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二歩とは? わかりやすく解説

に‐ふ【二歩】

読み方:にふ

将棋で、禁じ手の一。同一の筋に味方の歩を二つ置くこと。


二歩

読み方:ニブ(nibu)

所在 宮城県遠田郡涌谷町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒987-0134  宮城県遠田郡涌谷町二歩

二歩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/11 10:00 UTC 版)

第64回NHK杯準決勝第2局
第92手 橋本崇載八段の二歩
橋本崇載八段 △持ち駒:なし
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二歩(にふ)とは、自分の歩兵が配置されている筋に、持ち駒の歩兵を打つ手のこと。将棋の禁じ手の一つである。

概要

既に歩兵が配置されている筋に、持ち駒から歩兵を打つこと、つまり縦の列(筋)に2枚の歩兵を配置することを禁じるルールである。ただし成った歩兵、すなわちと金のある筋に歩兵を打つことは、その筋に別の歩兵がなければ認められており禁じ手ではない。これは盤上のと金が、金将と同じ駒として扱われるためである。同様に、歩兵のある筋にと金を動かすことも認められている。

この二歩のルールによって合法な局面である限り、歩兵は先手・後手のそれぞれのプレイヤーについて同じ筋の中に1枚以下しか存在できない事になる。

初めて成文化したのは二代大橋宗古とされる。二歩が禁止になった理由としては、飛車先の歩の前に別の歩が打てると優劣がはっきりしすぎるために面白くなくなる事が指摘されている[1]。他にも千日手が容易になる、と金攻めの破壊力が落ちる[注釈 1]など、その問題点は掘り起こそうと思えば限りを知らない。

従来は禁じ手(二歩に限らず)を指しても、投了による勝敗が優先となっていた。しかし2019年10月1日に日本将棋連盟の対局規定が改定され[2]、既に終局していた場合であっても、同じ棋戦の次の対局が始まる前に二歩などの反則が判明すれば、遡って反則を犯した側の負けとなることとなった[3][2]ただし一部の大会等では、未だに投了優先のままな場合もある。[要出典]

初歩的な禁じ手だが、将棋の反則の中では最も起こりやすいものの一つでもあり、プロ高段者の対局においてさえしばしば発生する[注釈 2]。自陣で追いつめられ前の方の歩に気付かずに合駒してしまう、敵陣で相手を攻めるのに夢中になり暫く前に打っていた自陣深くの歩を見落とす、敵陣に打ち込んで不成のまま放置していた歩に気付かない、などの状況でうっかり打ってしまうことが多い。また、盤上の歩を見落とすだけではなく、駒台の他の駒と歩を持ち間違えて二歩を打つこともある。特に持ち時間の少ない早指し戦などでは、十分に注意する必要がある。森内俊之の説によれば、二歩の半数以上に底歩(自陣の最下段の歩)が関係しており、既に底歩を打っておいた筋に別の歩を打ってしまうか、別の歩がある筋に底歩を打ってしまうケースであると述べている[4]

アマチュアの対局であっても、公式な大会では二歩を打った時点で即時負けとされることが多い。一方で将棋ソフトやネット将棋などでは、禁じ手であることを指摘されるだけで指せないようになっている。

二歩の例

二歩の例
棋戦 二歩を指した
棋士・女流棋士
対局相手 手番 備考
1977年 関屋喜代作 青野照市
1980年 有吉道夫 森安秀光
1982年 米長邦雄 島朗
山口千嶺 関根茂 5七歩の上に5六歩を重ね打ち
1985年 淡路仁茂 島朗
1986年 順位戦 淡路仁茂 石田和雄 145手目 7二歩
1988年 二上達也 西村一義
1992年 順位戦 所司和晴 石川陽生 131手目 8二歩
1997年 淡路仁茂 矢倉規広
1998年 銀河戦 山崎隆之 佐伯昌優 094手目 4一歩
2004年 NHK杯 豊川孝弘 田村康介 109手目 2九歩 第54回1回戦第12局(6月20日)
順位戦 田中寅彦 中村修 142手目 5三歩
棋聖戦 山崎隆之 小林裕士 087手目 3三歩 先手83手目に3九歩[5]
2005年 NHK杯 松尾歩 先崎学 098手目 3六歩 第55回1回戦第4局(4月24日)
2006年 棋聖戦 室岡克彦 瀬川晶司 054手目 7一歩
順位戦 小林健二 小倉久史 149手目 9二歩
2007年 JT将棋 郷田真隆 佐藤康光 117手目 9六歩[6]
2015年 NHK杯 橋本崇載 行方尚史 092手目 6三歩[7] 第64回準決勝第2局(3月8日)
銀河戦 高橋道雄 安用寺孝功 095手目[8] 3五歩[9] 第23期本戦Fブロック8回戦(2月13日収録、5月7日放送)
両対局者が二歩に気付かずさらに13手指し続けた[9][8]
2016年 JT将棋 郷田真隆 佐藤天彦 105手目 6三歩[10] 二回戦第一局(9月3日)
2018年

[注釈 3]

女流王位戦 武富礼衣[11] 石本さくら 第30期予選2回戦(10月19日)
順位戦 青野照市[11] 都成竜馬 054手目 7七歩 第77期順位戦C級1組6回戦(10月23日)
銀河戦 長沼洋 木村孝太郎アマ 118手目 6六歩 第27期Gブロック4回戦(10月25日収録、2019年1月15日放送)[12]
2019年 叡王戦 先崎学 島朗 184手目 5三歩 第5期九段予選Cブロック1回戦(2019年8月12日)[13]
2020年 銀河戦 増田康宏 野月浩貴 069手目 2二歩 第28期Gブロック8回戦(2月21日収録、6月9日放送)
2021年 女流ABEMA 内山あや 香川愛生 133手目 7六歩 (非公式戦)第2回予選Bリーグ第1試合第4局(10月30日放送)[14]
女流順位戦 大島綾華 貞升南 065手目 7二歩 第2期女流順位戦D級2回戦(11月8日)[15]
2022年 マイナビ 長沢千和子 加藤結李愛 第16期マイナビ女子オープン予備予選(5月28日)[16]
ABEMA 木村一基 黒沢怜生 117手目 6九歩 (非公式戦)第5回本戦2回戦第3試合第1局(8月27日放送)
2023年 順位戦 中村修 村山慈明 137手目 1二歩 第81期順位戦B級2組8回戦(2023年1月11日)
女流ABEMA 山根ことみ 上田初美 103手目 5八歩 (非公式戦)2023年度1回戦第一試合第5局(3月11日放送)[17]
銀河戦 森下卓 野月浩貴 077手目 4八歩 第31期銀河戦Hブロック5回戦(2023年2月15日対局)[18]
2024年 ABEMA

地域対抗戦

増田康宏 佐藤天彦 74手目 8三歩 (非公式戦)予選Bリーグ 2位決定戦(2024年3月23日放送)

詰将棋における二歩

詰将棋では二歩を主題とする問題がある。禁じ手であるため手順中に二歩が現れることはないが、将来の二歩を予防するために歩を捨てる、相手方に二歩の制約を与えるために取れる歩をわざと取らない、などが解答の鍵となっている問題である。

いわゆる「フェアリー」(通常や一般のルールセットとは異なるルールによる問題)としては、「禁じられているのは二歩を『打つ』ことであって、二歩が『存在する』ことは禁じられていない」という論理のもと、問題図が二歩の作品もある[19]

例題

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図1-Aは▲1四香、△2四玉、▲2五歩、△1五玉、▲2六金、△同飛、▲1六歩(図1-B)、△同飛、▲2七桂までの9手詰。1手目で▲1四歩とすると7手目の▲1六歩が二歩になるため、▲1四香の不利先打で解決する。

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図2-Aは▲3五角、△2六桂、▲同角、△同玉、▲1八桂(図2-B)、△2五玉、▲2七龍、△1四玉、▲3二角、△1三玉、▲2三龍(角成)までの11手詰。2手目の合駒が歩ならば取られても詰まないが、その場合▲3九角(図2-C)とすれば2八に歩で合駒ができず(桂も行き所のない駒であるため合駒に使えず、金銀香のどれかを打つことになる)、△2八香▲同角△1八玉▲1九香で早く詰む。逆に2手目の合駒が歩でない場合に▲3九角と打つと△2八歩(図2-D)と合駒され、▲2八同角△1八玉で詰まない(▲1九歩は打ち歩詰め)。

歴史

二歩を主題とする詰将棋を初めて作ったのも二代大橋宗古であり、「象戯図式」(1636年 俗称「将棋智実」)第1番が1号局である。

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図3-Aから進めて図3-Bのとき、▲2六歩、△2四玉、▲2五歩、△同玉として2七の歩を取り除き、将来の二歩を予防する。以下▲1七桂、△2四玉、▲1五馬、△同歩、▲2五歩(図3-C)となり、歩を取り除いた効果が現れる。

(図3-Aは▲2一金、△1三玉、▲2二銀、△2四玉、▲2五金、△同玉(図3-B)、▲2六歩、△2四玉、▲2五歩、△同玉、▲1七桂、△2四玉、▲1五馬、△同歩、▲2五歩(図3-C)、△1四玉、▲2六桂まで17手詰)

なお、二歩禁の規則自体はこれ以前の詰将棋にも適用されており、例えば初代大橋宗桂の「象戯造物」(1602年 伝慶長版)の第45番は、玉方が二歩の合駒をすれば詰まない。

類似のゲームにおける事例

  • チェスでは将棋の歩兵に相当するポーンが、敵の駒を取るときのみ正面ではなく斜め前方に進むため、必然的に二歩のような形になる場合がある(ダブルポーン)。ルール上は問題ないが、縦に並んでいると正面のポーンが守りにくくなるので通常は不利な形とされている。
  • マークルックのビアもポーンと同じく駒を取るときに斜め前方へ進むため、縦に二つ並んだ形になる場合がある。こちらもルール上は問題ない。
  • どうぶつしょうぎでは、将棋の歩兵に相当する「ひよこ」を同じ縦の列に打つこと(二ひよこ)が許されている。ただし二ひよこが好手になる場面は少なく、主に敗勢時の手数稼ぎに用いられる。
  • 中将棋大将棋などの多くの古将棋は持ち駒のない取り捨てルールのため、二歩の状態は発生し得ず規定もない。禽将棋は持駒ルールだが、歩に当たる燕の駒は初形から縦に2つ並んでおり、同じ縦筋の燕は2つまでは可で3つは禁止という、いわば「三歩」のルールになっている。現代に考案された鯨将棋も歩に相当するイルカについて同様の「三歩」ルールを採用している。

脚注

注釈

  1. ^ 相手に渡した歩兵で守りを固められてしまう。
  2. ^ 2018年11月の時点で、二歩は公式戦の記録に残る限り88回起こっている。
  3. ^ なお2018年10月後半にはこの他に、菅井竜也橋本崇載に対して別の反則(菅井の角が橋本のと金を飛び越す)を犯しており(10月18日の第77期順位戦B級1組7回戦)[11]、年が変わってから判明した銀河戦の事例も含めて、二歩も含めた反則負けが半月の間に4件集中する事態となった。

出典

  1. ^ 谷川浩司『将棋新理論』(河出書房新社)、1999年6月、ISBN 9784309721835、p.9
  2. ^ a b 「将棋、500手で引き分けに 日本将棋連盟が規定改定」『朝日新聞東京夕刊』2019年10月7日、4面。
  3. ^ 対局規定(抄録):日本将棋連盟
  4. ^ 原田泰夫 (監修)、荒木一郎 (プロデュース)、森内俊之ら(編)、2004、『日本将棋用語事典』、東京堂出版 ISBN 4-490-10660-2 pp. p.59
  5. ^ 076kisei_yosen010.kif(「第76期棋聖戦」1次予選特選局 山崎隆之五段×小林裕士五段(87手目▲3三歩で二歩反則負け)”. www.sankei.co.jp. 2005年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2005年4月23日閲覧。
  6. ^ 郷田、まさかの「二歩」 七尾でJT将棋 佐藤が準決勝進出”. 47NEWS. 北國新聞 (2007年9月3日). 2015年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月17日閲覧。
  7. ^ 将棋NHK杯まさかの二歩決着 橋本八段痛恨「あっ」頭抱える”. スポーツニッポン (2015年3月8日). 2016年9月4日閲覧。
  8. ^ a b 【将棋】また二歩で反則負け、今度は高橋道雄九段”. スポーツ報知. 2015年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月8日閲覧。
  9. ^ a b 高橋道雄 (2015年5月7日). “幻の13手”. みっち・ザ・わーるど. 2015年5月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月1日閲覧。
  10. ^ 郷田王将「二歩」で反則負け JTプロ公式戦”. 毎日新聞. 2016年9月4日閲覧。
  11. ^ a b c 将棋プロ反則負け、6日で3回 青野九段も 異例ペース”. 東京新聞 (2018年10月24日). 2018年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月1日閲覧。
  12. ^ 銀河戦 | 将棋 | 囲碁・将棋チャンネル”. www.igoshogi.net. 2019年3月16日閲覧。
  13. ^ ニコ生公式_将棋 (2019年8月12日). “8/12(月) 島朗九段 vs.先崎学九段の対局は184手までで、先崎九段の二歩により、島九段が勝利しました。”. @nico2shogi. 2019年8月12日閲覧。
  14. ^ 本人は「ごめんなさいっ!」仲間は「あー!」と絶叫 まさかの二歩で大騒ぎ/将棋・女流ABEMAトーナメント”. ABEMA TIMES (2021年11月2日). 2021年11月2日閲覧。
  15. ^ マイナビ出版 将棋情報局編集部
  16. ^ 将棋情報局”. book.mynavi.jp. 2022年5月28日閲覧。
  17. ^ まさかの二歩に敵も味方も本人も「あっ!」超早指しだから起こるハプニングに解説棋士・先輩女流も「こういうこともある」「大丈夫」/将棋・女流ABEMAトーナメント”. ABEMA TIMES (2023年3月13日). 2023年4月23日閲覧。
  18. ^ 第31期本戦トーナメント Hブロック 5回戦
  19. ^ 初形に「二歩」がある作品詰将棋マニアックス

関連項目


二歩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 22:02 UTC 版)

NHK杯テレビ将棋トーナメント」の記事における「二歩」の解説

第54回1回戦2004年度2004年6月20日放送豊川孝弘六段 対 田康介五段 - 豊川六段の二歩(反則負け第55回1回戦2005年度放送松尾歩五段 対 先崎学八段 - 松尾五段の二歩(反則負け第64回準決勝2014年度2015年3月8日放送橋本崇載八段行方尚史八段 - 橋本八段の二歩(反則負け) 駒が取れない テレビスタジオライトの熱により、駒に塗られワックス時間とともに溶けてしまい、盤に貼り付いてしまうという、テレビ棋戦ならではのトラブル発生した。それに遭遇した森安秀光は、秒読み追われる中、次の指し手大声発し切れ負けしのいだ対局予定者の休場時の扱い 第34回1984年度)で、前回優勝者大山康晴NHK杯急病休場となり、穴埋めとして谷川浩司名人米長邦雄王将の特別対局が行われた。この勝負米長勝利に終わる。ところがこの対局エキシビションではなく公式戦」の扱いとなってしまったため、本戦トーナメント青野照市八段敗れた谷川は、名人NHK杯において1年で2敗を喫すると言う珍記録作ってしまった。 第42回1992年度)の年度途中で大山康晴十五名人死去し2回戦大山との対戦予定組まれていた島朗七段戦は、島の不戦勝扱いとなったまた、第58回2008年度)では中原誠十六名人急病休場し2回戦16局で対戦予定組まれていた阿久津主税六段戦は、阿久津不戦勝扱いとなった。 「ノータイム指し糸谷哲郎活躍 第59回準決勝渡辺明竜王糸谷哲郎五段では、糸谷が得意の超早指し渡辺も超早指し対抗した結果糸谷勝利感想戦放送早く終了し久々に臨時番組後ろ挿入された(NHK杯将棋名局選)。 第60回準決勝2011年3月20日放送分)において、糸谷丸山忠久九段39手で勝利した。これは、本戦での最短手数記録[信頼性検証]。このときも前述渡辺竜王との対戦時同様時間余ったが、臨時番組挿入されることなく番組終了まで感想戦放送された。 第69回2019年度)は、1回戦で「マッハ指し」と称されている超早指し田村康介七段と対戦両者共超早指し応戦した結果対局開始から30分足らずの91手で糸谷勝利感想戦対局時間より長い50分間放送終了まで行われた高齢棋士遅咲き棋士引退直前棋士健闘 第33回1983年度)は、65歳花村元司九段予選勝ち抜き本戦出場1回戦中村修五段を破り2回戦60歳大山康晴十五名人との「還暦超え対決となった結果106手で後手大山の勝ち。大山そのまま3回戦以降勝ち抜いて還暦優勝」を果たし1985年現役のまま死去した花村にとっては最後NHK杯本戦出場となった第42回1992年度)では丸田祐三九段73歳予選突破し本戦1回戦森安秀光九段勝利した第43回1993年度)では加藤一二三九段54歳12年ぶりに優勝当時最長間隔優勝記録であった現在の最長間隔優勝記録13年で、森内俊之第51回2001年度)・第64回2014年度)、山崎隆之第54回2004年度)・第67回2017年度)で達成)。なお最高齢優勝大山康晴61歳第52回2002年度)は、共に62歳で優勝経験者内藤國雄九段予選通過者)と加藤一二三九段順位戦A級シード)が、2回戦で「還暦超え対決」となり、内藤勝利している。 第60回2010年度)は、順位戦C級2組からの陥落により引退決まっていた有吉道夫九段74歳予選突破本戦出場最年長記録更新した1回戦高橋道雄九段敗れたため、前記した丸田祐三の持つ最年長勝利記録更新できなかった。この件がきっかけとなり、日本将棋連盟引退日の規定が「引退決まった年度末3月31日)」から「引退決まった年度に勝ち残っていた棋戦最終対局日。ただし、テレビ棋戦場合は、対局放映日」に変更された。 第68回2018年度)では、40歳代にして本戦初出場決めた2人いずれも本戦1回戦勝利上の活躍見せた安用寺孝功六段は、1999年プロ入り以来予選敗退続いていたが、プロ19年目にして本戦初出場決め本戦1回戦放送当時43歳)でも、前年度朝日杯将棋オープン戦優勝実績を持つ八代弥六段勝利2回戦進出した広瀬章人八段敗れた)。 更には戦後最年長プロデビュー今泉健司四段も本初出場決め本戦1回戦放送当時45歳)で藤井聡太七段との対戦となり、「当時戦後最年長プロデビュー今泉四段 vs 戦後最年少プロデビュー藤井七段の初対局」として、当年度注目対局となったその結果今泉藤井勝利し、こちらも本初出場にして難敵倒して2回戦進出となった。さらに今泉2回戦深浦康市破って3回戦進出した久保利明王将破れた)。 最後決勝 第47回1997年度)の決勝では、最終盤で村山聖八段ミス出て羽生逆転負けをする。準優勝インタビューでは、村山らしく笑顔で「優勝したはずだったんですが」とおどけてみせた。村山病気のため明くる4月から全ての棋戦休場し復帰果たせないまま8月死去する。 ファッション・パフォーマンス 橋本崇載四段第54回2004年度)の本戦出場し、対松尾歩五段戦では金髪パンチパーマ紫のシャツというファッション対局した。また、第57回2007年度)での対阿部隆八段戦でのカメラ意識した目線話題呼んだ吉田正和四段本戦初出場となった第60回2010年度)の第1回戦屋敷伸之九段戦)に剃髪をして登場した第62回2012年度1回戦第3局2012年4月22日放送)では佐藤紳哉六段カツラをつけて登場し豊島将之六段との対局インタビューで、格闘技プロレス煽りのような受け答えをして話題となった。その(放送日基準で)半年後の2回戦12局(10月28日放送)では、橋本崇載八段羽生善治NHK杯との対局インタビュー佐藤発言引用してパフォーマンス真似た佐藤の「煽り発言」は以降多く引用され対象となった豊島自身も、解説務めた第63回2013年度準々決勝第4局2014年2月23日放送屋敷伸之九段大石直嗣六段)で、対局する両者評するために引用した喫煙 かつては喫煙しながらの対局もあり、第31回1981年度)の決勝戦では伊藤果五段が煙草片手投了した解説者トイレ第36回1986年度準決勝第2局1987年3月15日放送)、淡路仁茂八段二九段の対戦解説者晩年升田幸三実力制第4代名人務めたが、途中でトイレ行き解説者一時不在となったその間司会永井1人で間をつないだ。 4人とも2年連続ベスト4決勝戦2年連続同一カード 第60回2010年度)では、前回(第59回)ベスト4によってシードされ棋士がまたも準決勝進出し2年連続で全く同じ顔ぶれとなった羽生善治渡辺明丸山忠久糸谷哲郎)。さらに、決勝戦2年連続同一カードとなった羽生糸谷)。この様な例は史上初。 2回連続千日手 第61回2011年度)の1回戦10局、佐藤康光九段永瀬拓矢四段対局は、NHK杯戦史上初の2回連続千日手となった。再指し直し局で永瀬佐藤破った羽生世代決勝進出 第45回1995年度)~第64回2014年度)の20年間、毎年必ず羽生世代誰かが決勝進出していた。第65回2015年度)は、羽生善治名人初戦である2回戦敗退など波乱多く準々決勝藤井猛九段郷田真隆王将敗れたことで、決勝はおろか準決勝進出者もいなくなり記録途切れた第66回2016年度以降は再び、羽生世代棋士少なくとも1人勝ち残る状態が続いている。第66回2016年度)では佐藤康光九段優勝し第67回2017年度)では郷田真隆九段準決勝まで勝ち残った同年優勝山崎隆之敗れた)。 第68回2018年度)の準々決勝では第1局森内俊之九段三枚堂達也六段に、第2局丸山忠久九段久保利明王将に、第3局羽生善治九段豊島将之二冠に、第4局郷田真隆九段広瀬章人竜王に、それぞれ勝利し第51回2001年度以来17年ぶりにベスト4全員羽生世代となった同姓対決 第66回2016年度)では準決勝進出した4人中3人が佐藤姓となり、佐藤康光九段佐藤天彦名人佐藤和俊六段連破して優勝。 「将棋フォーカスMC対決 第67回2017年度)の1回戦16局(2017年7月16日放送)、山崎隆之八段対中太地六段対局は、同年度、両者とも「将棋フォーカス」で伊藤かりん当時乃木坂46とともにMC交替担当しており、MC対決となった両者ともに2017年当時NHK杯では珍しい和服姿での対局となった対局者両者和服というのは、2008年3月放送決勝戦佐藤康光二冠鈴木大介八段以来、およそ10年ぶりの出来事とされた。また、この対局舞台裏翌週2017年7月23日)の「将棋フォーカス」でも特集された。結果山崎隆之八段勝利した。なお山崎はそのまま勝ち進んで13年ぶりの優勝も手にした。 本戦に「初段」が登場し九段」と対局 第68回2018年度)では、女流として加藤桃子女王出場していたが、前述本戦1回戦勝利後(トーナメント中)に「女王」失冠した。そのため2018年5月27日放送にて、「初段」(奨励会段位)と呼称された。「奨励会員かつ女流棋士ではない」女流からの出場者であるために起こった現象である。なお、同放送における対局相手森内俊之九段だったため、奨励会初段が最高段位の九段(それも、十八名人資格者)と対局するという、二重の珍事発生した結果内の勝ち)。 優勝カップ台座 優勝カップトロフィー)の台座には回数・年度と歴代優勝者氏名刻まれる台座氏名を刻むスペース無くなると下に新たな台座継ぎ足され、2019年現在三段目まで増やされている。このためカップは非常に重くなっている。

※この「二歩」の解説は、「NHK杯テレビ将棋トーナメント」の解説の一部です。
「二歩」を含む「NHK杯テレビ将棋トーナメント」の記事については、「NHK杯テレビ将棋トーナメント」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「二歩」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

二歩

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 07:59 UTC 版)

名詞

二歩(にふ)

  1. 将棋禁じ手一つ盤上ですでに自分があるに、もう一つ打つこと。これを行うと、反則負けとなる。

発音(?)

に↗ふ


「二歩」の例文・使い方・用例・文例

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