篩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/18 22:16 UTC 版)
篩(ふるい、英: sieve)とは、紛粒状の固体混合物から、その粒径やその他の物理的性質によって、特定の紛粒状固体を選別する機器の総称。一般には網状になっている。本来は粗い目のものを「通し」、細かい目のものを「ふるい」というが、混用されており厳密に区別することも困難とされる[1]。
概略
おもに粒状のものを入れてゆり動かし、粒の大小によって選択、分離するための道具である。網ふるいが代表的であり、粒度によって網目の大きさを調整することが多い。民具としては、世界的にみられる。日本では竹、籐、アケビの蔓(つる)、馬毛、絹、綿などが用いられてきた[1]。
網目ではなく、直径のそろった円い穴を多数あけたタイプのものもある。用途に応じて、蓋付きのもの、相似形の受けをともなうものなどがあり、今日では電動ふるいも多く使用されている。
同じように竹を編んで作られた道具に、笊(ざる)と籠(かご)がある。ふるいとざる、かごは用途によって区別されるものである。
種類
- 試験用
- 地質調査などに用いられるものでISOやJISで規格化されており、種類ごとの目は2の倍数になっている(1/2mm、1mm、2mm、4mmなど)[2]。
- 園芸用
- 園芸用のふるいは大まかに同じくらいの大きさの土の粒を集めるために用いられる[2]。
- 調理用
- 調理器具に粉ふるいがある[2]。
脚注
- ^ a b 日本民具学会 編 『日本民具辞典』ぎょうせい、1997年、390頁。ISBN 4-324-03912-7。
- ^ a b c “小学校理科ハンドブック”. 大阪府教育センター. 2021年3月9日閲覧。
関連項目
外部リンク
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篩
「篩」の例文・使い方・用例・文例
- 篩板の機能
- 篩骨とは頭蓋骨の中にある方形の骨である。
- 粉を篩う
- じゃり篩
- 篩で篩う
- 改めて篩う
- 前頭蓋窩の髄膜を満たす前篩骨動脈の支流
- 篩骨洞を流れ、上眼静脈に注ぐ静脈
- タルトとゼリーに使われる多肉質の萼と篩部繊維のために広く栽培される東インドのまばらに生えているとげのある一年生草本または多年生亜低木
- 繩類に使われる篩部繊維となめしに使われる樹皮を産する熱帯アメリカの高木の大きな属
- ほとんどの維管束植物における、二次成長に関わる木質部と篩部の間の組織の単一細胞の形成層
- 本来は木部および篩部から成る、高等植物の茎および葉の維管束系の繊維の集まり
- 目の粗い,調理用の篩
- 粗い目の篩で漉したもの
- 毛水嚢という馬の毛で底を張った篩
- (動物の)篩骨という頭の骨
- 土篩という,土をふるい分ける道具
- 灰篩という,灰のなかの異物を除くための網つきの道具
- 糠篩という篩
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