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アギルダー

登録日:2011/03/24 Thu 21:53:28
更新日:2024/11/18 Mon 16:27:37
所要時間:約 5 分で読めます






■データ


全国図鑑No.617
分類:からぬけポケモン
英語名:Accelgor
高さ:0.8m
重さ:25.3kg
タマゴグループ:むし
性別比率:♂50♀50

タイプ:むし

特性:ねんちゃく(持ち物を奪われない)
  /うるおいボディ(天候が雨の時、毎ターン終了時に状態異常が回復)
隠れ特性:かるわざ(持っている道具を消費すると素早さが2倍。道具をまた持つと元に戻る。最初から持っていない場合は上がらない)

HP:80
攻撃:70
防御:40
特攻:100
特防:60
素早さ:145
合計:495

努力値:素早さ+2

カブルモとチョボマキをお互いに通信交換する事でチョボマキが進化


■概要


紺色の身体とマフラーが特徴的な覆面ヒーローや忍者のような姿をしたポケモン。

チョボマキとカブルモをペアで通信交換する」というポケモン史上でも稀な進化条件を持つ。*1
どうやらお互いに電気的な信号を受けて進化するらしいが具体的な原理は不明。

カタツムリのような姿をしたチョボマキがカブルモにその殻を渡して(奪われて?)進化した姿。
つまりモチーフは殻を無くしたカタツムリ、所謂「ナメクジ(?)」である。*2
殻を手に入れたカブルモは同様にシュバルゴに進化する。

カブルモorチョボマキのどちらかに「かわらずのいし」を持たせて通信交換してもお互いに進化しない為、
「カブルモの進化」も進化条件に含まれると言える。


その「忍者」のような見た目から初見で虫タイプであると気付いた人はかなり少なく、
多くの人がゴーストタイプあくタイプと勘違いしたとか…
恐らくタイプの分かり辛さはゴルーグに次ぐ。

殻を脱ぎ捨てた事により身軽になり、まるで忍者のような軽くて素早いフットワークで相手を翻弄する。
しかし殻が無くなった事により乾燥に弱い粘着質が露出している為、乾燥を防ぐ為に何層もの厚い粘液で身体全体を保護している。
その特徴的なマフラーも実は分厚い粘液の塊である。

ちなみにブロントさんことナイト型のシュバルゴの対になる忍者という事から「きたない忍者」ネタによく使われているとか。

また殻を脱いで高速移動をする為、キャストオフだのクロックアップだの言われる。
現実にもカタツムリのワームはちゃんといたりする。


■ゲームでのアギルダー


進化前のチョボマキは8番道路等の湿地帯に登場する。
意外にもカブルモとは生息地が被っていない。

トレーナーではイッシュ地方チャンピオンアデクが先発で使用。
その圧倒的な速さに驚いた人は多いはず。
先発のポケモンによっては「さきどり」や「きあいだま」に面食らうことも。

が、手の内さえ知っていればウルガモスの「ちょうのまい」を6回積ましてくれるいいやつ。


■対戦でのアギルダー


異常に高い素早さを誇り、その数値はあのマルマインすらぶっちぎって追い抜く程で、これを上回るのはデオキシステッカニンのみ。
(しかし、SMでは再びマルマインに逆転されている)。
特攻もそこそこあり、シュバルゴと違って「むしのさざめき」「きあいだま」「エナジーボール」等の攻撃技もそれなりに揃えている特殊アタッカー。
めざめるパワー」のタイプはこおりほのおいわタイプ辺りが候補。

…しかしこの手の超速ポケのイメージ通り耐久面は壊滅的。
それほど高い火力がある訳でもなく、単純な殴り合いはかなり苦手。

その代わりに補助技のバリエーションがかなり優秀で、「忍者」のイメージ通り、アタッカーよりも主に錯乱や妨害・サポートを得意とする。

具体的には「アンコール」や「あくび」、「バトンタッチ」「いのちがけ」「みがわり」「じこさいせい」
「とける」「こうそくいどう」「とんぼがえり」「アシッドボム」「まきびし」「パワースワップ」等。

特に特徴的なのが(エルフーンを除けば)種族値的に最速の使い手である「アンコール」と、自分のHP分のダメージを与える自爆技「いのちがけ」であろう。
これらの技がこの素早さから繰り出されるのは脅威。

また何気に「あまごい」を使う事もでき、上記の「いのちがけ」と合わせて雨パの始動役も可能。
特性「うるおいボディ」なら状態異常も回避出来て一石二鳥。

ダブルバトルでは最速「いえき」使いとして、ケッキングレジギガスのサポートも可能。

とにかく一撃食らうと致命傷になるのでいかにして補助技を使って相手の動きが制限出来るかが物を言う。
一応耐久の低さを逆手にとって、「ガードシェア」で自身の耐久をあげつつ、相手の耐久を下げて決定力を増やすことも可能。

所謂玄人向けなので使用の際は心して使いたい。

持ち物によって採用すべき特性が決まってくる。
「うるおいボディ」は雨パでの状態異常対策となるほか、Zワザ型でも唯一メリットをもたらす可能性があるため確定となる。
「いのちのたま」や拘り型なら「トリック」や「はたきおとす」等の対策となる「ねんちゃく」が良いだろう(これらの技を使われることは稀だが)。
「かるわざ」はただでさえ素早いコイツには不要と思うかもしれないが、普通に素早い連中がさらにスカーフを巻く時代なので意外にも有用性は高い。
きあいのタスキ」や「じゃくてんほけん」、きのみやシードといった消費型アイテムを使う際にはほぼこれを選んで間違いない。

相方のシュバルゴ共々、PDW閉鎖によりGTS以外で隠れ特性持ちが入手できないのが難点。
ちなみにチョボマキ時代は殻があるためシュバルゴの隠れ特性「ぼうじん」となっている。

ORASからは、同じ忍者ポケモンであるゲッコウガ専用技であった「みずしゅりけん」を習得。
しかし、物理技なので肝心の火力は先制技ということを考慮しても貧弱である…まああるだけマシだろう。

と思ったら、SMからは特殊技になり、かなり火力が改善されることに。
特に弱点であるほのおタイプやいわタイプに有効なのは嬉しい。

USUMではタマゴ技に「どくびし」が追加され、忍者らしさにも拍車がかかった。


■進化前 チョボマキ


全国図鑑No.616
分類:マイマイポケモン
英語名:shelmet
高さ:0.4m
重さ:7.7kg

タイプ:むし

特性:うるおいボディ(天候が雨の時、毎ターン終了時に状態異常が回復)
  :シェルアーマー(相手の攻撃が急所に当たらない)
隠れ特性:ぼうじん(すなあらし・あられのダメージを受けず、粉系の技を無効化する。特性「ほうし」も発動しない)

  • 種族値
HP:50
攻撃:40
防御:85
特攻:40
特防:65
素早:25
合計:305

努力値:防御+1


進化前。ブラック版の図鑑説明によると敵に襲われると殻を閉じて防御し、隙間から毒液を吐き出すらしい。
ホワイトやBW2での説明には「カブルモと一緒にいる時に電気的な刺激を受けることによって進化する」とある。
これが上述の通信交換による進化を示すヒントになっている。

ちなみにカブルモはブラック版とBW2で進化条件について言及されている。
ホワイト版では危険を感じると口から酸性の液体を飛ばすことと、カブルモを狙っていることが記述されている。
チョボマキの殻が欲しいから付け狙っているということか。

殻があるので特性2つがシュバルゴと共通だが、何故かはがねタイプは付いていない。
とは言え進化後よりも耐久力があるため、「しんかのきせき」との相性は悪くない。
主な役割は「のろい」「とける」を積み、後続に「バトンタッチ」することになるだろう。
他の鈍いバトン役にはない長所として「じこさいせい」と「シェルアーマー」を併せ持つ。
「むしのていこう」「あくび」「アンコール」「どくびし」と妨害手段が豊富なのは上述の通り。
また、その圧倒的遅さにより、「トリックルーム」の影響下ではヤドランムシャーナも抜ける。

ローテが健在の頃はそれなりに重宝されていたとか。

剣盾では上位プレイヤーがウーラオス対策として受けループで運用していたことが注目を集めた。

リトルバトルではストライクニューラの影響で岩や炎技がメジャーなので使い辛い。


■アニメでのアギルダー系


ホドモエシティを守るヒーロー「怪傑ア☆ギルダー」ことチャールズの手持ちとしてアギルダーが登場。
ツララー博士ことフリージ男のバニリッチに苦戦しつつも、最後はア☆ギルダーキックで破った。

余談だが、この話は仮面ライダーのパロディがたくさん存在する。


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最終更新:2024年11月18日 16:27

*1 ただ、ゴローン→ゴローニャは腕が4本から2本になって顔がややゴーリキーっぽくなり、逆にゴーリキー→カイリキーは腕が4本となって顔立ちがゴローンのものに近くなっている事から、「初代の頃から似たような構想はあったのでは?」と推察するプレイヤーもいる。

*2カタツムリの殻の中には内臓が詰まっているので殻を外すと死にます