力ばかりなので
わかりにくくなったのでしょうね。
少し言葉を説明します。貴兄がどの程度
の知識をおもちなのかわからないので釈迦に
説法ならば苦笑して許してください。
<保守・革新>
文字通りの意味で、保守は現行制度を守り
保つ意味です。政党でいえば元々は自民党で
す。他の多くの政党も自民党から派生したの
で保守です。けれど自民以外の政党は自らを
保守とは言いません。だって国民の大半が現
行の社会をこのままで良いとは思わなくなって
いますから。一例をあげれば「維新の会」は
首相の安倍氏につながる保守メンバーですが
まるで新しい政治と社会をつくるかのような
主張をしています。
対して革新は新しく作りかえること。これは
一昔前なら社会党と共産党を指す言葉として、
国民全体に広く承認された言葉でした。ざっく
ばらんに言えば社会主義をめざす政党です。
つまり保守とは自由主義・資本主義の社会体制
を保とうとする勢力、革新とは社会主義を生み出
そうとする勢力です。
(間にたつ中道という言葉もあります。公明党
などは自らを中道主義と表現するようです。)
現代、この言葉がぴんとこなくなったのは、
保守勢力が「憲法改正・国防軍創設」などを言い
新しい日本をめざすかのような事を主張するのに
共産や社民が「護憲・戦争反対」などと現状を
変えまいとするからですが、これは日本の国を
戦争前の体制に戻したいと考える勢力の声が、
ずいぶんと大きくなり革新勢力が押しつぶされて
きたからです。
<右翼と左翼>
この言葉は1789年フランス革命でできた言葉です。
革命で創設された国民議会の議場に、議長席から
見て右側(右翼)ルイ16世死刑に反対する穏健派が
左側(左翼)に処刑し共和国を作ろうとする急進派
が占めたことからできました。
時は流れて、右翼は君主制の国家を賛美する思想
を唱えるのが主な勢力です。左翼は国民主権・社会
主義を唱えます。どちらも考えに幅があり、右翼でも
天皇を賛美せずにアメリカと同盟(実際は子分)して、
中国・朝鮮(含む韓国)をやっつけようとする勢力あり
左翼でもどんな方法でどんな社会をつくるかで意見は
異なります。
※ で、お尋ねの保守と右翼の違いですが、
考え方や人脈ではつながり共通する部分大きいですが
違いをあげると
保守)「保守本流」という言葉を自民党は使います。
つまり、この言葉は自民党と同調する勢力をさします。
右翼)天皇を元首とする国家を理想とし活動人々。
自民党内の3勢力の1つであり、自民の外にも武闘派
と称されるちょっと怖いグループまである。
(ちなみに現在、日本の保守勢力は3通り。
(1) 天皇を元首に戦争前の体制・考えを理想とする人々
(2) 現行の社会を小幅で手直ししながら続けようとする人々)
(3) 「新自由主義経済」「グローバル化」など言い、アメリカ
を中心とする世界づくりをめざす人々 )
お礼
チェックが遅くなりましてすみません。いえいえ、かなり詳しく説明していただいて助かりました。わかりやすかったのでベストアンサーにさせていただきます、ありがとうございました!