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ドラゴンボール(DRAGON BALL)

登録日:2012/01/03 Tue 16:12:50
更新日:2025/02/26 Wed 13:44:51
所要時間:約 11 分で読めます


タグ一覧
09年春アニメ 14年春アニメ 15年夏アニメ 1984年 1986年 24年秋アニメ 80年代テレビアニメ 86年冬アニメ 89年春アニメ 96年冬アニメ DAIMA DRAGON BALL GT Z かめはめ波 アニメ カカロット サイヤ人 チートの集まり ドラゴンボール ナイター中継被害者の会 ハゴロモフーズ ハリウッド バトル漫画 パワーインフレ フジテレビ フュージョン ロート製薬 不朽の名作 元気玉 南総里見八犬伝 原点にして頂点 堀川りょう 如意宝珠 孫悟空 宇宙最強 実写化 戦闘力 日本のメディア芸術100選 最終回が巻頭カラー 未だに消えない世代の壁 東映 東映アニメーション 東映動画 漫画 知らぬ者はいない 神アニメ 神龍 究極 西遊記 超豪華声優陣 週刊少年ジャンプ 野沢雅子 長寿番組 集英社 鳥山明




むかしむかしのこと

都から幾千公里も彼方のある山奥…

この奇想天外な物語は

とりあえず そんなところからはじまります…




DRAGON BALL(ドラゴンボール)』とは、週刊少年ジャンプで連載されていた鳥山明の漫画作品。



【概要】

1984年に連載を開始。アニメ化・ゲーム化等のメディアミックスで人気を博し、日本人であれば「サザエさん」「ドラえもん」と並び“知らない人はいない”と言っても過言ではない漫画作品の一つ。
魅力ある登場キャラクターや熱いバトル展開等を理由に世界中の人々から絶大な人気を得ている。

21世紀に入ってからは、ディンプス開発のゲームがきっかけでリバイバルブームが起こり「ドラゴンボール改」と名を改めて再放送され、リアルタイムでは生まれていなかった世代にすら高い人気と知名度を誇る。
また、ハリウッドでも実写映画化された……が、評判は芳しくなく、当時ドラゴンボールの仕事に後ろ向きだった原作者からも苦言が出るほどだった。

しかしそのおかげで原作者が発奮し、連載終了から20年以上が経過した現在でも、新作アニメのテレビシリーズや映画が制作され、新作ゲームが開発され、それに伴い新ストーリーや新キャラクターが生み出され続けている、まさに国民的作品。

作品初期こそ「西遊記」をモチーフにしたギャグ満載の冒険ファンタジー的な内容だったが、主人公にバトルマニアの要素を追加した天下一武道会編からバトル漫画としての色合いが濃くなり、作風もレッドリボン軍編あたりから徐々にシリアスな作風に路線変更し、ピッコロ大魔王編以降は主人公達の前に立ち塞がる強敵と闘っていく完全なバトル漫画と化す。
パワーインフレに定評があり、最初は車や建物を壊す程度であったのだが、次第に夜空の月を木端微塵にしたり、街や島を跡形もなく爆破したり、一人で惑星を滅ぼしたりするような状態に。
前の章に登場した強敵は次の章ではあっけなく倒され、赤子扱いにされる風景が日常茶飯事となる。
それ故に終わりのない戦闘力のインフレの代名詞漫画のように呼ばれる事も多い。
ジャンプ漫画では特に顕著で『強い奴がくる→主人公達が強くなる→そいつを倒したらさらに強い奴が来る→主人公達もまた強くなる~』が延々と繰り返されると、よく「ドラゴンボール現象」などと揶揄される。

元々は鳥山先生が前作「Dr.スランプ」を終わらせる際、編集部に「『Dr.スランプ』と同じくらい売れる作品を描けば終わらせてもいいよ」と言われて描き始めた。
実際に「Dr.スランプ」を遥かに上回る売上を叩き出した為に、こちらを終わらせるにも一悶着あったらしく、「ドラゴンボール」の連載終了による経済・景気への影響とその対策を話し合うために、政府関係者を交えた関連企業のトップ会談が行われた。
最終章となる魔人ブウ編でも関係者にかなり無理を言って完結させてもらったというほどである。

作品名になっている「ドラゴンボール」は、七つ揃えると願いが叶うとされる宝玉の通称であり、本作品のキーアイテム。
最初はこのアイテムを巡っての冒険活劇であり、ひとつ手に入れるだけでもかなりのエピソードを経るなど本作における最大の目標だった。
しかし話が進む毎に重要度は薄れていき、最終的にはほんの数ページ以内で全て集められるなど「ドラゴンクエスト」の『せかいじゅのは』のような単なる復活アイテム扱いされるようになっていった……
が、「GT」ではその設定をうまく逆手にとった敵である邪悪龍が生み出された。

ただ殴り合ってビームを撃って惑星とかをブッ壊し、たまにしょーもないギャグが入るだけの脳筋漫画だと思われていることも多いが、意外にも設定構図やシナリオ展開は理詰めなことが多く、終盤の神龍やポルンガへのお願いはトンチ合戦みたいなノリになっていたり、タイムトラベル理論などを巧みに盛り込んだセル編のストーリー構成は軽く一読しただけでは完全な理解は難しい。
とは言っても、先の展開をあまりガッチリとは決めていないため行き当たりばったりなところもあるが。

【単行本情報】

ジャンプコミックス版 全42巻
完全版 全34巻
フルカラーコミックス版 全32巻
アニメコミックス版 全39巻
新カバー版 全42巻
総集編 全18巻
ドラゴンボール超(作画:とよたろう) 23巻(続刊中)
ドラゴンボールSD(作画:オオイシナホ) 7巻(続刊中)
転生したらヤムチャだった件(作画:ドラゴン画廊・リー) 全1巻

完全版の他に背表紙をヤジロベーが二人いないように新たに描き下ろした新装版や原作のカラー版、アニメのフィルムコミックや内容を章ごとに区切った雑誌サイズの総集編など様々な形で出版された。しかし意外にも文庫版は出ていない。

【あらすじ】

人里離れた山奥に住む少年・孫悟空はある日ブルマという少女に出会い“七つ揃えるとどんな願いでも叶うドラゴンボールの存在を知らされる。
そして、自身の育ての親である孫悟飯の形見の宝玉もその一つだと知り、ブルマと共に残りのドラゴンボールを集める旅に出る。
数多くの強敵や仲間と出会い、孫悟空は成長していく──。


【大まかな話】

■原作

  • 少年期編
ドラゴンボールを巡る冒険活劇や、天下一武道会がメインとなる。
基本的な流れは「DB探索編」「亀仙流修業編」「天下一武道会編」。
前述の通り初期の頃は現在と作風が違うため、読み比べてみると面白い。ここまでで4巻。

  • レッドリボン軍編
時系列は亀仙人の修業や天下一武道会を終えた後。世界征服を目論む悪の軍隊「レッドリボン軍」と悟空達の戦いが描かれる。
悟空を初めて下した悪役・桃白白もこの章で初登場。
又、このエピソードから明確に人が殺されるようになる。ここまでで10巻。

  • ピッコロ大魔王編
世界征服を目論むピッコロ大魔王と悟空達の戦いが描かれる*1ギャグテイストの強い作風からシリアスな作風に一気に路線変更した最初のシリーズ。
シリーズ全体で見てもそのシリアスさはフリーザ編と並んで群を抜いており、特に悟空の関係者をはじめ、不可侵的存在だったはずの神龍までもが殺されるという、絶望的な展開は当時の読者達に大きな衝撃を与えた。
また、この話の途中で3年の月日が流れ、それまで小柄だった悟空の見た目が一気に成長する。ここまでで17巻。

ここからアニメは「Z」となる。
地球に降りた一人の宇宙人ラディッツによって、悟空の出生の秘密が明らかになる。
悟空の息子の悟飯ベジータナッパなどの人気キャラはここから登場した。
戦闘力の概念が登場し、パワーインフレが加速するのもここら辺から。
舞空術で飛び回り、殴る蹴る光線(気功波)を撃つといった格闘戦がメインとなる。ここまでで21巻。

  • ナメック星編
地球で起こったサイヤ人との戦いで死亡してしまった戦士と消滅してしまったドラゴンボールを蘇らせるため、ナメック星のドラゴンボールを巡ってフリーザ一味と戦う。
フリーザを初めとした魅力的なキャラや、舞台となるナメック星の独特の世界観、複数の勢力によるドラゴンボール争奪戦の巧みな構図、そして超サイヤ人の登場と、
かなり濃い話で、『ドラゴンボール』の全盛期との呼び声も高く、ファンからの人気も非常に高い。それ故にアニメでは悲惨なことに…
これまでの悪役とは強さの次元が遥かに違うフリーザに絶望した読者は多いはず。
本来ならばここで物語が完結するはずだったのだが、この頃には作品そのものが作者の一存で終わらせるのが困難なほどの巨大コンテンツとなってしまい、連載続行となった。ここまでで28巻。

  • 人造人間・セル編
かつて壊滅させたはずのレッドリボン軍残党のドクター・ゲロが生み出した人造人間、そしてセルと戦う。
セルの不気味さと圧倒的強さのおかげで緊迫感のある展開となった。また、ここからベジータが本格的に味方となる。
未来からやって来た超絶イケメンZ戦士トランクスが女性ファンのハートをガッチリ掴んだ章でもある。
一方で上記にもあるように複雑なタイムトラベル論が絡むためかなり難解なパートでもある。
この話で悟空は二度目の死を迎え、息子の悟飯が主役を受け継ぐことになる。ここまででピッタリ35巻。

  • 魔人ブウ編
原作における最終章。
悟空の死から数年、成長した悟飯の学生生活が始まる…と思いきや、久々に開催された天下一武道会から一変、
邪悪な魔導士バビディによって復活したのは、これまでのフリーザやセルといった悪役達の戦闘力を更に上回る最強の敵「魔人ブウ」。彼の暴走を止める為、再び戦士達は戦う事になる。
スーパーサイヤ人3等の強化形態やフュージョンやポタラによる合体などの要素も登場。
最終的に悟空も蘇って、悟飯は主役交代の憂き目を見た。
フリーザ編やセル編等に比べてコミカルな展開が多く、悟空の悟りを開いたかのような言動も一部あるが、ベジータの積み重なった苦悶とそこからの精神的成長や、ベジットゴテンクスといった合体戦士の誕生、魔人ブウと友達になり一時は本当に地球を救ったミスター・サタン、ベジータの口から語られる孫悟空という人物像、最後の最後でドラゴンボールに助けられる激アツな展開等、見どころは多く、最終章に相応しい内容となっている。
ここに来てようやく一区切り。この章とエピローグを以て原作は完結する。

■原作外

原作、及び「Z」の最終回の5年後を描いたアニメオリジナルストーリー。時系列的には「超」より後の話*2
悟飯の娘パンと成長したトランクス、そして少年の姿に戻ってしまった悟空の3人が主人公。
序盤は無印を意識した、願いを叶えて1年以内に揃えないと地球が爆発してしまう「究極のドラゴンボール」を探して宇宙を旅する冒険もので、
中盤からはベビースーパー17号、ドラゴンボールが原因で誕生した7体の邪悪龍といった強敵達との戦いがメインとなった。
この展開についてネット上では、「当初の冒険路線が上手くいかなかったからバトルにシフトしたのでは?」、と言われる事が多いが、バトル路線にシフトするのは当初から決まっていた事である。

ちなみにタイトルのGTとは「グレートツーリング(壮大な旅)」と「ギャラクシーツーリング(銀河の旅)」の略で鳥山先生自身の命名。G(悟空)とT(トランクス)と言う意味も含まれている。ただしこれだと3人で旅しているのにパン(P)が含まれていない。「G(ごめんなさい)T(鳥山先生)」というのは一部の視聴者による俗説である。
また最終回の悟空の生死の曖昧さ(ラストシーンは「GT」を立ち上げた時から決められていた。 )やナレーションからスタッフがもう一つ意味を後付したのではないか(「G(悟空がいたから)T(楽しかった)」)と推測される事もある。

鳥山先生が殆ど関わってない作品であるが、最後の敵としての邪悪龍の設定や「ドラゴンボール」の総まとめとも呼べる最終回の評判は高い。

「ジャンプスーパーアニメツアー08」で上映された特別編アニメ。これまでのアニメオリジナルとは違い、ストーリー原案は原作者の鳥山明
ベジータの弟・ターブルが登場し、フリーザ軍残党のエース・アボとカドと戦いを描いている。
時系列は魔人ブウ編から2年後、「神と神」の前あたり。
敵の強さがフリーザ並と、インフレの進んだこの時期としては物足りなく、やや平和ボケした悟天とトランクスがバトルをすることになる。全体的にほのぼのした雰囲気の作品。
特別編とは言え「GT」以来久しぶりの新作アニメでありファンを沸かせた。

原作の後日談として「Z」名義で作られた2作の映画をテレビでリメイクしつつ、完全新作のエピソードを加えた新作テレビアニメ。
「オッス!」や劇場版二作に続き、ストーリー原案を鳥山先生が作成し、その原案を脚本家がアニメ用の脚本に仕上げるといった手法を取っていた。

時系列は魔人ブウ編から4年後。
最初の2編は、「神と神」「復活のF」をリメイクしたものとなっている。
漫画の設定に準拠していた「神と神」「復活のF」から一部アニメ準拠の設定に変更されているが、大まかな展開は同じ。その後は、
  • バカバカしい原因から口火を切った、並行宇宙を股にかけて繰り広げられる5対5の戦いを描いた「破壊神シャンパ編」*3
  • 未来のトランクスが再びメインキャラとなり、謎の脅威ゴクウブラックに迫る「未来トランクス編」*4
  • 8つの宇宙の80人の選手が、存亡をかけてバトルロワイヤルを行う「宇宙サバイバル編」
の3つのストーリーが展開された。

初期は一部キャラクターの粗雑な扱い*5やキャラ崩壊、作画の不安定さなどの指摘が相次ぎ物議を醸していたが、二年目でシリアス展開の未来トランクス編に突入テコ入れすると、徐々にクオリティが向上していった。
30年の時を超え、ピラフ一味のマイが未来トランクス編でまさかメインヒロインになるとは誰が予想できただろうか。
「宇宙サバイバル編」では、人造人間17号18号の戦線復帰やあのフリーザとの共闘が話題を呼んだ。
この頃から作画も安定し、特に終盤の第11宇宙との戦い、ジレンとの最終決戦での怒涛の作画は語り草となっている。

Vジャンプにおいて、原作鳥山先生・漫画とよたろう先生による漫画版も連載されている。
アニメ以上に鳥山先生が深く関わっており、神と神編の設定も映画に近い。
また、作画に関しても鳥山先生に修正を求めており、コミックスのおまけとして前後の比較が度々掲載されている。
アニメ版と原案は共通なので大まかな流れは同じであるが、宇宙サバイバル編の試合内容など異なる点も多く、
キャラの性格や戦闘力もかなり異なり、ブルー界王拳などアニメ版のみの独自要素も存在する。
その為、同コンセプトの別作品と言った方が正しい。

この様にアニメ版と漫画版では内容が異なる。しかし、どちらか一方が原作という訳ではなく、どちらも正式な「ドラゴンボール超」である。*6またアニメと漫画で多くの違いがあるので双方の違いを比較、補完したりするのも「超」ならではの楽しみ方である。

TVアニメは2018年4月で終了したが、その年の12月14日には過去の映画に3度登場したブロリーを鳥山先生がリブートした映画「ブロリー」が、22年の6月11日には「スーパーヒーロー」が上映された。
また、Vジャンプでは引き続き漫画版が連載されており、銀河パトロール囚人編、生残者グラノラ編などの新章が展開されている。

原作「魔人ブウ編」の直後を描いたシリーズ初の深夜帯の新作テレビアニメ。
「GT」をオマージュしたようなストーリーとなっており、ある陰謀によりドラゴンボールで子供の姿にされてしまった悟空と仲間達が元の姿に戻るため、「大魔界」を舞台として旅をする、派手なバトルも含めた冒険路線となっており、子供の姿のハンデを補うために悟空が「如意棒」を使うなど見どころがかなり詰まっている。

ハリウッドで実写化され全世界で公開されたドラゴンボール。しかしその内容は…
ここで解説するにはあまりに別物すぎる作品となっているので、気になる方は個別項目へ。

Webコミックサイト「少年ジャンプ+」にて不定期連載された全3話のミニシリーズ。
タイトル通り、事故死したらヤムチャに転生していたというドラゴンボール読者の少年が主人公のスピンオフ作品。そこ、流行りに乗っかったとか言わない
「もし、ヤムチャが初期から亀仙人の元で修行していたら…」というifから始まり、最終的にヤムチャらしからぬ活躍を見せていく事になるストーリーが話題を呼んだ。
作者のドラゴン画廊・リー氏がTwitterや同人誌などでパロディイラストや二次創作を公開している程のドラゴンボールファンであり、随所にも見所が満載。
ある意味ドラゴンボールファンは必見な作品に仕上がっている。


【アニメ】

フジテレビ系列で放送。全てのシリーズが東映動画(現・東映アニメーション)で制作されている。
当時のジャンプ漫画原作には珍しく、最初から最後まできちんと放送された作品。
ただし、「ドラゴンボール」というタイトルは悟空が天下一武道会で優勝するまでであり、サイヤ人編以降は「ドラゴンボールZ」にタイトルが変更されている。
「Z」終了後は、間を空けず後番組としてアニメオリジナルの続編「ドラゴンボールGT」が放送。
その後しばらく期間が空き、
2009年に「ドラゴンボール改」として、サイヤ人~セル編までの「Z」第一期がリマスター版として放送された。2014年からはブウ編も放送。
その流れで、2015年からは原作者監修の下、完全デジタル作画に移行した新作「ドラゴンボール超」が放送された。
2024年秋からは原作40周年を記念した新シリーズとして『ドラゴンボールDAIMA』が放送。

この中でも「Z」は引き延ばしがすごい事でも有名で、章の途中でアニメが原作に追いついてしまった時期には気を溜めたりするだけで30分使った回もある。
酷い時には2話抜いても全く戦況が変わっておらず、5分しかない物語を8話にもわたって描写したことすらあった。
特にフリーザ編の悟空とフリーザの決戦が有名で、状況からオリジナルストーリーに移行する事もできないため、やたらと回想が挟まれていた。
製作現場もかなり逼迫していたらしく、脚本家の小山高生は監督から原作の1コマを示されこの1コマから話を膨らませて1本書いてくれと頼まれた事すらあったと語っている。
因みにたまにネットで言われるあらすじだけでAパート消化というのは完全なデマで、流石に一番長い回でも3分ちょっとで終わっているため十分長いとは言ってはいけないそのような回は存在しない。
ジャンプ漫画らしくアニメオリジナル展開も多く、
孫悟空の父親の最期を描いたTVSP「たった1人の最終決戦」、劇場版ボスのガーリックJrが復活する「魔凶星編」、死んだ悟空があの世で達人たちと戦う「あの世一武道会編」などが制作されている。
特に「たった1人の〜」のバーダックはアニメオリジナルキャラだが、鳥山先生がとても気に入ったため原作に逆輸入された。
アニオリでは他にも日常描写が掘り下げられており、
その中でも悟空とピッコロが自動車運転免許を取りに行く話は伝説となっている。
(「改」では原作に近づける為かこれらの話は全てカットされた。ただしゲーム作品などでは拾われていたりする)

「Z」当時は平均視聴率が20%を超えており、人気のあまりプロ野球の放送時間をズラさせたりしていた。
90年代は(フジテレビに限らず)プロ野球中継は人気コンテンツで、シーズン中はレギュラー番組の放送休止や延長に伴う後続番組の開始繰り下げがザラだったことを考えると本当にとんでもない事だったりする。
なお競争相手の中にはテレビ東京の『いい旅・夢気分』があったが、この番組だけ裏番組の中で知名度が高い。

東映アニメーションを代表する作品なので映画化もされており、2022年までに21作品が制作・公開されている。
そのうち15作品を占めるZの劇場版は、クウラやブロリーなどトラウマになるほどの人気キャラを数多く生み出したほか、ゴジータなどの超人気キャラの初登場もZの劇場版であり、アニメやゲームから原作を読んだ人が「えっ、あいつ出ないの?」と驚くことも多い。
悟飯の危機に颯爽と駆けつけるピッコロ悟空をなんだかんだ言いながらも助けるベジータといった印象は映画での行動に起因している。

ただし、原作進行中に制作しなければいけない都合上、大半の作品は原作のどこにも差し込めない謎の時系列でストーリーが展開されている。
(例:本編で死んだはずのキャラが生きている又はその逆、なれるようになったはずの新形態にならない、など)
そのためゲーム作品では劇場版の出来事は大抵パラレルワールド扱いとなった。
また無印時代の作品は完全に別世界となっており、『摩訶不思議大冒険』ではチャオズが王子様、天津飯がその側近として出てくるなどかなりカオスな内容になっている。(原作では鶴仙人の兄弟弟子)
OPはジャネンバの映画まではアニメのものをそのまま使用している。

因みに映画の内容だが大半は
Z戦士の他愛ない日常→敵の一味が襲来→幹部格を撃破*7→親玉にボコボコにされる*8→友情パワーで大逆転
とバトル漫画におけるお約束のものとなっている。
特に原作では魔人ブウ以外決め手にならなかった元気玉だが、『Z』初期の映画では決め技として活躍している。

「神と神」以降の劇場版は、鳥山明が監修・キャラクターデザインを務めており、「復活のF」以降は脚本も担当するように。時系列的な矛盾もなく、原作やアニメ「超」と地続きのストーリーが展開される。

●放映リスト
無印 1986年2月26日~1989年4月19日 全153話
ドラゴンボールZ 1989年4月26日~1996年1月31日 全291話+TVSP2話
ドラゴンボールGT 1996年2月7日~1997年11月19日 全64話+番外編1話
ドラゴンボール改(第1期) 2009年4月5日~2011年3月27日 全97話+未放送1話
ドラゴンボール改(第2期) 2014年4月6日~2015年6月28日 全61話
ドラゴンボール超 2015年7月5日~2018年3月25日 全131話
ドラゴンボールDAIMA 2024年10月〜


【ゲーム】

アニメにタイアップして、無印時代から数多くのゲームが発売されており、バンダイの戦略としてこれと「ガンダム」は、年に必ず1~2本は新作が発売される。(と言ってもここまでハイペースなのは「ガンダム」だけで、「DB」は「GT」完結から2002年まで5年くらい音沙汰が無かったが)
対応機種もあらゆる機種を網羅。据置機から携帯機まで幅広く展開している。
近年ではアーケードゲーム、データカードダスも稼働しており、その出来も相まって高い人気を獲得している。

メインはやはり格闘やアクションだが、昔はRPGやカードバトルもあったりした。というかファミコン初期のゲームは殆どがRPGだった。
意外かもしれないが、1vs1での対戦形式のゲームが出たのはアニメでセルゲームが始まった辺りで、それまではRPGが主流。
しかも今では当たり前となった戦闘中の変身というシステムを最初に採用したのは原作終了から8年後に出たゲームである。
カードバトルは「仮面ライダー」、「ガンダム」と並ぶデータカードダスの屋台骨として現役バンナムさんこれ以上インフレを進行させないでください!死んでしまいます!


また、その人気からファミコンジャンプJUMP ULTIMATE STARSなどのジャンプ系クロスオーバー作でもほぼ必ず登場する。

【その他】

パイロット版に「ドラゴンボーイ~騎竜少年~」という作品があるが、本作との関連性は薄く、ほとんど別物と考えてよさそうである。
「カンフー使いの少年が主人公の冒険漫画」くらいしか共通点が無い。

アメトーーク」の「ドラゴンボール芸人集合」と言う企画で、様々な著名人が名乗りを上げた。
和田アキ子もファンの一人のようで、特別に「ドラゴンボールZ」のゲーム内で、アッコさんと悟空が戦ったことまである。
その結果、蛍原の戦闘力が7であることが判明した。
スパーキング!!

オーストラリアでは「かめはめ波選手権」という、気合を入れてかめはめ波の真似をする大会が毎年開催されている。
何気に2001年から10年以上続く由緒正しい大会である。

クロスオーバー作品でもメイン扱いで優遇されることが多い。
…というか、「ドラゴンボール」が出てたらだいたい「ドラゴンボール」がメインである。
(「ファミコンジャンプⅡ」なんかまさにその典型例)

本作の知識は本来雑学に分類されるはずだが、人気と知名度が極めて高いため、
キャラクターや劇中の事柄の名称や設定等が、半ば一般常識と化している。
「どういうことなのかドラゴンボールに喩えてくれ」はネット上では定型句。




神龍
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最終更新:2025年02月26日 13:44

*1 厳密にはその前の第22回天下一武道会から始まる

*2 ただ、明確に「GT」と「超」では辻褄が合わない部分があるので事実上のパラレルワールド扱いになっている

*3 メインライターは『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』のシリーズ構成を担当したキング・リュウ氏

*4 メインライターはアニポケなどを担当した冨岡淳広氏に交代

*5 これは終盤まで改善していない。

*6 ただし、ゲームなどのメディアミックスは基本的にアニメ版準拠

*7 敵幹部は孫一家が倒すこともあれば、ベジータやピッコロ、トランクスが撃破することもある。因みに孫一家が倒す場合は基本的に瞬殺である。なお、『Z』終盤や『超』以降の映画では敵幹部は殆ど出なくなった

*8 稀にボコボコにすることもあるが、基本はやられ続ける。特にブロリーの映画は終盤以外終始ボコられまくっていた