チョコとアイスが幾重にも重なった、美しいビジュアルとパリパリとした独特の食感が特徴のアイスケーキ「ビエネッタ」。
ちょうど1週間前、その名前がXで10万ポストを超え、トレンドワード入りした。

「すごいご褒美的な感じのアイスだった」

そのワケは…

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森永乳業より『ケーキアイスの「ビエネッタ」につきまして、2025年3月31日をもって販売を終了することになりましたことをご案内申し上げます』と、3月末でのビエネッタ販売終了が発表されたためだ。

街で話を聞くと、「お誕生日の時とか、いとことかみんな集まった時にカットして食べさせてもらえる、子どものころのちょっとしたごちそう。同じ大きさに切ってもらってても、ジャンケンで一番は誰って」と、多くの人にビエネッタとの大切な思い出があった。

60代:
昔、かみさんと結婚する前に差し入れでもらったのが、これだった。

40代:
学生時代に鍋を食べたあとに包丁で何等分かして、友達と一緒に食べたことがある。「ビエネッタ買ってきたんだ」っていうくらい、高級でしたよ。

ビエネッタが発売されたのは1983年9月で、当時の価格は500円。
以来、“あこがれのアイス”として、40年以上にわたり愛されてきた。

ビエネッタを知っていると答えた人の割合は、15歳~25歳で約4%。40代の約10分の1にとどまる結果に
ビエネッタを知っていると答えた人の割合は、15歳~25歳で約4%。40代の約10分の1にとどまる結果に

販売40周年を迎えた2023年には「リメンバー ビエネッタ」プロジェクトが始動。
この時、全国の男女1万人を対象に行われた調査では、ビエネッタを知っていると答えた人の割合は、15歳から25歳で約4%と、40代の約10分の1にとどまった。

販売終了のニュースが流れるとビエネッタが売れに売れ、多くの店頭から姿を消した
販売終了のニュースが流れるとビエネッタが売れに売れ、多くの店頭から姿を消した

しかし販売終了のニュースが流れると、別れを惜しむファンによりビエネッタが売れに売れ、多くの店から姿を消した。

ある男性(44)は、5〜6歳の時に初めて食べた味が忘れられず、今回スーパーを回ってようやく2個手に入れたという。

「どこのお店にも売ってない…。(回ったのは)8軒ですね、8軒。子どもたちと家族で食べるので1個、私ひとりで夢をかなえるために1個、合計2個購入したという形になっています」

一方で、まだゲットならずと話す人も…。

手に入らなかったビエネッタファン:
(親が)本当にここぞっていう時に、何カ月に1回かだけお土産で(買ってきてくれた)。すごいご褒美的な感じのアイスだったですね。

ネットでは「高額転売ビエネッタ」や「空の箱」まで出品

売り場が空っぽになる中、ネット上では「2個で約7000円」などの「高額転売ビエネッタ」のほか、空の箱までもが売りに出され…、

ネット上には「2個で約7000円」の高額転売ビエネッタや空箱まで売りに出されていた
ネット上には「2個で約7000円」の高額転売ビエネッタや空箱まで売りに出されていた

SNSには「食べたい人の手に届かないのはむなしいし悲しい」という書き込みも見られた。

ビエネッタの販売終了を発表した森永乳業は、「品質を維持するために温度管理などが大事なアイスクリームになりますので、店頭にて、適正な価格でお手にとっていただけますと幸いです」とコメントしている。
(イット! 2月17日放送より)

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