ビジネス界のリーダーたちがAI分野における開発競争の現状と先行きに揃って目を凝らしている。
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AIスタートアップが我が世の春を謳歌している。
ベンチャーキャピタルからスタートアップへの資金流入が全般的に枯渇する中、AI(人工知能)分野だけは例外的に投資家の関心を集め続け、評価額が跳ね上がっている。
自社開発した大規模言語モデルを通じてすでに高い知名度を獲得したOpenAI(オープンエーアイ)やAnthropic(アンスロピック)以外にも、これから大きな成功を収めるスタートアップが出現しそうな領域はいくつか存在していて、それをインフラだと考える投資家もいれば、アプリだと考える投資家もいる。
いずれにしても、ビジネス界のリーダーたちがAI分野における競争の様子と先行きに揃って目を凝らしているのが現状だ。
そんな中で、Business Insider編集部は米戦略コンサル大手ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)が作成した最新レポートを独占入手した。
同レポートには、AI分野で同社が特に注目するスタートアップ24社がリストアップされている。
投資家や主要メディアが群がる汎用的な大規模言語モデル関連は含まれず、特定の企業や消費者のニーズに革新をもたらすAIスタートアップにフォーカスしているのが特徴だ。
ベインはリストアップしたスタートアップのうち15社を「マストノウ(知っておくべき)」と評し、さらに9社を「エマージング(新たに出現した)」特定の業界におけるディスラプター(既存の市場原理を破壊する企業)と位置づける。
例えば、弁護士向けのAIツール「Harvey(ハーベイ)」やヘルスケア業界向けのAIエージェント開発「Hippocratic(ヒポクラティック)」、世界中でユーザー拡大中のAI画像生成ツール「Midjourney(ミッドジャーニー)」らが名を連ねる。
それでは、以下にBusiness Insider編集部が独占入手したレポート掲載の24社を紹介しよう。
スタートアップの名称に続いて、対象とする業界や領域、完了済みの資金調達ラウンド、資金調達総額、ベインの分析による「マストノウ」「エマージング」カテゴリー分類も付す。
【図表1】ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)が厳選した「今注目すべき」AI分野の有望企業24社リスト(アルファベット順、前10社)。
Source: Bain & Company / Created with Datawrapper
【図表2】ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)が厳選した「今注目すべき」AI分野の有望企業24社リスト(アルファベット順、後14社)。
Source: Bain & Company / Created with Datawrapper