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チオンジェン

登録日:2022/12/18 Sun 01:09:32
更新日:2024/11/25 Mon 01:22:05
所要時間:約 4 分で読めます





カ……シ……

カキシルス


王の悪事を木簡で記し処罰された人の恨みが枯葉を纏いポケモンとなった。

草木のエネルギーを吸い上げる。周囲の森はたちどころに枯れ果て田畑は不作となる。


チオンジェンは『ポケットモンスター』シリーズで登場するポケモンの一種である。

■データ

全国図鑑No.1001
分類:さいやくポケモン
英語名: Wo-Chien
高さ:1.5m
重さ:74.2㎏
タマゴグループ:タマゴみはっけん
性別比率:ふめい

タイプ:あく/ くさ

特性:わざわいのおふだ(災厄を呼ぶ木札の力で自分以外の攻撃が弱くなる。)

種族値
HP:85
攻撃:85
防御:100
特攻:95
特防:135
素早さ:70
合計:570

基礎ポイント:特防+3


■概要

チオンジェンは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』にて初登場した伝説のポケモンである。

かつてパルデア地方を治めていた宝物好きのが東の国(おそらく中国だと思われる)から訪れた商人から購入した四つの宝のうちの
モッカン*1」にあたるポケモン。

全身が枯葉や葉で作られたカタツムリ(特にアフリカマイマイ)のような姿をしており、大量の木簡が渦を巻くことによって殻のようなものを形作っている。

木簡に書かれた文字は既に薄れており、物語なのか或いは呪いの言葉なのかは読み取れないが、
ポケモン図鑑によると王の悪事を木簡に記したことが原因で処罰された人の恨みによって生まれたとしていることから、
書かれている内容はこの木簡が使われていた頃に誰かが書いた王への告発だと思われる。
アカデミーにおける歴史科目担当のレホールは王の興味をそそったこの木簡に書かれた内容が気になる様子。

その強い怨念の力の影響によるものなのか、草木のエネルギーを吸い上げて森や田畑に甚大な被害を与えてしまう程の力を持つという。

王のもとに来る前から既に数多の人間の欲望や呪いを宿していたようであり、王の欲望に触れたことで目覚めて三匹と共に暴れ回っていた。
しかし王が国を守るために呼び出した高名なポケモン使いとの激闘を繰り広げた末に封印されたという。
現在もパルデア地方にある祠に封印されたままのようであり……

■ゲームでのチオンジェン

パルデア地方の南東部には紫色の杭が8本散らばっており、それを全て引き抜くことで「朽木の祠」が開いてチオンジェンを解放させることが出来る。

「朽木の祠」の居場所はレホールのイベントをこなすことでわかるようになる。
入手には必須ではないが、一度行けば以降は「そらをとぶ」で移動できるポイントになるため進めておくと移動が便利になる。

■対戦でのチオンジェン

先代カタツムリと違い、防御・特防に優れた耐久型の種族値配分。
この外見にも拘らず素早さもキノガッサと同等の70と、耐久型にしては意外とある。
他の種族値は平均~やや高めと尖った種族値を持ったポケモンが多い第9世代出身では珍しいバランス型。
但しバランス型と言っても壊れ過ぎない程度に絶妙に配分されたいい意味でのバランス型である。

タイプはSVでもう2種類追加されたくさ・あく複合
弱点7耐性7のピーキーさを誇りかなり相手を選ぶが、強い相手にはとことん強い複合でもある。

そして最大の特徴が専用特性「わざわいのおふだ」。
相手の攻撃実数値を3/4にすると言う強力なものであり、これが乗った実質防御種族値は140
故に種族値に反して、物理受けとしての性能が非常に高い。
ちなみに少しややこしいが、ダメージ計算の際に3/4として計算すると言うものであるため、チオンジェンが使う「イカサマ」の威力は減衰せず、相手が使う「ボディプレス」の威力は減衰する*2

その高い耐久を活かせる補助技は一通り揃っており、「やどりぎのタネ」を始め両壁・「ねをはる」・「どくのごな」・「しびれごな」と持久戦はお手の物。
更に相手の行動に干渉する「ちょうはつ」もあくタイプらしく習得可能。

一方で攻撃技に関しても満遍なく揃っている。
物理技は「パワーウィップ」・「タネマシンガン」・「はたきおとす
特殊技は「リーフストーム」・「ギガドレイン」・「バークアウト」・「あくのはどう」。
更に四災専用技「カタストロフィ」・タイプ一致から繰り出される「イカサマ」・耐久型にマッチする「ボディプレス」も覚える為、
耐久特化しつつも一定の火力を持たせる事ができるのも嬉しい。
一方でサブウェポンでめぼしいものが「しねんのずつき」・「かふんだんご」・「たたりめ」・「マッドショット」程度しかなく、純粋なアタッカーには向いていない。
そもそもくさ・あく複合はアタッカーの宝庫である為、無理に他のと同じ土台に立つ必要もないだろう。

欠点は前述の通り多弱点多耐性と言う、受けポケモンとして居座るには少し不安が残る事。
生半可な攻撃では2倍どころか4倍ですら耐える*3程で弱点を突かれても一撃で倒れるような耐久ではないものの、
不安が残る耐性であることは確かなため、できる限りテラスタルでタイプを変えて補完しておきたい。
ゴーストどくフェアリーなど弱点が少ないタイプに変えるだけでもかなりの効果が期待できるだろう。

もう一つは、どうしても「やどりぎのタネ」を主軸とした持久戦が主軸なので相応に人を選んでしまうと言う事。
よく言えば長期戦が得意なのだが悪く言えばものすごくみみっちい
火力重視の技は基本的に採用しない為とにかく対戦が長丁場になりやすく、TODになる事も頻繁に起きる。
故に速攻思考のトレーナーからは採用を敬遠されやすく、この点が影響してか採用率も四災の中でも低めになっている。

ちなみにダブルバトルにおいては特性は味方にも効果を発揮してしまう点には注意が必要。
パオジアンと並べると少し空しい気持ちになるぞ。

解禁後は弱点の多さを解消する為、互いの弱点を補完できるドヒドイデテツノドクガなどと組んだサイクルが流行し、要注意ポケモンとしてマークされるようになった。
他の厄災と違い火力重視や居座り前提ではなく、基本はサイクル構築で真価を発揮するポケモン。


■余談

  • それぞれが災いを成す存在であるという設定や中華を思わせるデザインや専用BGMから、四罪と四凶(特に渾沌)がモチーフだと推察されている。

  • 他の三匹にも同様にチオンジェン捕獲後に祠を調べると「災イノモッカン 封印ハ解カレタ」とまるで何れ封印が解かれることを予期していたような意味深な文字が彫られている。
    またレホールが言うには杭自体も誰でも抜くことが出来るというわけではないようであり、杭を抜くためにはポケモンとの強い絆が必要であるという。
    いずれにせよこの四匹の伝説のポケモンに残された謎は未だ多い。




追記・修正はチオンジェンを封印から解放してあげた方にお願いします。

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最終更新:2024年11月25日 01:22

*1 漢字表記だと「木簡」。古代の中国・朝鮮・日本にて墨で文字を書くために使われた、短冊状の細長い木の板のこと

*2 これもややこしい部分だが、「ボディプレス」は積み技込みの防御実数値を攻撃実数値として計算する技である

*3 なんとHB特化ならA特化ハッサムの「とんぼがえり」すら確2