37Games傘下に
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 10:05 UTC 版)
「SNK (2001年設立の企業)」の記事における「37Games傘下に」の解説
海外ではMVS/ネオジオ時代から中国・韓国を中心とするアジア地域で強みを持ち、日本ではパチスロ事業がほぼ本業となっていた2010年代でもアジア地域では未だにアーケードでの人気が高い。特に中国では『拳皇』と呼ばれる『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズは絶大な人気を持ち、e-Sportsの大会なども盛んである。旧SNK倒産後、日本中にあったレンタルMVS基板が稼働中のソフトとともに回収されて中国に流れ、2000年代中盤には中国全土にMVS/ネオジオが普及してしまった状況と、中国の地方都市の小規模なゲームセンターでは大量に流通していて安価でしかも小規模ロケーションに適したMVS/ネオジオ時代の旧作が長期にわたって稼働されているという事情から、2010年代中盤に至っても旧SNK全盛期の『KOF'97』や『KOF'98』の人気が特に高く、中国の地方都市のプレイヤーがKOFの世界大会で優勝するのも珍しくない。SNKプレイモア(当時)より正規ライセンスを受けて中国のオンラインゲーム会社37Gamesが2015年にリリースした『拳皇97OL』(『THE KING OF FIGHTERS '97 ONLINE』)は中国のApp StoreやテンセントQQプラットホームでトップを独走するなどスマホ時代でもその人気は衰えていない。『餓狼伝説』シリーズや『メタルスラッグ』シリーズなども人気で、現地でPC版や携帯アプリ版もリリースされている。 2015年8月、川崎会長夫妻が所有するSNKプレイモア株を中国のゲーム会社・上海37Gamesが取得したことが発表。川崎会長が持つ旧SNKおよびSNKプレイモアの全てのライセンスIPも同社へと移管される。 37Games傘下となった2015年9月、『THE KING OF FIGHTERS XIII』以来5年ぶりとなるコンシューマ復帰作にしてKOFシリーズの新作『THE KING OF FIGHTERS XIV』の制作が発表された。ゲーム方面のIPを活かしたい37Gamesの方針もあり、同年11月にパチスロ事業からの撤退を発表した。 久しぶりのコンシューマでの自社開発となる『KOF XIV』の開発に際して、旧SNKで『餓狼伝説』シリーズなどを制作していたSNKの元開発者を呼び戻したり、スマホゲーム開発で実績のある37Gamesとの技術提携を強化するなど、買収後はゲーム開発体制を強化しつつある。 2016年には休眠会社であったSNKエンタテインメントを復活させ、同社において受託開発およびライセンス事業を行っている。ライセンシング事業としては、KOFやサムライスピリッツなどの自社コンテンツを活用したライセンス商品の展開のほか、他社のゲームに参戦するなどのコラボも行っている。2017年よりKOF初のフル3DCGアニメとなる『拳皇命運 THE KING OF FIGHTERS: DESTINY』(全24話)が配信開始。同社ではグッズの販売などのマーチャンダイジング事業も行っており、2017年にはSNK公式のオンラインショップを開設。 2016年4月、ゲームメーカーとしての原点に立ち返るため、コーポレートロゴを旧SNK時代と同じに戻し、コーポレートメッセージもMVS/ネオジオ時代と同じ「The Future Is Now」に戻すことを発表した。2016年12月1日より株式会社SNKへ商号変更。 2017年5月26日、株主総会においてSNKエンタテインメントと株式会社ネオジオとの合併を承認決議。存続会社はSNKエンタテインメントで、効力発生日は2017年7月1日。 SNKでは2018年を「40周年記念イヤー」として様々な記念企画の実施を発表しているが、ここで言う「40周年」は旧社が「株式会社新日本企画」として設立された1978年を起点としている。
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