沖縄工業高校情報電子科3年の上原來斗さん(18)がこのほど、経済産業省の国家資格「応用情報技術者試験」に合格した。将来、自動運転の開発を研究したいという上原さん。プロジェクトリーダーを担う業務レベルの知識などが問われる難関の試験を突破し「技術者としてプロジェクトの中心的な役割を果たしたい」と意欲を燃やす。
応用情報技術者の試験はIT関連だけではなく、マネジメントや経営戦略についても出題される。業務経験が5~6年程度あるプログラマーやシステムエンジニアらを対象とする難関の国家資格で、年2回受験機会がある。
上原さんが昨年4月に受けた試験は、受験者に対する合格者の割合が県全体で17・5%、全国の工業系高校では11・4%だったという。
上原さんは2年生の時に1度挑戦したが、不合格に。そこから苦手な論述問題対策に重点を置いて勉強に励んできた。
「自信は半々だったが、合格を知りめちゃくちゃうれしかった」と上原さん。高校卒業後は高知工科大学システム工学群への進学が決まっている。車関係への就職を希望し、大学では自動運転の研究をしていくつもりだ。
「『応用情報』はさまざまな分野を網羅し範囲が広い。これから未来の技術を研究していくには広い視点が大事だと思う。試験勉強で得た知識を生かしていきたい」と語った。
(社会部・新垣亮)