今夏の参院選鳥取・島根合区選挙区(改選数1)への擁立を念頭に、自民党島根県連が実施した候補の公募に県議2人が名乗りを上げた。県議会の自民系2会派がそれぞれ候補を推す形となり、県連内で保守分裂となった2019年の知事選の再来との声も漏れる。選考過程の透明化に向け、投票権が与えられた地域支部の代表者らの支持動向が焦点になっている。

 公募締め切り日の1月31日の午後3時10分。先に届け出たのは、県議会最大会派・自民党議員連盟(五百川純寿会長、15人)に所属する県連幹事長の園山繁県議(68)=出雲選挙区、6期=だった。

 一方、第2会派・自民党ネクスト島根(嘉本祐一会長、11人)も同日、対応を協議。最終的に県連女性副局長の出川桃子県議(47)=松江選挙区、1期=が決断し、午後4時40分に届け出た。締め切り20分前の動きだった。

 

認識の違い

 今夏の参院選を巡り、党本部は合区選挙区と優先的に当選できる比例代表特定枠の候補を改選ごとに入れ替える...