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CATOBARとは? わかりやすく解説

CATOBAR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 10:40 UTC 版)

アメリカ海軍ロナルド・レーガン」のカタパルトを使い2機同時に発進するF/A-18C

CATOBAR英語: Catapult Assisted Take Off But Arrested Recovery[1][2]あるいはCatapult Assisted Take-Off Barrier Arrested Recovery[3]、キャトーバー)は、航空母艦での航空機艦上機)の離着艦方法の一形式。発艦装置としてカタパルト着艦装置としてアレスティング・ギアを使用する[1][注 1]

概要

ジェット機のように大重量のCTOL機を航空母艦艦上機として運用する場合、発艦・着艦ともに補助が必要になる。このうち、発艦装置としてカタパルトを使用する方式をCATOBARと称する[1]。一方、着艦する際の制動にはアレスティング・ギアを使うことになり、このときアレスティング・ワイヤーに引っ掛けるため、航空機の側にはアレスティング・フックが装備される[1]

CATOBAR方式での運用は必ずしも航空母艦に限られるわけではない。事故などの非常時や、急造飛行場で滑走路が短い場合には、地上でもアレスティング・ギアを用いた着陸が行われることもある。アメリカ海兵隊では、短時間で移設可能なMOREST (Mobile arresting gear) を装備化しており、前線近くにSATO (Short Airfield for Tactical Support) を設営して、作戦機をMORESTにより着陸させてJATOにより離陸させる運用を構想していたが、ベトナム戦争時に設営されたチュライ飛行場 (Chu Lai Air Baseでは、後に舗装滑走路が完成するまではカタパルトも設置されており、陸上ながらCATOBAR運用が行われた[4]

脚注

注釈

  1. ^ 着艦装置はアレスティング・ギアを使用しつつ、発艦装置はスキージャンプ勾配に変更した方式はSTOBARと称される[1]

出典

参考文献

  • 野木恵一「発着艦方式の徹底比較 : STOVL/STOBAR/CATOBAR (特集 世界の空母 2015)」『世界の艦船』第825号、海人社、126-129頁、2015年11月。 NAID 40020597400 
  • 松崎豊一「U.S.Skyhawk in Action」『ダグラス A-4スカイホーク』文林堂〈世界の傑作機No.150〉、2012年、86-101頁。ISBN 978-4893192073 

関連項目


CATOBAR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 03:20 UTC 版)

航空機の離着陸方法」の記事における「CATOBAR」の解説

詳細は「CATOBAR」を参照 ジェット機のように大重量のCTOL機航空母艦艦上機として運用する場合発艦着艦ともに補助必要になるこのうち発艦装置としてカタパルト使用する方式をCATOBAR (Catapult Assisted Take Off But Arrested Recovery) と称する着艦の際はアレスティング・ギア用いて制動することになる。このときアレスティング・ワイヤー引っ掛けるため、航空機の側にもアレスティング・フック装備されるカタパルト後端発艦位置着いたF/A-18F アレスティング・フックアレスティング・ワイヤー

※この「CATOBAR」の解説は、「航空機の離着陸方法」の解説の一部です。
「CATOBAR」を含む「航空機の離着陸方法」の記事については、「航空機の離着陸方法」の概要を参照ください。

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