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リーマス・ルーピン

登録日:2012/02/17 Fri 19:21:43
更新日:2024/01/28 Sun 01:15:05
所要時間:約 4 分で読めます




リーマス・ルーピンは『ハリー・ポッターシリーズ』の登場人物。

映画版の俳優はデヴィッド・シューリスで吹き替えは郷田ほづみ。ゲーム版は田中秀幸が担当。

本名は「リーマス・ジョン・ルーピン」。

まだ三十代半ばという年齢の割に合わない皺や白髪、やつれたような表情にみすぼらしいローブと、どこか苦労人らしさが滲み出る姿をしている男性。

ホグワーツ魔法魔術学校に『闇の魔術に対する防衛術』教師として着任する。
上記の教師らしいとは言い難い身形に加え、時折見え隠れする彼の『持病』の影。

ハリー・ポッターを気に掛ける場面も多く、更には脱獄犯であるシリウス・ブラックとも面識があると言う。

果たしてその正体は……?


以下、各巻の活躍(ネタバレ注意)









  • 三巻
初出。
自身のクラス、闇の魔術に対する防衛術では良質かつ面白い授業を行う。
身形を笑う者も多いが、瞬く間に学校中で人気の授業となった。

また、吸魂鬼の影響に思い悩むハリーに、『守護霊の呪文』を手解きする。
ハリー本人の才能も大きいが、大人でも習得に苦労する術を十三歳の少年に教えた手腕は見事だと言えるだろう。

ヴォルデモート卿のことはまったく恐れておらず、「例のあの人」などと呼ばず「ヴォルデモート卿」と呼ぶ。

終盤、シリウス・ブラックと対峙する三人の前に突如現れ、そこから彼の素性、そしてハリーの両親のの真相が明かされた。


彼は幼い頃に狼男に噛まれて以来、満月の夜にに変身し人としての理性を喪失してしまう「持病」を持った狼人間であった。
しかしダンブルドアの特別の計らいによりリーマスはホグワーツ魔法魔術学校への入学を許された(一見慈悲深いように見えるが、満月の夜に理性を失い人を襲う狼人間を、他の生徒や保護者への説明もなく入学させるのは教師としてはどうなのだろうか?)
そのため、学生時代は今以上に大人しく引っ込み思案な性格だった。 
同級生を襲ったりしないよう、リーマスは一ヵ月に一度、変身するために叫びの屋敷に連れてこられた。

そんな彼を想い、自ら『動物もどき』になってくれた三人の友──ジェームズ・ポッターシリウス・ブラックピーター・ペティグリュー
月に一度、満月の夜になると、シリウス、ジェームズ、ピーターの三人はジェームズの透明マントに隠れて城を抜け出し、動物に変身し、暴れ柳の下をくぐって隠し通路を通り、叫びの屋敷にいるリーマスと合流した。四人はすぐに暴れ柳から外に抜け出し、夜にまぎれて校庭やホグズミードを歩き回るようになった(入学させてくれたダンブルドアを裏切り、一般人まで危険に晒しているが彼らに罪悪感などはなく、むしろ冒険のように楽しんでいたようだ)

しかしヴォルデモートによりジェームズがリリーとともに殺され、翌日にはシリウスがピーターを殺害するという知らせが届くと、世間と同じく「シリウスも闇の陣営についていた」と認識。
生き残ったルーピンは友人たちが裏切りあって殺し合い、自分はそれに気づかなかったと苦悩し、それも心労となって年齢以上に老け込んだ。
ハリーに「父と在学中の同期だったのなら、シリウスのことも知っていたんですか?」と問われた際には、「知っていた。知っていると思っていた」と複雑な心境をこぼしている。
(実はシリウスも「リーマスはスパイかもしれない」と怪しんでいた。『秘密の守り人』の変更をルーピンに知らせていなかったのもそのため)

しかしこうした過去を改めて語るうち、彼らが『動物もどき』である事が様々な要因と繋がり、ハリーは遂に両親の死の真実を知る。

シリウスがアズカバンを脱獄出来た方法、死神犬、急に弱り始めたスキャバーズ、ピーターの遺体、『あいつはホグワーツにいる』発言等、
多くの謎が初めて明かされ、ハリーは困惑してしまう。

途中乱入したセブルス・スネイプがシリウスとルーピンを共犯者だと主張したが、遂にハリーは二人を信じた。

しかし、ピーターを魔法省に突き出そうと校舎に戻る途中、ルーピンは薬の飲み忘れをやらかしていたせいで狼人間に変身してしまう。
理性を失ったルーピンは暴走、その拍子にピーターに逃げられてしまった。

ハリーとハーマイオニー・グレンジャーによるシリウス救出の後は、嫌っていたシリウスが処刑されなかったことに激怒したスネイプに狼人間である事を暴露される。
人狼は魔法社会において法的にも社会的にも差別されており、彼はダンブルドアに迷惑がかかる前にひっそりと職を去る。

過去の出来事からスネイプはルーピンを快く思っていなかった。
しかしジェームズとシリウスとの争いにあまり加担していなかったためか、狼化を抑える薬を調合してくれていたりする(まあダンブルドアの指示かもしれないけど)。
加えて学生時代にルーピンの秘密を知ったがそれを漏らすことはしなかった。
とは言え、止められる立場にいながら止めなかった彼に対する鬱憤故にこのような行動に出たと思われる。
まあスネイプも自業自得な面があったし、ルーピンにも色々事情はあったのだけど。
ホグワーツ在学中監督生だったリーマスだが、友情からか親友たちに対して規則を守らせることは中々できなかった。またスネイプいじめを止めなかったことを後悔していると認めていた。
ハリーに最高の教師と言われ、多大な影響を与えた彼だが、世間の狼人間への偏見は厳しいものだった。

ハリーとアルバス・ダンブルドアに見送られ、彼はホグワーツを後にする。


  • 五巻
不死鳥の騎士団の一員として活躍。
ハリーの護衛任務や神秘部での戦いに参加する。

親友のシリウスの死には、込み上げる感情を必死に押さえていた。


  • 六巻
亡き友達の想いを胸に、騎士団で活動し続ける。
他の狼人間達がヴォルデモート卿側に着かないようにと呼び掛けていた。
しかし死喰い人フェンリール・グレイバックの影響で狼人間の多くはヴォルデモート側であり、説得は困難を極めている模様。
またルーピンを噛んだのもグレイバックだと判明した。
普段は温厚な彼だが、グレイバックのことを話す際には怒りを完全には抑えきれなかった模様。
五巻でもシリウスが「(反人狼法を起草したアンブリッジに対して)ルーピンがなんといっているか聞かせてやりたい」と言っていた当たり、普段は温厚な彼でも自分が差別される原因を作った者達にはやはりつよい怒りを抱いているのだろう。

ホグワーツの戦いに参陣し、死喰い人と戦う。

この巻で、ニンファドーラ・トンクスから好意を寄せられていた事が発覚。
彼は自分が狼人間である事や歳の差からトンクスを遠ざけていたが、最後には彼女の想いを受け止めた。


  • 七巻
トンクスと結婚し、一児を授かる。
しかし、本人の苦悩は相当のもので、今までに比べると言動に余裕が無い。

狼人間と結婚した、という負のレッテルをトンクスに与えてしまった負い目。
子供がもし狼人間だったらという不安。
いつ死ぬかも分からない状況で子を残す事が、正しかったのかという疑問。

様々な事に苦悩した彼は、ハリーと激しく衝突してしまう程に苦しんでいた。
その一方でハリーを全力でバックアップし、ヴォルデモートを倒す事に確かな希望を持っていた。


終盤のホグワーツの戦いにて、経緯は不明だが彼はアントニン・ドロホフに、妻トンクスはベラトリックス・レストレンジに殺され共に死亡する。

『蘇りの石』の力でハリーの前に現れた時は、自身の子供の成長が見られない事を悲しんだが、平和な未来への想いをハリーに託した。


物語終了後、忘れ形見の息子テディは母方の祖母アンドロメダと後見人であるハリーの元で育てられ、
ロンの兄・ビルの娘ビクトワールと交際する事となる。
ルーピンが危惧した狼男の予兆も現れることなく、母親であるトンクスの七変化の能力を受け継いだ模様。


しかし、悔やまれるのはテディが物心つく前に両親が死んでしまった事だろう…

ヘドウィグやフレッドと同じく、ルーピン夫妻の死に対し何故殺したのかと言う声が多く聞かれる。

余談だが、ジェームズたちからは「ムーニー(意:月の~)」というあだ名で呼ばれていた。


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最終更新:2024年01月28日 01:15