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戦前とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 時期 > > 戦前の意味・解説 

せん‐ぜん【戦前】

読み方:せんぜん

戦争の起こる前。特に、第二次大戦の前。

試合勝負の始まる前。「—の予想裏切って快勝した


戦前

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 04:55 UTC 版)

戦前(せんぜん、: antebellum, : prewar, : Vorkriegszeit)とは、戦争が始まる前の時代。対義語は戦後

概要

戦争勃発前の平和な期間を指す語や概念。「戦前」という語は、特定の戦争が勃発する前の期間を指すが、特に両世界大戦の前を指すことが多い[1]。とりわけ第二次世界大戦の前を指すことが多いが、欧米においてはその時期は両世界大戦の間の時期という意味で戦間期と呼ばれることも多い。

また、しばしば「戦争に至った体制(戦前急激に生じた体制)」という意味合いを伴うこともある。これは、複数の主要国においてクーデター過激な政治集団の台頭による全体主義体制(当時は新体制とされた)が、第二次世界大戦の引き金となったことを意識したものである。

日本における「戦前」

日本では単に「戦前」と言う場合、通常は、第二次世界大戦終戦の日とされる1945年昭和20年)8月15日より前の時代を指すが、文脈によってその指し示す範囲は異なる。また戦中を区別する場合としない場合もある(三省堂国語辞典7版は戦中を含めることを誤用とし、少数派ながら小学館新選国語辞典九版は容認している)。たとえば「安倍首相の通算在任日数は、11月[2]に戦前・戦後通じて最長となる」といった場合は、明治大正と戦時中も含まれる[3]

昭和戦前期の軍事と国際関係

大日本帝国憲法下の1932年(昭和7年)3月、関東軍の下で満洲国建国宣言。帝国政府は満洲国を認めず協調外交継続を模索するも、五・一五事件の後、同年9月満洲国承認。翌1933年(昭和8年)3月国際連盟脱退。帝国政府が協調外交継続を模索する一方で、国内では対中、対米英開戦論が高まり、開戦を煽るマスコミ報道も過熱していた。

1937年(昭和12年)7月日中開戦(大東亜戦争)。11月日独伊三国防共協定成立。日・満・華(南京政府)による共同防共を目指す東亜新秩序声明発表。1940年(昭和15年)日独伊三国同盟調印。1941年(昭和16年)12月対米英宣戦布告(太平洋戦争)。

軍事に関しては、おおむね昭和10年代初めの平時編制として、陸軍は内地東部中部西部に区分されてそれぞれの地域に防衛司令部が設置され、また、内地に14個師団と北海道に1個師団が配備されていた。朝鮮には朝鮮軍司令部と2個師団が、台湾には台湾軍司令部と台湾守備隊が、関東州満洲には関東軍司令部と関東軍守備隊が置かれている。海軍は平時編制ではまず艦船を現役艦と予備艦に分け、現役艦を以って第一艦隊第二艦隊から構成される連合艦隊、または警備艦として鎮守府に所属した。

アメリカ合衆国における「戦前」

アメリカ合衆国では、建国以降多くの戦争に関与・また軍事介入を行なっていることから、単なる「戦争前」(prewar、antebellum)・「戦争後」(postwar、postbellum) は用いない。単に「戦前」と呼ぶ例は、南北戦争前または南北戦争以前の時代を、ラテン語で「Antebellum」と呼ぶ例がある。また、第一次世界大戦第二次世界大戦の間の時代を指して「戦間」(interbellum) と呼ぶ使い方もある(例: Interbellum Generation)。

脚注

  1. ^ ロングマン現代英英辞典より 関連するトピック: Military pre-war: happening or existing before a war, especially the Second World War OPP post-war
  2. ^ 2019年11月に桂太郎を抜いた。桂太郎は第二次世界大戦どころか第一次世界大戦の前に死去している。
  3. ^ 「戦前」は参戦前? 終戦前? – 毎日ことばplus毎日新聞 校閲センター 2019.11.15、毎日ことばplus、毎日新聞社)

関連項目

全般的な戦前
日本の戦前
その他

外部リンク


戦前(〜昭和16年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/17 09:14 UTC 版)

昭和ノスタルジー」の記事における「戦前(〜昭和16年)」の解説

爆弾三勇士江下武二北川丞作江伊之助)、ハリマオ谷豊)、マレーの虎山下奉文)、「作戦神様」又は「大本営妖怪」(辻政信)、マッカーサー参謀堀栄三)、砂漠の狐エルヴィン・ロンメル)、加藤隼戦闘隊加藤建夫)、東洋リヒトホーフェン篠原弘道)、「白色電光戦闘穴吹」又は「運の穴吹」又は「ビルマ桃太郎」(穴吹智)、魔のクロエ黒江保彦)、「赤鼻エース」又は「赤ダルマ隊長」又は「マスタング・キラー」(若松幸禧)、ラバウルの魔王西沢広義)、「鉄脚エース」又は「隻脚エース」又は「義足エース」(檜與平)、アフリカの星ハンス・ヨアヒム・マルセイユ)、山中峯太郎上原謙前畑秀子バロン西西竹一)、澤村榮治須田博ヴィクトル・スタルヒン)、ピストン堀口エノケン榎本健一)、デン助大宮敏充)、劇団笑の王国」(古川ロッパ古川緑波)、生駒雷遊徳川夢声など十数名が参加)、高峰秀子当時、有名子役として「日本シャーリー・テンプル」と呼ばれた)、時代劇六大スタア大河内傳次郎阪東妻三郎嵐寛寿郎片岡千恵蔵市川右太衛門長谷川一夫(旧芸名二郎))、七剣聖(時代劇六大スターに月形龍之介加えたもの)、李香蘭山口淑子)、渡辺はま子永田絃次郎金永吉)、あきれたぼういずあひる艦隊吉川英治白瀬矗白瀬南極探検隊)、ライオン宰相濱口雄幸)、近衛文麿血筋由緒ある五摂家近衞家30代当主であり後陽成天皇12世孫、更に左右思想国内外問わず広い人脈を持つなど、当初大きな期待寄せられ人気があった)、横田千之助立憲政友会ニューリーダーとして国民から人気があったが、急逝)、後藤新平官僚ありながら国民的人気知名度高く国政での政界転身期待され続けた実現せず)、白洲次郎、「憲政神様」および「議会政治の父」(尾崎行雄)、ノンキナトウサン町田忠治)、ベーブ・ルースヘレン・ケラーフリッツ・ラングレニ・リーフェンシュタールシャーリー・テンプルツァラー・レアンダー、マリーカ・レック、帝国水死体(クリスティーナ・ゼーダーバウム)、ブリギッテ・ホルナイ、「口笛を吹く女」および「ドイツ軍兵士アイドル」(イルゼ・ヴェルナー)、山岳映画女王(ハイデマリー・ハータイヤー)、チャールズ・チャップリンバスター・キートンハロルド・ロイドルドルフ・ヴァレンティノタイロン・パワージョニー・ワイズミュラーヨーロッパジョン・ウェイン(ルイス・トレンカー)、「むこう見ずな男」もしくはブロンドハンス」(ハンス・アルバース)、田河水泡松本かつぢ中原淳一加藤まさをウォルト・ディズニードミートリイ・ショスタコーヴィチ菊池寛芥川賞直木賞創設した流行有名作家の他、雑誌文藝春秋創業社長大映初代社長という実業家の面を持つ。麻雀愛好家馬主であり愛人多数当時まだ航空運賃相場が超高額利用者珍しかった旅客機国内便(大日本航空)を頻繁に利用するなど生活も華美派手だった)、小泉礼一(槇本楠郎)、エーリヒ・ケストナー白光崔承喜馬海松古賀春江汪兆銘愛新覚羅溥儀川島芳子愛新覚羅顕シ)、スバス・チャンドラ・ボース

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「戦前(〜昭和16年)」を含む「昭和ノスタルジー」の記事については、「昭和ノスタルジー」の概要を参照ください。

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戦前

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 13:42 UTC 版)

発音(?)

せ↗んぜん

名詞

せんぜん

  1. 戦争の前。特に太平洋戦争の前。

対義語


「戦前」の例文・使い方・用例・文例

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