水源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/20 16:43 UTC 版)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2023年12月) |
水源(すいげん)とは、川などの流れ出るもと。または用水(農業用水、工業用水)や水道(上水道、簡易水道)として利用する水の供給源。後者の場合は井戸はもとより海水淡水化施設が該当することもある。
位置関係
水源の種類と特徴
河川
河川から取水することは容易であり、大量に取水できることが多い[1]。
河川の水質は上流ほど良好で、下流ほど人為的に汚濁を受けていることが多い[1]。また、上流に貯水池や湖沼がある場合はその影響を直接受けやすい[1]。
水質や水量が変わりやすく、一般に降雨時は濁度など水質が悪化しやすくなる[1]。溶存酸素は比較的多く、硬度は一般的に低い傾向にある[1]。
湖沼
取水は河川と同様に容易であるが、水量は河川以上に安定していると言える[2]。
一般に河川よりも水質が良い傾向にあるが、これは静水で自浄作用の効果が大きいからである[3]。ただし、一度水質が悪化すると回復に時間を要する[2]。また、湖岸よりも湖心の方が水質が良い[3]。湖沼内部では水の循環があり、春秋は水が濁りやすく、夏冬は水が透き通りやすくなる[4]。
流入河川や風により水質が変わりやすい[5]。もし栄養塩類が流入した場合は富栄養化現象が起こりやすい[2]。
地下水
地下水は自由地下水(浅層水)・被圧地下水(深層水)・湧水・伏流水に大別される[6]。
海水
地球上の水の97%は海水が占めるが、工業技術を用いて淡水を得られる[7]。
日本列島の沿岸における水源
海や河川での航路を示すための浮標は1980年に開催された国際航路標識協会の浮標特別会議により「水源に向かって左側は緑色」「水源に向かって右側は赤色」と定められている。ここで言う「水源」とは、川などの場合は一番上流の水が流れ出るもとを指し、港、湾、入り江などの場合は海から見て一番奥まった場所を指す。そして、港、湾、入り江などを除く日本列島の多くの沿岸や離島では、浮標の色を緑か赤かを定めるためにどこか特定の地点を「水源」として決める必要がある。そのために便宜上として日本では与那国島を「日本列島沿岸部の水源」として定めている。
脚注
参考文献
- 中村玄正『三訂版入門上水道』工学図書、2001年10月20日。
関連項目
水源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/29 15:55 UTC 版)
多くの流れがアララール山地を水源としている。峰々の間には、アガンツァ、サルディビア、イビウル、アメスケタの4つの巨大な盆地があり、それぞれ水流を形成している。カルスト地形の影響で、地面に浸透して地下を流れる水流もある。これらの水流はこの地域の経済に貢献しており、アララール山麓には水力発電所などが立地している。
※この「水源」の解説は、「アララール山地」の解説の一部です。
「水源」を含む「アララール山地」の記事については、「アララール山地」の概要を参照ください。
「水源」の例文・使い方・用例・文例
- この川の水源は琵琶湖だ
- たくさんの市町村が、水源保護条例を定めている。
- ツアー客は水源を散歩する。
- 川の始まるところが、水源である。
- ナイル川の水源.
- 川を水源までたどる.
- 流れを水源のほうへさかのぼる.
- 東京都はその上水道の水源を利根川にも仰いでいる.
- この川の水源地はどこですか.—十和田湖です.
- 河を溯って水源を探る
- 河を溯ってその水源を探る
- 水道の水源
- 水道の水源は多摩川
- 河の水源を探る
- 淀川はその水源を琵琶湖に発す
- この河の水源地はどこか
- (水について)源泉から地下水面の上の目に付く高さまで自然と沸きあがるが、水源からは流れないさま
- 水源を保護すること
- 水源を提供する施設
水源と同じ種類の言葉
- >> 「水源」を含む用語の索引
- 水源のページへのリンク