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IBATISとは? わかりやすく解説

iBATIS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/02 16:40 UTC 版)

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Apache iBATIS
開発元 Apacheソフトウェア財団
初版 2001年(19年前) (2001
最新版 3.0 (Java), 1.6.2/1.9.2 (.Net)
プラットフォーム クロスプラットフォーム
対応言語 Java, .NET, Ruby
サポート状況 活動停止(MyBatisに移行)
種別 永続性フレームワーク
ライセンス Apache License 2.0
公式サイト http://ibatis.apache.org
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iBATIS は、SQLクエリを POJO (Plain Old Java Object) にマッピングする永続性フレームワークである。SQLクエリはXMLファイルに置くことで一旦アプリケーションと分離される。検索結果のオブジェクトのマッピングは自動的か半自動的に行う。

iBATIS の基本となる考え方は、SQLクエリをXMLファイルに置くことで、関係データベースにアクセスする際に必要となる大量のJavaコードを大幅に減らすことである。

例えば、データベースに PRODUCT (PRD_ID: INTEGER, PRD_DESCRIPTION: VARCHAR) という表があるとし、Javaのオブジェクト com.example.Product (id: int, description: String) があるとする。Product POJO の中に特定の PRD_IDPRODUCT の内容を格納するには、以下を XML SQL マップに挿入する。

 <select id="getProduct"
 	parameterClass="java.lang.Long"
 	resultClass="com.example.Product">
 		select
 			PRD_ID		as id,
 			PRD_DESCRIPTION	as description
 		from 
 			PRODUCT
 		where 
 			PRD_ID = #value#
 </select>

パラメータオブジェクトを設定して結果オブジェクトに格納するJavaコードは次のようになる。

Product resultProduct = sqlMapClient.queryForObject("getProduct", 123);

#value# はクエリで渡される Long を指す。パラメータがJavaオブジェクトなら、そのオブジェクトのプロパティから得られる値を似たような # 記法を使ってクエリに挿入できる。例えばパラメータクラスが com.example.Product で、それに id というプロパティがある場合、#value# は #id# に置換できる。sqlMapClient は com.ibatis.sqlmap.client.SqlMapClient のインスタンスである。

iBATIS の創始者はJava 5 への失望を表明しており、2006年12月に 2.3.0 をリリースしてから 2.3.1 と 2.3.2 を2008年4月にリリースするまで長い時間を要したのは無関係ではない。

2010年6月16日、公式サイトにてApacheソフトウェア財団での活動中止と、プロジェクトのフォーク、ならびに開発者の移籍がアナウンスされた。新プロジェクトはMyBatisと呼ばれている。

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この記事は、ウィキペディアのiBATIS (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

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