CATOBAR
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CATOBAR(英語: Catapult Assisted Take Off But Arrested Recovery[1][2]あるいはCatapult Assisted Take-Off Barrier Arrested Recovery[3]、キャトーバー)は、航空母艦での航空機(艦上機)の離着艦方法の一形式。発艦装置としてカタパルト、着艦装置としてアレスティング・ギアを使用する[1][注 1]。
概要
ジェット機のように大重量のCTOL機を航空母艦の艦上機として運用する場合、発艦・着艦ともに補助が必要になる。このうち、発艦装置としてカタパルトを使用する方式をCATOBARと称する[1]。一方、着艦する際の制動にはアレスティング・ギアを使うことになり、このときアレスティング・ワイヤーに引っ掛けるため、航空機の側にはアレスティング・フックが装備される[1]。
CATOBAR方式での運用は必ずしも航空母艦に限られるわけではない。事故などの非常時や、急造飛行場で滑走路が短い場合には、地上でもアレスティング・ギアを用いた着陸が行われることもある。アメリカ海兵隊では、短時間で移設可能なMOREST (Mobile arresting gear) を装備化しており、前線近くにSATO (Short Airfield for Tactical Support) を設営して、作戦機をMORESTにより着陸させてJATOにより離陸させる運用を構想していたが、ベトナム戦争時に設営されたチュライ飛行場 (Chu Lai Air Base) では、後に舗装滑走路が完成するまではカタパルトも設置されており、陸上ながらCATOBAR運用が行われた[4]。
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空母「シャルル・ド・ゴール」。小型ながらCATOBAR方式に対応する。
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アメリカ海軍「ハリー・S・トルーマン」に着艦するラファール
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チュライ飛行場でカタパルト発進を準備する海兵隊のA-4
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チュライ飛行場でフックランディングする海兵隊のA-4
脚注
注釈
出典
参考文献
- 野木恵一「発着艦方式の徹底比較 : STOVL/STOBAR/CATOBAR (特集 世界の空母 2015)」『世界の艦船』第825号、海人社、126-129頁、2015年11月。 NAID 40020597400。
- 松崎豊一「U.S.Skyhawk in Action」『ダグラス A-4スカイホーク』文林堂〈世界の傑作機No.150〉、2012年、86-101頁。ISBN 978-4893192073。
関連項目
CATOBAR
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「航空機の離着陸方法」の記事における「CATOBAR」の解説
詳細は「CATOBAR」を参照 ジェット機のように大重量のCTOL機を航空母艦の艦上機として運用する場合、発艦・着艦ともに補助が必要になる。このうち、発艦装置としてカタパルトを使用する方式をCATOBAR (Catapult Assisted Take Off But Arrested Recovery) と称する。 着艦の際はアレスティング・ギアを用いて制動することになる。このときアレスティング・ワイヤーに引っ掛けるため、航空機の側にもアレスティング・フックが装備される。 カタパルト後端の発艦位置に着いたF/A-18F アレスティング・フックとアレスティング・ワイヤー
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