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グッドモーニングアメリカ インタビュー - 激的アルバイトーーク!

日本最大級のアルバイト情報サイト「バイトル」とSkream!による「激的アルバイトーーク!」。今回、アルバイトの話をしてくれるのは、結成10周年を迎え、ファン投票でのベスト・アルバムのリリースや、ファンとのMV制作、前身バンド for better, for worseのベスト盤&一夜限りの復活ライヴ、そしてたなしんYouTuberデビューなど、現在様々な企画が進行中のグッドモーニングアメリカ。アルバイトについての話をうかがうとともに、普段は経験できないような非日常的なアルバイトができる企画「ドリームバイト」で選ばれた遠藤涼真さんも取材に同席。Skream!編集部の一員として、4人にインタビューをしてもらった。

グッドモーニングアメリカ

Profile

メンバー:金廣 真悟(Vo/Gt) 渡邊 幸一(Gt/Cho) たなしん(Ba/Cho) ペギ(Dr/Cho)

 

-みなさんは最初にしたアルバイトを覚えていますか。

渡邊高校生のとき、スーパーの品出しやレジ打ちをしたのが最初のバイトでしたね。

金廣俺、コンビニだ。あれ、ドトール(ドトールコーヒーショップ)でやってたのは?

渡邊それは、そのあとかな。

-バイトの種類や数も多い感じですか。

金廣僕は、最初にコンビニのバイトを4年間くらいやって。

渡邊パン屋もやってたよね。

金廣パン屋は結構あとだったな。その間に、ラーメン屋とかもあるし。

グッドモーニングアメリカ

たなしんやってた(笑)。

-だいたいお互いがどんなバイトをしていたか知っている感じですね。

金廣この3人(金廣、渡邊、たなしん)は高校も大学も一緒なのでわかりますね。パン屋の前にラーメン屋でバイトしたんですけど、そこはバンドマンが店長のラーメン屋さんで。2週間に1回給料を出してくれるところだったんです。まかないも3回まで食べてよくて(笑)。

たなしんそれは大事だね。

金廣実家だったので、3回も食べなくても大丈夫だったんですけどね。でもすごく待遇が良かったから、ずっとやっていたかったんですけど、お店がなくなっちゃって。そのラーメン屋と弁当屋さんでのバイトを掛け持ちでやってましたね。

-最後はなんでしたか。

金廣朝の「ちい散歩」という番組のあとにちょこっとやっていたテレビ・ショッピングの電話を受けるという仕事が最後でしたね。すごい楽チンでしたよ、注文を受けるだけなので。

グッドモーニングアメリカ

-たなしんさんはどうですか。

たなしん僕は結構やってきましたね。今数えたんですけど、20~30個くらいはやってると思います。

金廣&渡邊&ペギそんなに!?

たなしん30歳近くまでバイトしていたし、掛け持ちでもやっていたんですよね。だから、数は多かったですね。長期間のものだと──

渡邊コールセンターが長かったんじゃない?

たなしんコールセンターもそうだし、塾の先生も3年くらいやってましたね。

金廣あれ、弁当屋は?

たなしん弁当屋は3つくらいの店でやったんですけど、1年くらいかな。あとは大学の構内で弁当を売るっていうのもあった。

何か夢があってバイトをするときは、夢の実現のためにも、時給やシフトを選ぶことに振り切っていいと思う(たなしん)

グッドモーニングアメリカ

金廣それ覚えてる。

渡邊レンタル・ビデオ屋もやってたよね。

金廣やってた!

たなしん工場のバイトとかは、一緒に行ったよね?

渡邊俺は行ってないかな。すいません、こっちで盛り上がっちゃって。

ペギはははは(笑)。

-メンバー同士、バンドマン同士で同じような場所で働くことも多そうですね。

たなしん情報を交換して、バイトを選ぶというのは多いですよね。どうしてもライヴが入ったりするので、融通が利くバイトというのが大事でした。日払いとか、ライヴが入っても休めるような融通の利く職場で、且つバイト代が高いっていうものをチョイスしてましたね。

グッドモーニングアメリカ

-ペギさんはどうですか。

ペギ僕は高校生のときにガソリン・スタンドでやってましたね。バイクや車が好きだったので。東京に来てからは、バンドマンが練習するスタジオでバイトをしてました。スタジオが一番長かったですね、6年くらいかな。そこは楽しかったですね。まだ籍はあるんですけどね、辞めてないので(笑)。

たなしんそういうのあるよね。

ペギ6年くらい休んでます。

金廣しん君(たなしん)はライヴハウスでもやってたよね?

グッドモーニングアメリカ

たなしん俺もライヴハウスでバイトしていて、そこはまだ籍があります。いつでも戻れます(笑)。

-では記憶に残るアルバイト経験を教えてください。

金廣これはいろいろありますね、何系がいいですか?

-そうですね、では面白い話の方で。

たなしんじゃあ、そうだな、一番つらかったのが、高速道路での交通量調査というバイトですね。36時間くらい働くんです、休憩はもちろんあるんですけどね。それは1回で4万5,000円貰えたんです。

金廣まじで!?

たなしんそれで、フライヤー代とか、バンド活動のお金を貯めたりしました。

-だいたいバイト代がバンド活動の経費になっていくんですね。

たなしんそうですね。フライヤーを作って、デモのCDを自分たちでレコーディングするための費用とか、スタジオ代とか、そのためのバイトとあとは生活費ですね。

-金廣さんのバイトでの面白い話というと?

金廣さっきのラーメン屋さんなんですけど、そこがお化けが出るというラーメン屋さんだったんです。あまりお客さんがいないようなラーメン屋さんで、あるときすごく怖かったのが、お客さんがひとりラーメンを食べていて、他に誰もいないのに、トイレの水がジャーって流れて、トイレット・ペーパーのカラカラカラっていう音がして──

渡邊ヤバいじゃん。

グッドモーニングアメリカ

金廣そのときは本気で怖かったですね。

たなしん当時もそんなこと言ってたよね。

金廣あとは、ラーメンの寸胴を他のスタッフとふたりで持ち上げて、下に置いたときに、「すいません」って声がしたからふたりで「はい!」って顔をあげるんだけど、誰もいないっていう。そういうのがしょっちゅうあるところでしたね。でも何か見えるわけではないし、それくらいのいたずらしかされないので、面白いねっていう感じで過ごしてましたね。

渡邊僕は、面白いというか良かったのが、立体駐車場のボタンを押す人、っていうバイトがあって。車が来たらオーライオーライって案内をして。車を取りにきたら、その場所の番号を押すとかで。時給900円なんですけど、1時間に1台、車が来るか来ないかなんです。レジ締めとかやると、自分が夜働いて貰うお金の方が絶対多いんですよ。案の定、そこは潰れてしまったんですけど(笑)。でも良かったですね、ずっと座ってるだけで。

金廣遊びに行ったことがあったね。

渡邊テレビもあったからね。

-ペギさんは、記憶に残っているバイトはありますか。

ペギ面白エピソードはそんなにないんですけどね。僕は地元が岡山県で、岡山で組んでいたバンドで東京にライヴに来たときに、1週間くらい東京に滞在したんですけど、そのうちライヴが2、3回しかなかったから、じゃあバイトしようとなったんです。で、冷凍庫に入れられて、冷凍庫の中でひたすらシールを貼るっていうバイトをしたのは覚えてますね。

グッドモーニングアメリカ

金廣さみーなぁ。3日間日雇いでバイトしたら、結構儲かるんじゃない?

ペギ1日1万円くらいですかね。手数料が引かれて9,000円くらいになるんですけど。

ペギ20、21歳くらいで、しかもバンドで出てきたから、お金もなくて。毎日何食べようっていう感じだったんですけど。まかないは、安いけどお金がかかるんですよ。ちょっとでもお金をかけたくなくて、オリジナルのメニューを考えたら、これはメニューに載ってないから値段がつけられないだろうっていうものを作ったりしましたね。

-今、これは役に立っているなという、経験や得たものはありますか。

金廣料理は好きになりましたね。居酒屋でバイトしたこともあって、マスターとママと、あとはバイトがひとりっていう店だったので。刺身を切るとか、大根をおろしたり、ネギを切ったり、天ぷらの衣を作ったりしていたんです。そういう細かい作業は、意外と身になってますね。あと、パン屋ではサンドイッチを作っていたので、サンドイッチはめっちゃ得意です。パンをまっすぐに切るのって、意外と難しいんですよ。それを覚えてるから、店で売られてるようなサンドイッチを作るのは得意ですね。ラーメン屋さんでも、チャーハンを作ったりしていたのも覚えているので、そういうのは役に立っていると思います。

ペギ俺も、居酒屋でバイトしたときに覚えた野菜の切り方とかは、今でもその方法でやってますね。今もそんなに料理はしないんですけど、焼きそばとか焼うどんを作るとなったら、人参の切り方も、普通に考えたら「あれ、どう切るんだろう」ってなるじゃないですか。

渡邊めちゃめちゃ気になる。切り方とかあるの?

グッドモーニングアメリカ

ペギそうでしょ? この料理にはこの切り方っていうのを大まかに勉強したので、今もそれはやってます。切った野菜も、当時の方法でストックしてる。

金廣なるほどね。

ペギ時短の方法も、ちゃんと理にかなったことなので。今でも自然にやっているし、ちょっとお手本のようにやれるようなスキルは身につきましたね。まぁ、創作料理も作ってるくらいですからね(笑)。

-工夫をしたことが役立ってますね。たなしんさんはどうですか。

たなしん僕はいろんな種類のバイトをやっていたので、自分の得意不得意がわかったんじゃないかなって思いますね。例えば、単純作業みたいなものは苦手だとか。工場で卵をひたすら入れていくっていうバイトがあったんですけど、そういうのは眠くなっちゃうんです。テレアポとかの、ひたすら電話を受けるとか、かけるというバイトも苦手でしたし。でも、弁当屋さんの配達のバイトでは、今日はこの道が混んでるからこっちに行こうとか、自分でルートを考えられるから楽しいんですよ。そういう方が好きなんだなっていうのは、いろんなバイトをしていくなかでわかったことですね。塾の先生も、自分でいろいろ準備をして好きにできたので。今振り返ると、そういうバイトは楽しかったですね。

-塾の先生としての人気度はどうだったんでしょう。

たなしん小中学生を教えていたんですけど。テンションは高かったので(笑)。他の先生よりは元気いっぱいですね、って感じには言ってもらえてましたね。楽しんでいた子もいたのかなと思います。

グッドモーニングアメリカ

-たなしんさんのこの明るいキャラクターというのは、学生時代からだったんですか。

たなしんそうですね、基本的には。それを生かしたバイトの方が合ってますよね。いろんなバイトをして、自分はこういう仕事、こういう職場の雰囲気が合っているんだなっていうのが確かめられたのは良かったかなと思いますね。

渡邊僕もいろんなバイトをやりましたけど、向き不向きってあるんですよね。僕は接客が苦手だなっていうのは、いろんなバイトをやって思ったので。接客をしないような深夜のビルの清掃とか、ひとりでやる作業の方が向いているなっていうのは、いろんなバイトをして気づきました。後半には、パソコンを使うバイトもしたんですけど、タイピングは速くなりました。それは、今も生きてますし、やって良かったなと思いますね。

-では最後に、今夢に向かって、バイトをしている人にグッドモーニングアメリカからメッセージやアドバイスをお願いします。

たなしんこれは僕の経験だけの話ではあるんですけど、僕の場合はバンドをやりたいという夢があって、そのためにバイトをしていたんです。そういうときは、どんなバイトでもいいなと思うんです。バイトの楽しさとかを優先しなくてもいいというか。でも、小遣いが欲しいとか、なんとなくバイトをする感じだったら、楽しいバイトを選んだ方がいいなって思いますね。バイトは選べるんですよ。自分に合った、楽しい環境を選んだ方がいいんじゃないかなって思いました。バイト先の人がうざいんだよねとか、イヤなんだよねっていうことがあっても、辞めづらいことは多いと思うんですけど。僕は、そういうときはパッと辞めちゃってました──もちろんバックレたらダメですよ。その代わりに、何か夢があってバイトをするときは、夢の実現のためにも、時給やシフトを選ぶことに振り切った方がいいと思うんです。

グッドモーニングアメリカ

ペギでも、仕事で寝ちゃったりしてたんでしょ?

渡邊よく、「また怒られたよ」って言ってたもんね(笑)。

たなしんつらかったなぁ。でもその代わり、バンドを頑張ろうって気持ちにはなるんですよ。

 

-ありがとうございます。ではここで、ドリームバイトの遠藤さんにバトンタッチします。

遠藤遠藤です。今日はよろしくお願いします。

グドモ一同お願いします。

グッドモーニングアメリカ

遠藤それでは最初の質問です。みなさんが、グッドモーニングアメリカの曲の中で、もっとも大事にしている曲はなんですか。

金廣これは各々違うと思うから、それぞれ答えるパターンにしますか。一番大事かぁ……俺は、限定でリリースしたシングル『餞の詩』(2012年リリース)で、そこに収録された3曲(「あなたの傍に猛ダッシュで」、「雨の日」、「餞の詩」)が自分にとって大切な3曲なんです。その3曲に関しては、「作ろう」というよりは……不思議な感覚なんですけど、「そこにあるから俺が形として残さなければ」というものに近くて。いつもは、メロディを書いて歌詞を書いて、アレンジをしてという行程があるんだけど、そうじゃなくて、その3曲に関してはそこに全部あるからそれを1個1個かたちにしていく、人にわかるかたちにしていくというようなものだったんです。すごく特殊な作り方をしたというか、そういう体感をした楽曲なんですよね。でもすごく、その3曲に関しては完成度も高いし、難しいことやひねったこともやってないけど、純粋にいい曲だと思うし。偶然、作らせてもらったような感覚なんです。もう一度そういう体感もしたいし、どうやったら能動的にそういう感覚を掴みにいけるのかっていうのは、未だに探していたりする、そんな楽曲なんです。

渡邊一番大事な曲って、本当に難しいですよね。僕は、インディーズ時代の「そして今宵は語り合おう」という曲が思い出深いですね。この曲は、このメンバーでインディーズで出した1stミニ・アルバム『空ばかり見ていた』(2010年リリース)の1曲目という、始まりの歌という意味合いもあると思うので。今のライヴでしょっちゅうやる曲ではないけど、ここぞっていうときにやる曲で気合が入るというか。という、思い入れが強い大事な曲です。

たなしんそういう観点で言うなら、「空ばかり見てた」(同ミニ・アルバム表題曲)は、今でもライヴではすごく盛り上がる、みんなと楽しめる曲で。でも作ったときは、そういうふうになる曲だとは全然思っていなくて。気づいたら代表曲になっていた感じなんです。今のグッドモーニングアメリカの活躍や、ライヴ活動ができているきっかけの曲なんじゃないかなと思いますね。

ペギ僕は、バラードの「花」(『ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ』収録曲2011年リリース)という曲ですね。猫が大好きで、実家で猫を飼っていたんですけど、10年くらい前にその猫が亡くなってしまって。地元が岡山で、年に1回くらいしか帰れなかったんですけど、帰ってお墓参りに行く道中に、その曲が偶然流れてきたんですよ。それを聴いて、泣いたっていう。

一同はははは(笑)。

金廣へぇ、知らなかった。

ペギでもこの曲、実は2バージョンあるんです。今のバージョンと、前のバージョンがあって。

グッドモーニングアメリカ

金廣前はアコギのバージョンね。

ペギ前のバージョンで泣きました。俺が思うに、泣くことってすごく大切だなって思うんですよね。大好きな家族のことを思い出す時間でもあると思うので。で、新しいバージョンでも聴いてみたんですよ。泣けなかったです(笑)。

たなしんはははは(笑)。

ペギそういう意味では、今のバージョンにも思い入れはありますね。泣けなかったという。こんなので大丈夫ですか(笑)。

遠藤ありがとうございます(笑)。では、今後グッドモーニングアメリカで挑戦したいことはありますか。

金廣この間、飲みながらそんな話になったなぁ。10年バンドをやってきて、いろんなことに挑戦してきた気がしていて。でも、例えば30周年とかを考えたときに、今と同じスタンスでやれているのかなって、本当についこの間飲みながら考えていたんです。もちろん、バンドマンとしてやってみたいことはたくさんあるんだけど、それは挑戦ではないんですよね。例えばソロでやってみたいとか、友達のバンドマンとバンドを組んでみたいとかは、それは遊びや趣味に近いものであって。挑戦というのは、そういう遊びがずっと見つけられるような環境であり続けることだと思うんです。あまりカッコ良くないんだけど、実感としては、そういうふうに思うかな。この10年やっていても、どうなんだろうって思ったこともあったし、ここからさらに10年、20年とやっていって50歳とかになったときに、どういう音楽をやっていくのかもわからないけど。でも、そうなったときに自分に子供がいて、「パパはバンドマンでかっこいいね」って言われるようなバンド生活が、このバンドでできているというのがひとつの挑戦なのかなとは思うかなぁ。

バンドマンとしてやってみたいことはたくさんある。そういう遊びが見つけられる環境であり続けることが、ひとつの挑戦(金廣)

グッドモーニングアメリカ

渡邊俺は、つい最近思ったんですけど。ワンマンのライヴでは、メンバーで22、23曲のセットリストを考えてやるんです。今、グッドモーニングアメリカでリリースした曲が、全部で70、80曲くらいあるのかな。それでいろいろセットリストを組むのが好きで、この曲もこの曲もやりたいなと考えるんですけど、どうしても時間がないから全部はできないんですよね。だからいつか、全曲ライヴをやりたいですね。全曲耐久ライヴ。

金廣それは早めにやろうよ。

渡邊早くやらないと、曲がどんどん増えていっちゃうからね(笑)。お客さんも耐久だと思うんですけど、3部構成くらいにして、真っ昼間から全曲を演奏するライヴっていうのは、きっと誰もやっていないと思うのでやってみたいですね。

たなしん挑戦かぁ、難しいな。僕は、これはパスで(笑)。

ペギ僕はドラマーなんですけど、結構派手なドラムが好きで。海外のバンドでも、いろんなドラム・ソロとかやってるんですよ。360度ぐるぐる回りながらとか、MÖTLEY CRÜEだったらジェットコースターみたいな感じでドラム・ソロをするとか。自分だったら何がいいかなって考えたら、ステージ上にでっかい水槽が出てきて──

一同はははは(笑)。

グッドモーニングアメリカ

ペギ水槽の中で叩く。まぁ、ボンベを背負うかどうかはそのとき考えますけど。

金廣いや、ないとヤバいでしょ。

ペギ水中でのドラム・ソロができるくらいのバンドになることが挑戦です。すごいっしょ?

遠藤すごいです(笑)。

金廣速い曲とか絶対できない(笑)。

渡邊たしかに誰もやってないね。

金廣じゃあそれは全曲耐久ライヴで一緒に。

遠藤楽しみにします。では、次の質問です。みなさんがライヴ前にするルーティーンのようなものはありますか。

金廣呼吸を確かめることですね。どうしても本番では、リハと比べてテンションが上がりすぎちゃうんですよね。テンションが上がっちゃうと心拍数も上がるし、でもそれって抑えられなくて。頭の方は少しでも冷静にしておかないと、90分持たなくなってくるので。ちょっと落ち着くために、ちゃんと自分が呼吸をしてるかを、背中に手を当てて、腹式呼吸ができてるかとかを確かめる。なんなら、ライヴ中もときどき確かめることによって、いつもどおりだなってなれるようにはするかな。 グッドモーニングアメリカ

渡邊僕はルーティーンはそんなにないかもしれないですね。

たなしん僕も、特にないですね。

ペギでも幸一さんは、変なの踊ってるじゃない? ブラジルなんとかみたいの。最近見てないけど。

渡邊あぁ、体操はするかな、柔軟みたいな。そういえば最近してないなって思って。

金廣でもこの間、変な動きやってたじゃん、気持ち悪! って思った。その時間いる? っていう。

渡邊ストレッチはするようにしてますよ。

ペギ俺は歯を磨きます。いつでもキスできるように。

渡邊めっちゃロック・スターだ(笑)。

ペギあとは、靴とか靴下を右から履くというのは、唯一心掛けていることですね。徹底してやってます。

遠藤次の質問です。バンド活動をしているなかで、ピンチに陥ったことはありますか?

グッドモーニングアメリカ

金廣それこそ、昨年ポリープの手術をしたことですね。手術後はすごく調子が良かったから最強じゃんって思ってライヴをしていたら、それこそライヴでテンションがあがっちゃって、リハだったらまともに歌えるのに、本番で歌い方が全然わからなくなっちゃうんです。自分の喉じゃないみたいな感じが、半年くらい続いて。それで、歌っていることが苦痛になっていくというか。思いどおりに歌えなかったりとかするし、自分が作った曲なのに、「なんでこんな曲作ってるんだよ」って思ったりもして。音楽家としてバンドマンとしてやっていけるのかなって、不安になりましたね。結局それは、自分で歌えないってなってしまって、自分自身で喉を絞めてしまったのと、テンションが上がって歌い方がわからなくなるというものでした。だんだんと精神的に楽になっていくタイミングもあって、歌えるようにはなったんですけど。そういうことでは、昨年の手術後は結構ヘヴィだったかな。

渡邊バンド活動のピンチとしては、今言ったことがすべてじゃないですかね。ポリープで3ヶ月活動休止というのが大きかったかな。

たなしん僕はまた違う話で、自慢話なんですけど。マツコデラックスさんの番組「アウト×デラックス」に出させてもらったことがあるんです。ミーハーなので、オファーがあったのが嬉しくて、収録に行ったんですけど。そのスタジオの前室のときがめっちゃピンチでしたね。ちょうど、芸人のますだおかださんが、前の収録だったんです。もうドッカンドッカンウケていて。いつもテレビで見ているあの世界が目の前にあって、みんなレベルの高いトークをしていて。「こんなすごいことだったんだ!」と思って。それを今から、自分がひとりでやるんだって思ったときに、ほんとピンチでしたね。今すぐここから逃げ出したいって思って。でもバンドを広めたいっていう気持ちで、そこは乗り切ったんですけど、ああいう経験はしたくないなって思いましたね。

ペギ遠藤さんは、バンドをやってるんですか。

遠藤僕はやってないんです(笑)。では最後の質問です、みなさんから見てすごいなって思うバンドはありますか。

ペギ僕はやっぱりドラム・ソロがすごいっていうことで、MÖTLEY CRÜEのTommy Leeですかね。

金廣メロコアのバンドとかはすごいなって思いますよね。Hi-STANDARDもしかりですけど、休止せずにずっと活動しているdustboxとかHAWAIIAN6、OVER ARM THROWとかはメロコアというジャンルの中でずっとCDを出して、ツアーも回ってという活動を、俺らの倍くらいやっていて。最初のころのお客さんが、子供を連れてライヴに来て、子供と一緒に楽しむという世代にもなってる。それだけ長く人を惹きつけ続けているのはすごいことで。当時の自分たちの青春を、子供たちも同じように青春として味わってという、世代で受け継がれていってるバンドを観るとすげぇなって思います。歴史があるし、1曲1曲に対しての想い、1年1年に対しての想いが、お客さんに届いているんだろうなというのは感じますね。

渡邊長く続けて、しかも一線で活躍し続けるバンドはすごいなと思いますよね。

たなしん「続ける」っていうのが大変だからね。

渡邊自分たちも結成して今年で10年だけど、もっと長く続けている人たちはいっぱいいるし、それで活躍していい音楽をやっているバンドの先輩は、たくさんいますしね。それは夢があるなと思うんです。ストレイテナーが今年僕らの倍の20周年なんですけど、この前一緒に飲む機会があって、話してたんです。ギターのOJ(大山純)さんは、もともとBOØWYのファンで、布袋(寅泰)さんが好きで。今年の「ARABAKI ROCK FEST.18」のステージでは、布袋さんとコラボするんですよ。めちゃめちゃ夢があるなと思って。それはずっと活躍してきたからこそできるコラボだし、そういうのはすごくかっこいいなって。

たなしんワクワクするよね。Mr.Childrenとかと共演できたら嬉しいもんね。自分たちが当時聴いてきた、ミスチル(Mr.Children)とかスピッツとかさ、そういう世代の人とやれるチャンスは、まだこれからあるかもしれないからね。偉大だよね、そういうアーティストたちって。今も夢を与えてもらってるわけだから。

グッドモーニングアメリカ

遠藤そうですね。今日は楽しい話をどうもありがとうございました。

インタビュアー:吉羽 さおり Photo by:石崎祥子

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