たき【滝】
読み方:たき
1 懸崖(けんがい)からほぼ垂直方向に落下する水の流れ。瀑布(ばくふ)。《季 夏》「昼見たる—の夜の音聞きにけり/万太郎」→直瀑 →段瀑 →渓流瀑 →潜流瀑 →分岐瀑
たき【滝】
たき【滝】
滝
たき 【滝】
滝
滝
滝
滝
滝
滝
作者ジョージ・ソウンダース
収載図書パストラリア
出版社角川書店
刊行年月2002.11
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
滝
瀧
瀧
姓 | 読み方 |
---|---|
瀧 | たき |
瀧 | たきざき |
瀧 | たつ |
滝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/22 04:43 UTC 版)
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滝(瀧、たき)とは、河川や湖の一部が段差になっているため、水が落下している場所を言う。瀑布(ばくふ)、飛瀑(ひばく)とも言う。なお、水の落下開始場所を滝口(たきぐち)と言い、水の落下点の水深が深くなっている場所を滝壺(たきつぼ)と言う。
日本においては、国土地理院の定めた定義によると、「流水が急激に落下する場所で落差が5メートル以上で、常時水が流れているもの」とされているが、歴史的に有名な滝や地理上の好目標となる滝については例外もある。
概説
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万葉集の頃の「たき」は今日で言う「早瀬(川において流れが速い場所)」を指し、垂水(たるみ)が今日で言う「滝」をさしていた。
一部の滝は、侵食が速く、また川の流れが地殻変動で変わりやすい山岳地帯において生じる。このような場所にある滝は、同じ場所を長年に亘って水が流れたことによってではなく、衝上断層(逆断層)や火山活動などの突然の地質の変化によって形成される。
それに対して、多くの滝は、長年に亘って流れる水によって形成される。典型的には、岩石の地層を横切って流れる水流があると、侵食に強い岩脈部分が棚として残るのに対し、その先の侵食に弱い地層部分が削られて落ちる。結果、残った棚は落ちた部分に対して隆起した状態になる。
さらに月日が経過すると、棚の端が徐々に削られ滝は絶えず上流に移動していく。同時に多くの場合、侵食に強い棚に対し、その下の地層は弱い地層からなるため、棚の下の層が侵食され、滝の下では水のカーテンの後ろに洞窟状の窪みが形成される。
滝の上の水流は、堅い棚の上を流れるために流れは広く浅くなり、滝の直下は、落下によって勢いがついた水が地面を叩くために水溜まりができる。
諸説あるが、日本国内で名前のついた滝は約2,500 - 約15,000あるとされる[1][2][3][4]。また、沢登り等の紹介本等で掲載されている遡行図に示されるような無名滝は多数存在し、それらも合わせるとその数倍の数の滝が存在する。沢登りの遡行図ではこれらの無名滝はFナンバーと呼ばれる番号で識別され、下流から源頭部に向かってF1、F2、F3、・・・というように名付けられる。
冬季に氷結し、巨大な氷柱となった滝を氷瀑(ひょうばく)という。
なお、中部地方などでは滝を「ぜん」、滝壺を「釜(かま)」と呼ぶ地域がある(雑魚川上流の大滝(おおぜん)など)[5]。
分類
水量による分類
平均水量を対数で10段階に分類する。ナイアガラの滝は10、ヴィクトリアの滝は9、ライン滝は8、エンジェルフォールは7、ヨセミテ滝は6である。
形成別の分類
- 湧水型
- 洞窟の湧き水や泉が壁面に湧き出て、その段差として滝が形成される物。
- 溶岩遮断型
- 火山などの溶岩流により川がせき止められ、堰き止め湖とその出口として滝が形成される物。華厳滝など。
- 断層型
- 地震などの際に形成される断層のずれをきっかけとして形成される物。
- 浸食型
- 川が浸食を繰り返す際、川底の岩盤が表に出て滝を形成させる物。
滝の形状の呼び方
- 直瀑(ちょくばく)
- 落ち口から滝壷まで一気に落下する滝。名瀑と呼ばれるものが多い。
- 分岐瀑(ぶんきばく)
- 落ち口から幾重にも分岐して流れる滝。
- 段瀑(だんばく)
- 2段や3段、またはそれ以上の階層がある滝。
- 潜流瀑(せんりゅうばく)
- 水を通す地層と通さない地層が剥き出しになり、地下水が崖の途中より直接落ちて滝となる。
- 渓流瀑(けいりゅうばく)
- 滝口から傾斜した岩肌などの上を滑るようにして流れる滝で、ある程度の高低差があるものをいう。
- 海岸瀑(かいがんばく)
- 海岸の崖の上に滝口があり、海に直接落ちる滝をいう。
滝と生物
滝は最も激しい流れの渓流である。滝そのもので生活できる動物は、岩や石への吸着力に優れた吸盤を持つアミカの幼虫などに限られる。一方で滝壺のうち、落水が川底を長年抉って淵になった部分は魚が多く棲息する。水量が多く流れが緩やかであるうえ、水の深さと石や滝が起こす泡で身を隠しやすく、更に落下する昆虫などの餌を狙えるためである。滝下の淵は川釣りの好ポイントとされている。
落差や流速が大きく遡上が難しい滝は、魚類ごとの分布範囲を決める場合がある。特に源流へ近づく習性を持ち、泳いだり跳ねたりする力が強いイワナなどの渓流魚でも突破できない滝は、各地で「魚止め(魚留)の滝」と呼ばれる。魚の自然分布上は「魚止めの滝」であっても、その上流に魚が棲息できる水量や餌がある川では、地元住民や川漁師、釣り人、自然愛好家などが放流したイワナやヤマメなどが繁殖し、「魚止め」でなくなっている滝も多い。また豪雨などで川岸や川底が崩落して大きな滝ができ、魚が遡上できない滝が新たにできる場合もある[6]。
このほか、ヘビのように体をくねらせて滝の裏や側壁を這い登るウナギ、腹部の吸盤で切り立った岩に密着しながら登れるボウズハゼやヨシノボリ類は、自力で滝より上流へ進出できる。
植生を見ると、滝は周囲の崖も「水の豊富な切り立った崖」という特殊な環境となり、例えばダイモンジソウなど独特の植物が生える。その他の滝周辺も多量の水滴が常時飛散するため、湿度の高い状態を好む植物に適した環境である。
文化的側面
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滝はその景観が評価され、名所となる。観光化された場所も多い。宗教的な特別視をされる例もある。
- 滝行 - 滝の中に入って心身を清める修業方法。
世界の滝
地域 | 国名 | 滝名 | 全景 | 備考 |
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北米 | ![]() ![]() |
ナイアガラの滝 (世界三大瀑布) |
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ヨセミテ滝 | ![]() |
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アサバスカ滝 | ![]() |
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タカカウ滝 | ![]() |
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ヴァージニア・フォールズ | ![]() |
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南米 | ![]() ![]() |
イグアスの滝 (世界三大瀑布) |
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エンジェルフォール | |||
アジア | ![]() ![]() |
徳天瀑布 | ![]() |
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珍珠灘瀑布 (九寨溝) |
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烏来瀑布 | ![]() |
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コーン滝 (コーンパペンの滝) |
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滝幅 世界一 | |
欧州 | ![]() |
ライン滝 | ![]() |
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ガヴァルニー滝 | ![]() |
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ヴェンタ滝 | ![]() |
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セブンシスターズ | ![]() |
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グトルフォス | |||
アフリカ | ![]() ![]() |
ヴィクトリアの滝 (世界三大瀑布) |
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インガ滝 | ![]() |
流水量 世界一 | |
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カランドゥラ滝 | アフリカでヴィクト リア滝に次ぐ大きさ | ||
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トゥゲラ滝 | ![]() |
落差 世界一 |
日本三大名瀑
特に定説はないが、那智滝、華厳滝が入っているのが定番。あと1つには以下のような滝が挙げられている。
また、日本三大神滝というものもあり、こちらは下記の三滝とされている。
- 那智滝
- 華厳滝
- 布引の滝(兵庫県)
その他にも、各地域ごとに三名瀑と謳われている滝がある。
- 飽海三名瀑(山形県) - 一の滝・二の滝、玉簾の滝、十二滝
- 越後三名瀑(新潟県) - 鈴ヶ滝、苗名滝、惣滝
- 日光三名瀑(栃木県日光市) - 華厳滝、霧降の滝、裏見滝
- 奥日光三名瀑(栃木県日光市) - 華厳滝、湯滝、竜頭の滝
- 南牧三名瀑(群馬県南牧村) - 三段の滝、象ケ滝、線ヶ滝
- 石川三名瀑(石川県) - 鶴ヶ滝、桶滝、姥ヶ滝
- 飛騨三名瀑(岐阜県) - 平湯大滝、乗政大滝、胡桃大滝
- 但馬三名瀑(兵庫県) - 猿尾滝、天滝、霧ヶ滝
- 奥豊後三名瀑(大分県) - 白水の滝、原尻の滝、沈堕の滝
日本の主な滝
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日本の主要な滝は、1990年(平成2年)に日本の滝百選に選定されている。
百選には選定されなかったが、百選の滝に匹敵する規模や特徴ある姿形の滝などを以下に挙げる。
滝名 | 所在地 | 特徴 |
---|---|---|
カムイワッカ湯の滝 | 北海道斜里町 | 温泉水の滝で、滝壺が天然の露天風呂になっている |
オンネトー湯の滝 | 北海道足寄町 | 形成中の酸化マンガン鉱床が天然記念物 |
七折りの滝 | 岩手県花巻市 | 滝水が岩にあたって跳ねる「跳ね滝(ヒョングリ)」の代表 |
川原毛大湯滝 | 秋田県湯沢市 | 強酸性温泉が流れ落ちる |
九階滝 | 秋田県北秋田市 | 9段の秘瀑、到達困難ガイド必要 |
二天の滝 | 秋田県仙北市 | 湯渕沢上流の落差60mの滝、到達困難ガイド必要 |
梅花皮の滝 | 山形県小国町 | 7段270m、世界百名瀑の1つ |
平滑の滝 | 福島県檜枝岐村 | 日本一の渓流瀑(全長500m) |
赤岩滝 | 栃木県日光市 | 落差70mの段瀑、到達困難 |
竜頭の滝 | 栃木県日光市 | 長さ210mの渓流瀑 |
雲龍瀑 | 栃木県日光市 | 落差160mの段瀑、氷瀑で有名 |
竜化の滝 | 栃木県那須塩原市 | 落差60mの三段瀑 |
越後沢右俣大滝 | 群馬県みなかみ町 | 5段300m利根川上流にあり、別名は八百間の大滝 |
越後沢中俣大滝 | 群馬県みなかみ町 | 落差200m右俣大滝の近くにあり、別名は幻の大滝 |
殺人の滝 | 群馬県中之条町 | 落差は15mだが滝水が岩にあたって跳ねる「跳ね滝(ヒョングリ)」が有名 |
粟又の滝 | 千葉県大多喜町 | 落差30m、長さ100mの渓流瀑 |
両門の滝 | 山梨県山梨市 | 落差30mの2本のナメ滝が左右から合流する |
田原の滝 | 山梨県都留市 | アクセスが容易な、数段の滝 |
吐竜の滝 | 山梨県北杜市 | 落差10mの段瀑 |
富士頂上瀑 | 山梨県・静岡県 | 時期限定ながら、日本最高所(3670m)の氷瀑 |
ハンノキ滝 | 富山県立山町 | 雪解け時など時期限定ながら総合落差日本一の巨瀑(落差497m) |
剱沢大滝 | 富山県立山町 | 十字峡にある10段134mの秘瀑。幻の大滝といわれる |
百四丈滝 | 石川県白山市 | 落差90m以上は、裏見の滝としては日本最大規模 |
御嶽山 (長野県)・シン谷の滝 | 岐阜県下呂市 | 落差10m。日本最高所(2800m)の滝 |
養老の滝 | 岐阜県下呂市 | 落差32m。この地を行幸した元正天皇によって元号が養老に制定された |
鼻白の滝 | 和歌山県新宮市 | 落差83mの段瀑(一ノ滝が落差45m、二ノ滝が落差38m) |
宝竜滝 | 和歌山県新宮市 | 落差105mの段瀑(一ノ滝が落差51m、二ノ滝が落差54m) |
霧ヶ滝 | 兵庫県新温泉町 | 落差70mの2段瀑 |
七種の滝 | 兵庫県福崎町 | 落差72mの段瀑 |
羊ヶ滝 | 兵庫県宍粟市 | 落差70mの段瀑 |
扁妙の滝 | 兵庫県神河町 | 落差65mの段瀑 |
布滝 | 兵庫県養父市 | 落差65mの段瀑 |
瀞川不動滝 | 兵庫県香美町 | 落差60mの直瀑 |
赤滝 | 兵庫県新温泉町 | 落差65mの段瀑(上段が二条、下段が一条、落差100mとも) |
千丈滝 | 鳥取県琴浦町 | 落差110mの雄滝と落差90mの雌滝 |
クソギの大滝 | 鳥取県若桜町 | 落差50mの滝 |
千丈滝 | 鳥取県鳥取市 | 落差80mの滝 |
布滝 | 岡山県津山市 | 総落差50mの段瀑 |
鳴滝 | 徳島県つるぎ町 | 総落差85mの段瀑 |
アメガエリの滝 | 高知県土佐町 | 落差30mの二段の滝 |
竜門の滝 | 大分県九重町 | 落差20m、幅40mの段瀑 |
五老ヶ滝 | 熊本県山都町 | 落差50mで断崖や滝壺も広く、矢部四十八滝中最大級の滝である。 |
鵜の子滝 | 熊本県山都町 | すぐ上流・上側にある鷹滝とあわせて二段滝になっている。 |
うのこの滝 | 宮崎県五ヶ瀬町 | 滝壺の広さが5000平方メートルある |
曽木の滝 | 鹿児島県伊佐市 | 幅210mは、滝幅で日本一 |
その他にも、旭原ダムによって、ほとんどが消滅した(大源太)四十八滝(新潟県湯沢町)、1994年に位置が確定された桧沢の滝(ひのきざわのたき、北海道北斗市)がある。
脚注
出典
- ^ “全国の約一割が集中! 「滝の県」山形県が、観光ウェブサイト内に特設コーナー「日本一の滝王国山形」を公開”. ヤマケイ オンライン. 山と溪谷社 (2017年5月23日). 2019年10月2日閲覧。
- ^ 木田 2005 [要ページ番号]
- ^ “滝ペディア”. 個人ウェブサイト. 個人. 2019年10月2日閲覧。[出典無効]
- ^ “日本の滝データベース”. 非公式ウェブサイト. 2019年10月2日閲覧。[出典無効]
- ^ 苗場山麓ジオサイトマップ(裏面) 苗場山麓ジオパーク振興協議会、2020年12月10日閲覧。
- ^ 植野 1989 [要ページ番号]
参考文献
![]() | 出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。 |
- 植野稔『源流へ―魚止までの遡行技術』ゲグラフ、1989年9月1日。ISBN 978-4-309-90057-5。
- 北中康文『日本の滝〈1〉東日本661滝』山と溪谷社〈ヤマケイ情報箱〉、2004年9月1日。ISBN 978-4-635-06257-2。
- 北中康文『日本の滝〈2〉西日本767滝』山と溪谷社〈ヤマケイ情報箱〉、2006年7月1日。ISBN 978-4-635-06258-9。
- 木田薫『日本滝名鑑4000』東方出版、2005年7月。ISBN 978-4-88591-934-3。
- 志水哲也『日本の幻の滝』山と溪谷社、2007年8月1日。ISBN 978-4-635-54643-0。
- 白川義員『世界百名瀑 III ヨーロッパ アジア』小学館〈白川義員作品集〉、2007年12月17日。ISBN 978-4-09-699823-6。
- 永瀬嘉平『滝ゆけば』舞字社、1998年7月1日。ISBN 978-4-7952-7193-7。
関連項目
- Category:日本の滝 (地域別)
- 日本の滝百選
- 四十八滝
- 谷
- 峡谷
- 滝行
- 滝線
- 滝の一覧
- オーストラリアの滝一覧
- 中国の滝
- 「滝」で始まるページの一覧
外部リンク
滝(たき)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 00:47 UTC 版)
旧加悦町の南方に位置する滝区は、東方の鳩ケ嶺山麓を水源とする平林川流域と、西方の江笠山山系から流れる鹿の熊川と深山川が合流して滝川になる流域の集落で、滝川上流の奥滝地区と、滝川下流と平林川流域に広がる口滝地区とで構成される。口滝地区では畠中神社を、奥滝地区では鎌倉神社と厳島神社を氏神とし、祭礼は地区それぞれで執り行う。 口滝地区の畠中神社は、天照大神を祭神とする。もとは真言宗瀧山施薬寺の鎮守として1470年(文明2年)に勧請されたため、鎮守明神と称した。1799年(寛政11年)に再建し、明治維新後の神仏分離令によって独立し、畠中神社と改称した。 狭い山間部の奥滝地区は、椿大橋のやや下流を境に、下が厳島神社の氏子で、上が鎌倉神社の氏子である。鎌倉大明神、鎮守明神、弁財天荒神、日本武尊を祭神とする鎌倉神社の本殿の屋根裏からは、室町時代の大般若経が発見されており、中世には交通の要衝として繁栄した地域であることがうかがえる。また、近世にも多くの人口を抱え、木材や金属加工など、水田耕作の民が持たない山の暮らしで繁栄した地域であることが明らかとなっている。市杵島姫命を祭神とする厳島神社は、もとは弁財天を祀っていたが、1203年(建仁3年)に広島の厳島神社から勧請し、現在に至る。 両地区はいずれも宵宮に神楽が「カマド清め舞」のため各戸を訪問し、本宮の祭礼で奉納舞を行う。奥滝地区の奉納は、鎌倉神社が先行し、後に厳島神社で行うこととなっている。滝区の神楽はいずれもおっとりとした穏やかな舞で、理由は明らかでないが、口滝地区では「メスの口滝、オスの奥滝」と称し、奥滝地区では「オスの口滝、メスの奥滝」と称する。 祭事の担当地区、団体は以下の通り。 口滝地区(畠中神社)- 神楽舞、太鼓屋台巡行 神楽は、2002年(平成14年)までは、地区内の1組が10年に1度の輪番制で務めたが、2003年(平成15年)からは新興住宅地の組が加わって12組となり、毎年2~3組が輪番で務めるようになった。組によって、舞い方や掛け声などが異なる部分がある。畠中神社での舞始めの後、地区内の約120戸のカマドキヨメに、地区の上からまわる場合と下からまわる場合があり、自分の組からもっとも遠い地点から巡業するため、どの組が神楽を担当するかによってルートが変わる。カマドキヨメでは、剣と鈴と御幣を用いて玄関とかまどを清め、役員宅や依頼のあった家では座敷で舞を舞う。家が狭ければ庭で舞うこともあるが、空間は2畳あれば舞うことができる。 太鼓屋台は、子ども屋台とも称されるもので、屋根に彫刻を施した黒漆塗りの曳き屋台である。飾りつけに神社名の入った提灯、造花、幕を取り付けるのは加悦谷祭の他区の屋台と同様であるが、山で採取したヤマブキとヤマツツジを共に飾るのが、他では2019年現在ほとんど見られない特徴である。 かつては青年屋台とも称された担ぎ屋台も巡行したが、いつ頃からか出されなくなり、屋台は解体されて部材の良い部分は子ども屋台に転用された。 屋台の巡行路は神楽と同じだが、神楽より先に行くことは失礼にあたるとして、神楽を追い抜かないように努める。 ウィキメディア・コモンズには、畠中神社(口滝)に関するカテゴリがあります。 奥滝地区(鎌倉神社・厳島神社)- 神楽舞、太鼓屋台巡行 各10戸ほどで構成される組が3組あるのみの小さな集落である奥滝地区では、祭礼は本宮のみで、宵宮の行事はない。替わりに、宵宮には予行演習の意味合いで神楽が神楽組の家々をまわってカマドキヨメを行うクミマワリが行われる。 2004年(平成16年)までは神楽と子ども屋台を組単位で担当し、1組が神楽当番、2組が屋台当番を務めたが、2005年(平成17年)以降は、地区全体で神楽と屋台を巡行させる体制に移行した。屋台は昭和初期に青年団が購入した曳き屋台で、子ども屋台と称される。屋台の車輪はひび割れや老朽化を防止するために日頃は神社境内の池に沈められており、祭礼時のみ引き揚げて使用する。屋台には、鋲太鼓と供物、幼い子どもが乗り、小学校低学年の子どもと大人が曳く。小学校高学年になると、笛を担当する。子どもは子ども屋台に参加し、参加できない年少者の世話は、年配者がみる。世帯をもった戸主の男性は神楽か屋台の世話を担い、女性は神楽の接待や神社への参拝を行うなど、ほとんどすべての地域住民が祭礼に参加する。 ウィキメディア・コモンズには、鎌倉神社(奥滝)に関するカテゴリがあります。 ウィキメディア・コモンズには、厳島神社(奥滝)に関するカテゴリがあります。
※この「滝(たき)」の解説は、「加悦谷祭」の解説の一部です。
「滝(たき)」を含む「加悦谷祭」の記事については、「加悦谷祭」の概要を参照ください。
滝
出典:『Wiktionary』 (2021/05/20 13:31 UTC 版)
発音
名詞
瀧
滝
滝 |
瀧
瀧 |
「滝」の例文・使い方・用例・文例
- 2キロ上流の滝
- 数段の小滝になって落ちる
- 滝は川を800メートルほど下ったところにある
- 滝の音で彼女の声はかき消されてしまった
- ナイアガラの滝はアメリカで最も人気のある観光名所の一つだ
- 私たちは滝を見つめて立っていた
- 滝の雄大な眺めに深く心を打たれた
- 私は滝のしぶきでびしょぬれになった
- ナイアガラの滝のとどろき
- 世界の各地からたくさんの観光客がナイアガラの滝を訪れる
- その凍結した滝の後ろには大きな洞穴がある。
- 彼女は滝を見ている。
- この滝は、私が今まで見た滝の中で、一番大きかった。
- この滝は今まで見た中で一番大きかった。
- この滝は私は今まで見た滝の中で一番大きい。
- 私は滝の大迫力に感動した。
- それは小さい滝の写真です。
- その滝は冬になると凍る。
- この眼でその滝を見てみたい。
- その滝を観に行きました。
滝と同じ種類の言葉
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