〱(くの字点)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 08:05 UTC 版)
記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称〳 U+3033 1-2-19 〳〳 くの字点上 〴 U+3034 1-2-20 〴〴 くの字点上(濁点) 〵 U+3035 1-2-21 〵〵 くの字点下 〱 U+3031 - 〱〱 くの字点 〲 U+3032 - 〲〲 くの字点(濁点) 平仮名の「く」の字を延ばしたように書く。縦書きの文章のみに用いる。横書き時に同様の表記を行う場合には、二倍ダッシュやその上に濁点を付けた約物が使用されることが多いが、「へ」の字を横に伸ばした字形や、くの字点を左90度回転させた形で使用することもある。 2字以上の仮名、もしくは漢字と仮名を繰り返す場合に用いる。 まあまあ → まあ〳〵 どうしてどうして → どうして〳〵 見る見る → 見る〳〵 たびたび → たび〳〵 古くは、仮名で2音で読む漢字1字の繰り返し(たとえば「人々」)にも使われた。この場合、初期は上字(この例では「人」)に重ねて書かれたものが、時代と共に位置が下に移動してきた。 繰り返し部分が連濁する場合は、濁点付きの「くの字点」を用いる。 しかじか → しか〴〵 離れ離れ → 離れ〴〵 くれぐれ → くれ〴〵 濁点の付く文字を繰り返す場合は、濁点の付いていない「くの字点」を用いる場合と、濁点の付いている「くの字点」を用いる場合がある。 ボヤボヤ → ボヤ〳〵 ボヤ〴〵 ブランブラン → ブラン〳〵 ブラン〴〵 濁点の付く文字を繰り返すが、繰り返し箇所は濁点がつかない場合は、濁点の付いていない「くの字点」を用いる(擬音などでは少ないが児童向け文学などで漢字を仮名表記する場合に用いられる)。 3回の繰り返しの場合は「くの字点」を2回繰り返すが、4回繰り返す場合は2回目の繰り返しと4回目の繰り返しにのみ「くの字点」を用いる。 トントントン → トン〳〵〳〵 ぐんぐんぐんぐん → ぐん〴〵ぐん〴〵
※この「〱(くの字点)」の解説は、「踊り字」の解説の一部です。
「〱(くの字点)」を含む「踊り字」の記事については、「踊り字」の概要を参照ください。
- 〱のページへのリンク