大阪・関西万博会場で13日、異世界をイメージしたEVバスのデザインがお披露目。国内の大型バスとしては初となる、自動運転を目指す。一方、万博のシンボル・大屋根リングの土台護岸が想定外の高波で約600mにわたって崩落、協会によると主構造には問題ないが、「想定を超える被害」だったとした。博覧会協会は、開幕までに補強工事を行う予定としている。

異世界をイメージしたEVバスと自動運転計画

いよいよ大阪・関西万博が、1カ月後の4月13日に開幕する。

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来場者を会場に運ぶ、異世界をイメージしたEVバスのデザインが、13日にお披露目された。車内を見ると、天井には緑色のLEDライトが張り巡らされ、床は青色に染められている。

大阪メトロ自動運転推進課長・前田高博さん:
中に乗った瞬間に『他の車と違うな』という、インパクトのある車両を目指しました。

大阪メトロは、来場者を会場に運ぶルートの一部区間で国内の大型バスとしては初となる、運転手が操作しない自動運転を目指している。

こうした中、万博を巡っては、徐々に課題も明らかになってきている。万博のシンボル大屋根リングの海に面した土台をよく見ると、広い範囲で盛り土が崩れ落ち、柱のすぐ下の土台も崩れ落ちていた。

「基本的に安全」も…開幕までに補強工事行う予定

博覧会協会によると、波によって崩れ落ちたのは合わせて計約600m続いていて、護岸に打ち付ける波が想定以上に高くなったことが原因だという。

博覧会協会 施設維持管理局長・藁田博行さん:
構造体(リング)そのものには下に杭も打っていますし、基本的に安全なんですが、ここまで崩れると想定していなかったのは事実です。

建築の専門家は、問題点をこう指摘した。

建築エコノミスト・森山高至氏:
普通はコンクリートで保護したり、コンクリートの上にブロックを積むなどするが、ちょっとした波にも崩れてしまう強度しか持たせなかったことが問題ではないか。

博覧会協会は、開幕までに補強工事を行う予定。万博は4月13日の日曜日に開幕する。
(「イット!」3月13日放送より)

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