使用している Windows OS と Office (Word) のバージョン、およびクラウドの OneDrive の使用か、PCのローカルドライブを使用かで、復元可能/不可能になります。
Office が Microsoft 365 または Office Premium の Word で、自動保存がオンの状態で OneDrive上のファイルを使用時は、1か月間のファイル履歴が保存されているので、履歴から上書き前のファイルを再現することができます。
PC のローカルドライブのファイルを使用時や、上記以外の永続版の Office を使用時は、誤って上書き保存した後で Word を終了してしまうと、バックアップファイルを残す設定にしていない場合は、上書き前のファイルを復元することはできなくなります。
Word を終了する前に気が付いて、オプションの自動回復用データを保存するが有効になっているときは、保存する間隔ごとの回復用ファイル (*.asd) が存在しているので、最初に保存された回復用ファイルをコピーして、拡張子を *.doc に変更して開くと、最初に自動保存されるまでの部分は変更された状態で復元することはできます。
Word を閉じてしまうと、自動回復用のファイルは削除されてしまうので、この方法では回復ができなくなります。
既回答がありますが、上書き保存のファイルがディスク上の元ファイルと別の場所に保存されて、元ファイルが削除される動作となる場合は、市販の復元ソフトを使って削除されたファイルを探し、見つかれば上書き前のファイルを復元することは可能です。
上書き保存後に他の作業をして、元ファイルのあった場所が使われてしまうと、復元ソフトでも不可能になります。
保存するときに名前を変えて保存するつもりでいて、うっかり上書き保存してしまう失敗はよくあることと思います。
オプションのバックアップの作成は、常にすべてのファイルに対して作成されてしまうのでオフにしている人が多いようです。
必要なファイルはバックアップのコピーを作成しておくべきと思います。