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タイカイデン

登録日:2022/11/29 Tue 16:47:24
更新日:2024/06/01 Sat 07:59:10
所要時間:約 4 分で読めます






のど袋をふくらませて電気を増幅させる。風に乗って1日で700キロを飛行する。


のど袋に翼で作った電気を溜める。羽の油分がとても少なく泳ぎは苦手。




タイカイデンとは、『ポケットモンスター』シリーズのポケモンの1種である。



■データ

全国図鑑:No.958
分類:ぐんかんどりポケモン
英語名:Kilowattrel
高さ:1.4m
重さ:38.4kg
タマゴグループ:水中1/飛行
性別比率:♂50%♀50%

タイプ:でんき/ひこう

特性:ふうりょくでんき(風のわざを受けるとじゅうでん状態になる)
ちくでん(でんきタイプのわざを受けても無効化し、さらにHPを最大HPの25%分だけ回復する)
隠れ特性:かちき(敵から能力ランクを下げられたとき、とくこうのランクが2段階上昇する。)

種族値
HP:70
攻撃:70
防御:60
特攻:105
特防:60
素早さ:125

合計:490

努力値:素早さ+2

進化:カイデン→タイカイデン(LV25)

■カイデン

全国図鑑:No.957
分類:うみつばめポケモン
英語名:Wattrel
高さ:0.4m
重さ:3.6kg

タイプ:でんき/ひこう


■概要

スカーレット・バイオレット』で初登場したポケモン。
進化前のカイデンは黄色いツバメのような姿で、海岸域に生息しており、風を受けて発電する能力を持つ。また、彼等の巣はパチパチした食感の珍味として食されている*1

タイカイデンに進化すると体が大きくなり、体に稲妻模様が現れた黒い鳥となる。
喉袋に発電器官があり、長距離飛行に特化しているが、体の油分が減ったせいで泳ぐのは苦手。


■ゲームでのタイカイデン

進化系のタイカイデン共にパルデア地方の海岸部に生息しており、比較的序盤で入手可能。
ストーリー攻略においては電気/飛行複合による耐性や高い特攻と素早さは非常に優秀であり、御三家弱点補強だけでなくジムリーダー四天王戦やヌシポケモン、スター団ボス戦でも活躍できる。
ただし、高火力の特殊技はかなり後半にならないと覚えないので、技マシンの使用も検討する必要があるかもしれない。
敵トレーナーではジムリーダーのナンジャモが進化前のカイデンを先方で繰り出してきて、いきなりじめん技を無効化してくる。
しかし、これですら彼女にとっては軽いジャブに過ぎないのであった…。
シナリオクリア後の再戦時はタイカイデンに進化しており、またも先発で繰り出してくる。


■対戦でのタイカイデン

初代サンダーから始まり、エモンガスピンロトムボルトロスにぱちぱちオドリドリと同じくでんき・ひこうの複合
半減タイプは少ないものの、弱点いわこおりのみと少ない。
非常に高い素早さと高めの特攻以外は並以下と、わかりやすい高速特殊アタッカー。

特性の1つは今回初登場した「ふうりょくでんき」。
これは風に関する技(かぜおこし、こごえるかぜ等)を受けるとじゅうでん状態になるという特性で、でんき技の威力が上がる。
やや相手に依存する特性かと思えば、これは自分のおいかぜでも発動するため、素早さを上げつつ火力を上げられる。
ただしおいかぜの仕様上4ターンに1回であり、当然次のターンはでんき技を警戒される為あまりガンガン狙うような特性ではない。
……と、思いきや第九世代でじゅうでんの仕様は変更されており、でんき技を撃つまで持続するようになっている。
ちなみにちょすい等と違ってダメージは受けるので注意。

もう一つの特性は「ちくでん」なので、でんきタイプ相手に後出しできるのが強み。
隠れ特性は「かちき」で、こちらは相手のデバフに強く出られる。
いずれにせよ、全ての特性が自身以外の行動に依存しがちなものになっている。

メインウェポンはでんき技が「エレキボール」「10まんボルト」「かみなり」、ひこう技は「エアカッター」「エアスラッシュ」「ぼうふう」と一通り揃っている。

変化技はふうりょくでんきを活かす「おいかぜ」デバフ技「かいでんぱ」「フェザーダンス」「こわいかお」ひこうタイプお馴染みの回復技「はねやすめ」でんきタイプお馴染みのまひ技「でんじは」と一通り揃っている。
渡り鳥だからなのかタマゴ技で「たくわえる」「のみこむ」「はきだす」も覚えるが、あまり持久戦はできないので相性はいまいちか。

しかし困った事にサブウェポンは壊滅的
なんとまあひこうタイプ御用達の「ねっぷう」どころか他のタイプの技をまともに覚えない。
普段使いできそうなものは「スピードスター」くらいしかなく、不安定な「ウェザーボール」や最悪「はかいこうせん」の採用も視野に入るレベル。
どっかの電気ボールに匹敵する範囲の無さである。
一致技に特化するにも積み技は「こうそくいどう」しかなく、特攻強化はこれまた不安定な「チャージビーム」頼りになる。
なのでアタッカーに仕上げるのであれば通りの悪いタイプ相手は諦めるか「テラバースト」に頼るかになる。

故にどうしても「素早さだけは立派」と言う評価を下されやすい。
そのためシングルでは、ロトムを始めとした汎用性の高いでんきタイプの存在から採用率はお察し。
その為主戦場はダブル。
シリーズ1ではマスカーニャを上回る素早さ、「おいかぜ」が実質的な火力ブーストと化す点や「バークアウト」に屈しない特殊アタッカーであることが評価されそこそこの採用率を維持していた。
しかしシリーズ2以降ではハバタクカミテツノツツミと自身より足の速いポケモンの解禁もあり、その細い強みも潰されがちで採用率は落ち込み気味。

■アニメでのタイカイデン系

第8シリーズの第13話からカイデンの群れが登場。
群れの内の飛べない1匹は続く第14話に繋がり、ロイの個体となる(CV:佐倉綾音*2)。

タイカイデンの方はゲーム『スカーレット・バイオレット』のストーリーの前日譚を描いたWEBアニメ『放課後のブレス』で初登場を果たし、第2話にてゲーム本編では使用しなかったネモのポケモンとして登場。初戦ではアリキスのマスカーニャに勝利したものの、再戦にてキョジオーンの「いわなだれ」で敗北した。

52話ではロイを助ける為にタイカイデンに進化し、声優も変更された(CV:畠中祐)。

■余談

  • 名前の由来はカイデンが+電気もしくは「海燕」の音読み「カイエン」からだと思われる。タイカイデンは「大きいカイデン」だと思われる。

  • モチーフはカイデンがウミツバメ、タイカイデンがグンカンドリという鳥からだと思われる。グンカンドリも海鳥だが泳ぐのが苦手で、飛行速度は150kmを越える。


追記・修正は風を電気に変えてからお願いします。

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最終更新:2024年06月01日 07:59

*1 現実でもツバメの巣は珍味とされているが、それはウミツバメではなくアナツバメという種類である。

*2 オリオと兼任。第23話のエンディングクレジットで判明。