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バックレー(ポケモンコロシアム)

登録日:2012/01/29(日) 21:39:36
更新日:2024/07/27 Sat 04:06:03
所要時間:約 4 分で読めます





バックレーとは、『ポケモンコロシアム』の登場人物の一人。


・ゲーム内での活躍


フェナスシティという町の市長であり、穏やかで人望の高い人物である。
ミレイが見たダークポケモンについて興味を持ち、調査をすると誓う。

モンスターボールを購入して戻って来た後、邸宅をシャドー幹部のミラーボに占拠されるが、このときは外出していたらしく騒動には巻き込まれなかった。
それ以降(ゴロツキのマサを倒してから)も市長宅を訪れれば主人公たちを好意的に迎えてくれ、ストーリーの進捗状況によって台詞も変わるのだが、いずれも既に発覚・解決した問題に対して言及するのみでゲーム攻略の手助けになるようなことはない。
アンダークリアを最後に仕事で何処かへ行ってしまう。
しかし町の人曰く、家を出た時の表情が恐ろしかったという。


























…というのは仮の姿であり、その正体はシャドーのボス、ワルダックでバックレーは偽名。そして本作のラスボス

名前の元ネタは、バックレーが「バックレる」でワルダックが「悪巧み」。
…決して「わるだくみ」を覚えたゴルダックの略ではない。*1


ラルガタワーの最終戦でジャキラを倒した直後、敗北を認めずにもう一度主人公に勝負を申し込もうとするジャキラに対し、「見苦しいぞ ジャキラ!!」と一喝し、後ろのエレベーターから、場の空気を読めてない感じのBGMと共に登場。
なぜシャドーの本拠地であるラルガタワーに市長がいるのかと疑問を抱くパートナーに対し、



ある時は人のよい市長。

だが、またある時は世界征服を企む悪の組織シャドーの影のボス…

帝王ワルダックとは私のことだ!!


…と言った後、自分の正体を明かし、その場で爆転。
すると気の抜けるテーマ曲(「バックレーのテーマ」のアレンジ)を流しつつ姿が一片、穏やかな表情が怒りのこもった表情に変わり、バトルが始まる。
バックレー時はスーツを着こなしているが、ワルダックになると何故かスーツの前のボタンが膨張寸前になっている。

ダークポケモン計画を台無しにした主人公を二度とシャドーに歯向かえないよう徹底的にぶちのめすべく、バトル開始。


因みにシナリオ序盤、主人公がバックレーの家に入る前、シャドーの幹部ジャキラが普通に家から出てくる
勘のいい人ならこの時点で気づくのだが、それ以外の伏線も出番も全くと言っていい程無いので彼が黒幕だと気付いた人(と言うか存在を覚えていた人)は果たして何人いたのだろうか。


・使用ポケモン



ダークポケモンはバンギラスで、本人曰く最強のダークポケモンとのこと。



上記の通り、600族厨ポケと強ポケ揃い。
種族値平均は驚愕の560HGSSの強化ワタルと同じ値であり、小数点以下まで考慮するとわずかに勝っている。

ワルダック:600+500+505+490+600+670/6≒560.83
 ワタル :490+534+540+600+600+600/6≒560.67
ワルダックはバンギラスで計算し、いずれも当然ながら全員非メガで計算

これより上にいるのは、バトルフロンティアを始めとするバトル施設の連中やPWTの強化版メンバーくらい。シナリオ限定ならば剣盾までは1位・・・であったが、スカーレット・バイオレットにてオーリム博士/フトゥー博士がシナリオ内で種族値平均573を樹立したため2位に転落した。
(オーリム/フトゥー:570+570+570+570+570+590/6≒573.33)

その上ポケモンのレベルがこちらは60前半まで跳ね上がっており、手持ちをしっかりしてないと苦戦は必至。
ちなみに前戦のジャキラのレベルは50代で、その前の4連戦の相手は40代。いきなりレベルが上がり過ぎである。*2
このゲームの都合上、こちらは限られたポケモンしか使用できないため、レベル差だけでなく能力差と技の格差も大きくなりがちで初見でフルボッコされるプレイヤーが続出。
外伝作品とはいえ当時の…ひいては悪の組織のボスとしては歴代でもトップクラスの強さを誇る男だと言える。

おまけにハッサムが「ぎんいろのかぜ」の追加効果や、「つるぎのまい」で向上したこうげきを「バトンタッチ」で他のポケモンに引き継がせたり、ヤドキングとケッキングが同時に出た時には「スキルスワップ」を使ってケッキングと特性を入れ換える等強力なコンボも使用してくる。

毎ターンランダムなタイミングでポケモン2匹同時に『プラスパワー』を使うことがある。プラスパワー使用後はHP半分以下or状態異常になったポケモンにランダムで2回まで『かいふくのくすり』を使用する。
ちなみに片方が状態異常の場合、片方にプラスパワーを、もう片方にかいふくのくすりを使用することもある。

一応救済処置として、ジャキラ戦同様この戦いの前にポケモンのHPとPPを全回復してもらえる。

・攻略方法など


シナリオで入手できるポケモンの内ヌオーフォレトス以外は全て弱点を突かれてしまうため、生半可な受けは通用しないと考えていい。
大事な役割があるブラッキースイクンはともかく、オーダイルはお荷物になりやすいため、あえて外して来た方が楽。メガニウムも苦戦するが、タイプの相性上で一応バンギラスとヤドキングへのメタになるので全く戦えない訳でもない。
エーフィを軸にした速攻アタッカーで固め、耐久型を2匹程入れると安定して戦うことが出来る。
特殊攻撃主体のジャキラとは反対にこちらは物理攻撃主体なので「いかく」は有効だが、下げすぎると交代してくるので下げすぎにも注意。

○敵ポケ個別概要

  • ボーマンダ
「りゅうのまい」で決定力を上げてから「つばめがえし」や「すてみタックル」で殴ってくる両刀型。
特殊攻撃は「ドラゴンクロー」だけだがタイプ一致なので威力はそれなり。特性『いかく』のおかげで物理耐久力が高めなところも厄介。
タイプ相性の関係でじめん技が効かないため、相方2匹が遠慮なく「じしん」をぶっ放してくる。もちろん唯一神エンテイデンリュウなどになす術は無い。
こおり技に圧倒的に弱いのは周知の事実だが、シナリオで手に入るこおりタイプが能力的にどうしようも無い面子ばかりなので対策にはならない。
等倍火力でごり押すか、素直にスイクンなどの水タイプに「れいとうビーム」を覚えさせよう。

  • カイリキー
長年の相棒であるブラッキーに「クロスチョップ」で効果抜群の大ダメージを与えてくるナイスガイ。
彼のパーティだと格下に近しいが、タイプ一致の単発火力ならチーム内ナンバーワンの数値を叩き出す。
耐久力もそれなりにあるが、育ったエーフィがいればタイプ一致「サイコキネシス」で簡単に突破できるだろう。

  • ケッキング
特性「なまけ」のせいで2ターンに1度しか行動できないとはいえ、合計種族値670もの大台を誇る化け物。
様々なプレイヤーにトラウマを植え付けた元凶。後述するヤドキングとのコンボが成立すると、より一層凶悪になってしまう。

タイプ一致の「ブレイククロー」は、同レベルのスイクンが2発で沈む超火力。
仮に耐えたとしても防御ダウンの追加効果を食らってしまうと、回復してもほぼ耐えられなくなるのでキツい。
また、相性では有利なかくとうタイプが相手でも「つばめがえし」でブチ殺してくれる鬼畜っぷり。
「じしん」もカイリキーが使うそれを軽々と上回る程の大ダメージを叩き出してくるため強力だが、隣にボーマンダがいない限り、あまり使わない。状況によっては味方に構う事なく使ってくる時もあるが…

耐久面に関しても優秀で、あのクレセリアと互角の物理防御に加え、攻撃と防御を上げる「ビルドアップ」まで覚えているため物理では中々沈まない。
特殊面は少し脆い所があるのでエーフィでゴリ押そう。

  • ハッサム
エーフィ&ブラッキーのメタ担当。
現在は必携であるテクバレが『テク(ニシャン)』も「バレ(ットパンチ)」も存在せず、最も不遇だった時代とはいえ、「つるぎのまい」「ぎんいろのかぜ」+「バトンタッチ」のコンボは凶悪。
特にエーフィとブラッキーを出したまま戦うと高確率で物理技(当時)の「ぎんいろのかぜ」が飛ぶので、起点にされかねない。
弱点のタイプがほのおしかないのも厄介な点。バクフーンエンテイでさっさと燃やして退場させよう。
周回プレイでは、こいつのためだけに最初の戦闘員の三択がロッソ(ダーク・マグマラシを持つ赤い人)一本になりやすい。

  • ヤドキング
このパーティのキーパーソンで、ワルダックのパーティでは珍しく特殊寄りのアタッカー。
「スキルスワップ」で自身の特性「マイペース」をケッキングに渡して、毎ターン暴走させるのが主な仕事。
なお、ケッキングから貰った『なまけ』をこちらに移してくることはしてこない。

他のメンツが濃すぎるせいで弱く見られがちだが、特防を筆頭に耐久面が高く、生半可な特殊攻撃では中々沈まない。
水・エスパーの複合タイプなので、エーフィ+バクフーン(またはエンテイ)を主力にして進めてきたプレイヤーには壁になりやすい。
平均以上の特攻から飛んでくる「サイコキネシス」や混乱付加の「みずのはどう」はタイプ一致もあり中々痛く、物理攻撃ではあるが役割破壊の「シャドーボール」まで備えているため油断は禁物。

  • バンギラス
ダークポケモン。
安定の「ダークラッシュ」とタイプ一致の「いわなだれ」に加え、特殊技の「ふぶき」と「かみなり」を持つ。
そのまさかの技構成に唖然とした人も多いはず。
また『すなおこし』や捕捉率の低さもあって、非常に面倒くさい相手。
捕捉率が本編の45と異なり10に設定されている*3のでマスターボールを使うのも手。直前で使った?知るか。

「最強のダークポケモン」と言われているが、この世代の対戦環境的には前座の方がどう考えてもつy…ゲフンゲフン。いや、進化レベルや技のレパートリーの都合・・・かもしれない。

何故か「きんのたま」を所持している。続編の伏線か?

  • ボスゴドラ
バンギラススナッチ後に後任として参戦する切り札。
…が、肝心のタイプ一致技が「メタルクロー」止まりなうえいわ技を持っていない*4のでそこまで脅威ではないかも。
そもそも後任のこいつが出てくるという事はワルダックを倒せる=追い詰められるのと同義なので、どちらにせよ大した敵ではないだろう。

ちなみに、この作品以降バンギラスとボスゴドラはやたら対の存在として扱われることが多くなる。いずれもXYメガシンカするし。


・その後


そして勝利後、ジャキラと共に警察に囲まれるもなお、あらかじめ用意していたヘリコプターで逃走を図ろうとするが、その直後に飛来したホウオウの「せいなるほのお」によりヘリコプターを爆破され、呆気なく御用となる。

5年後が舞台の続編『ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア』にも名前が出るが、まだ服役中との事。


・余談


バトルに敗れた際はワルダック戦からスタートする。
再戦用の台詞も用意されており、


♪バックレーのテーマ
おお よかった よかった。
心配していたのですよ。

わたしが 怖くて 逃げてしまったんじゃないかってね。
ほーっほっほ!

さあ では覚悟をしてもらいましょう。

♪ワルダックのテーマ
(ここでワルダックに変身)

そ~れ。何度でもぶちのめしてくれるわ!!

と言ったあと、バトルに入る。



徹底的に追記・修正して二度と編集できぬようにしてくれるわ!!

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最終更新:2024年07月27日 04:06

*1 そのゴルダックは第9世代のスカーレット・バイオレットから「わるだくみ」を習得可能となっている。

*2 ジャキラ→ワルダックまでの流れをSVで例えるならオルティガを倒した後に連戦でクラベル校長と戦うようなもんである。コロシアム当時は敵のポケモンに努力値が振られてなかった時代とは言え、野生ポケモンが出ない為に戦えずトレーナー戦のみでレベル上げをする必要があった為、長丁場になりやすい上にこのレベル差の所為で余裕で戦えるものでは無かった。

*3 ザシアン・ザマゼンタと同じ。前座のダーク・メタグロスは逆に本編と違い15に上がっている。

*4 ポケモンコロシアム当時だとココドラ系統が覚えられる岩技はわざマシン技の「がんせきふうじ」だけしか無かった。岩タイプとはいったい…