レスポンス
「レスポンス」とは、「呼びかけや働きかけに対して声や動作などで応じること」や「入力操作や問い合わせに対して結果が得られること」などの意味で用いられる表現である。主に「反応・返答・応答」と訳される。とりわけ「応答の速さ」に注目する文脈で用いられやすい。
「レスポンス」は英語の response に由来する語。なお英語の response は、動詞 respond(応答する)の名詞形である。
ビジネスシーンでは、指示を受けてから行動するまでの迅速さや、問い合わせを行ってから回答が返ってくるまでの迅速さなどを「レスポンスが良い」「レスポンスが悪い」などと表現することが多々ある。
自動車・バイクの分野では、運転操作に対するマシン側の反応を「レスポンス」と呼ぶ。アクセル(スロットル)・ブレーキ・ハンドリング等の操作に対してマシンがすぐに反応することを「レスポンスがいい」「レスポンスがはやい」などと表現する。
「Response.」は自動車専門のニュースメディアの名称である。
IT用語としての「レスポンス」は、サーバー等への要求(リクエスト)に対する返信のこと、または、それが返ってくるまでの速度(応答時間)を指す意味で用いられる。対人コミュニケーションにおける返答・返信を指すこともあるが、これは「レス」と略して呼ばれることが多い。
なお、インターネット上の掲示板への書き込みに返信する時や、電子メールに返信する時に用いる「Re:」はレスポンス(response)の略ではなく、ラテン語の「~について」の意味を持つ res を由来としている。
response
「response」とは、反響・反応・返答のことを意味する英語表現である。
「response」とは・「response」の意味
具体的には、誰かの働きかけや呼びかけに返答、対応すること、物質的な刺激が加わったときに反応が得られることなどだ。基本的には、何かの行動や発言に対して呼応・反応するという意味の言葉であるが、日本で使われる場合は返答後の対応まで含んでいるケースも見られる。品詞分類は名詞、「response」の形容詞は「responsible」で、動詞にすると「respond」である。単語のレベルとしては、英検では準2級以上、TOEICのL&Rスコアでは350点以上だ。ちなみに、メールなどに返信する際に表記される「Re:」は「Regular expression」の略語で、「response」の略語ではない。
「response」の同義語には、「解答」という意味の「answer」、「返事」という意味がある「reply」、「反応する」の英語表記「react」などがある。
「response」の複数形
「response」の複数形は、「responses」である。「response」の発音・読み方
「response」の読み方は、「レスポンス」、もしくは「リスポンス」「リスパンス」である。「ポ」の部分にアクセントをつけて発音すると良い。「response」の語源・由来
「response」は、「反応」という意味がある古期フランス語の「respons」が由来である。「respons」がラテン語で「返事」という意味の「responsum」に変化して、さらに「response」となった。「response」の形容詞である「responsible」も同じ語源である。「約束する」という意味があるラテン語「spondeō」が語源という説もある。「response」と「respond」の違い
「response」と「respond」の違いは品詞である。「response」は反応・回答を意味する名詞で、「respond」は反応する・回答するという意味がある動詞だ。「response」の対義語
「response」の対義語は、意味によって異なる。「回答」であれば「質問」を意味する「question」、「反応」の場合は「刺激」を意味する「stimulation」が対義語である。「response」を含む英熟語・英語表現
「response」を含む英熟語・英語表現は、「in response」「as response」「any response」などがある。「in response」とは
「in response」とは、「呼応」という意味がある英熟語だ。「in response to」の場合は、「~に応えて」「~に対応して」という意味になる。
「as response」とは
「as response」とは、「応答として」「対応として」「~に対する回答として」という意味がある英語表現だ。基本的には、「as a response」という使い方をする。
「any response」とは
「any response」とは、「任意の応答」という意味を持つ英熟語だ。「応答は?」という場合には、「any response yet?」と表記する。
「response to」とは
「response to」とは、「~に応答する」「~に反応する」という意味がある英語表現だ。その他には、治療などに対して効果が現れた場合にも使われる。
「response time」とは
「response time」とは、「応答時間」「返答までの時間」という意味がある英熟語だ。具体的には、何かの装置やシステムなどに対し入力作業を行った後に、反応が返ってくるまでの待機時間のことをいう。
「response」の使い方・例文
「response」の使い方・例文は、「顧客からメールが来たので、昼食中だったが急いで返答する」という意味の「I received an e-mail from a customer, and I response quickly even though it was during lunch.」、「彼は対応が早いので、次回の仕事も一緒に行いたい。」という意味がある「He response quickly, so I'd like to do the next job together.」、「災害時の対応は、迅速・的確が原則だ」という意味の「Responses to disasters should be quick and accurate.」などがある。その他には、「コンピューターにソフトウェアをインストールする際の応答時間が長すぎる。」という意味の「Response time is too long when installing software on your computer.」、「コンピューターの件で相談した業者からの返答は?」「What was the response from the vendor you consulted with about the computer?」のようにも使う。
何かに対する反応という意味で使う場合は、「ジョンの薬に対する反応に医者は喜んだ」「John's response to the medicine pleased the doctor.」、「過酸化水素水を加えたことで化学反応が起こった。」「Addition of hydrogen peroxide caused a chemical response.」のように使う。
「response」の英語での説明
「response」の英語での説明は、「"Response" is an English expression that means to react or respond. The part-of-speech classification is noun.」だ。日本語では、「"Response"とは、反応・返答という意味がある英語表現だ。品詞分類は名詞である」という意味がある。レスポンス
「レスポンス」とは・「レスポンス」の意味
「レスポンス」は返答や反応、応答という意味で用いられており、「レス」という略語も浸透している。「レスポンス」の語源・由来
「レスポンス」は、英語の「response(レスポンス)」に由来するカタカナ語である。英語の「response」には返答や反応、応答という意味があり、「レスポンス」も同様の意味で用いられているが、英語の「response」にはない対応という意味で用いられることもある。また、英語の「response」の発音は「レスポンス」ではないため、日本語の発音のままだと英会話では通じないことが多い。実際の発音は「リスパンス」に近い。「レスポンス」は日常会話で用いられる頻度は少なく、IT業界や自動車・バイク業界で用いられることが多い言葉である。「レスポンス」の熟語・言い回し
「レスポンス」を使った言い回しは多く、それぞれ意味が少しずつ異なる。レスポンスがいいとは
「レスポンスがいい」とは、外部からの働きかけに対する反応や応答、対応が良い(早い)ことを意味する。ビジネスにおいては、顧客やクライアントからの問い合わせに即座に返答したり、クレームに対して素早くリアクションを起こしたりすることで、有能なビジネスマンや優良企業の条件の1つとされている。また、商談において手ごたえを感じた場合も、取引先の「レスポンスがいい」と表現することができる。
そのほか、IT業界では「レスポンスがいい」とはコンピューターの処理能力が早いことを意味する。高速インターフェースや高速通信機能などを備えているものが、レスポンスがいいパソコンとなる。自動車業界においても、ブレーキやアクセルの操作性が良いことを「レスポンスがいい車」と表現する。
レスポンスが悪いとは
「レスポンスが悪い」とは、外部からの働きかけに対する反応や応答が遅いことを意味する。ビジネスにおいては、顧客やクライアントからの問い合わせへの返答や対応が遅いことを指す。また、商談などにおいて相手の反応が悪く手ごたえを感じなかった場合も、「レスポンスが悪い」と表現することがある。ビジネスにおいて「レスポンスが悪い」ことは、社会人としてのマナーが欠如しているとみなされる傾向がある。そのほか、パソコンの立ち上がりが遅い・クリックしても反応が遅いなど処理能力が遅いことや、自動車のアクセルやブレーキなどの操作性が悪いことも「レスポンスが悪い」という言い回しを使う。
レスポンスが早いとは
「レスポンスが早い」とは返答や反応が早いという意味を持ち、ビジネスにおける美徳の1つとされている。「レスポンスがいい」と同様の意味で用いられることが多く、仕事の処理能力が高いというプラスの意味合いである。高速インターフェースや高速通信機能などを備えパソコンの処理能力が早いことや、自動車のアクセルやブレーキの反応が早く操作性が高いことも「レスポンスが早い」と表現する。
レスポンスがないとは
「レスポンスがない」とは、外部からの働きかけに無反応であることを意味する。ビジネスにおいてメールに全く返信しない、要望に何も応えない・反応がない場合などに用いられる。営業活動において取引先からの返答がない場合に「レスポンスがない」と表現されることが多く、脈なしという意味合いになる。
コールアンドレスポンスとは
「コールアンドレスポンス」とは、英語の「call and response(コール-アンド-レスポンス)」に由来し、英訳すると呼びかけと応答という意味となる。「コールアンドレスポンス」は主に音楽において用いられる表現で、ヴォーカルと観客が掛け合ったり、ヴォーカルとコーラスが呼応したりすることを指す。もともとは、アフリカ地域で宗教儀式などのコミュニケーション手段として用いられていたことから、ゴスペルやブルースなど黒人音楽で用いられることが多い。日本においても、コンサートやフェスでバンドと観客が掛け合い「コールアンドレスポンス」を行うこともある。
ナイス レスポンスとは
「ナイスレスポンス」は、良い返答や良い反応という意味で用いられる。営業職において相手先の返答や反応が良かった場合に、相手から「ナイスレスポンス」が得られたと表現したり、新商品を発売した際に顧客から評判が良かった場合は、新商品は顧客から「ナイスレスポンス」があったという言い回しができる。また、適切な対応という意味で用いられることもあり、クレームに対する「ナイスレスポンス(適切な対応)」をマニュアル化するなどと表現できる。
ノーレスポンスとは
「ノーレスポンス」とは、「ノー(ない)」+「レスポンス(応答・返答・反応)」という英単語から構成されていることからも解るように、返答がない、応答がないという意味である。「レスポンスがない」と同じ意味で用いられている。「ノーレスポンス」を略した「ノーレス」という略語も一般化しており、ビジネスにおいても使用されている。取引先から返事がない場合などに「取引先からノーレスです」と表現することができ、ビジネスに進展がないことを伝えられる。
レスポンデントとは
「レスポンデント」は英語の「response(反応する)」を語源とする造語で、主に行動分析学において用いられる言い回しである。刺激や事象によって誘発される反応を意味し、「レスポンデント行動」などと表現される。酸っぱいものを口に入れると唾液が出る、暑い場所にいると汗をかく、目の前に物が飛んで来たら目をつぶるなどが、レスポンデント行動となる。レスポンデントの最も有名な例としては、犬にエサを与える前にベルを鳴らすと、ベルを鳴らしただけでだ液を分泌するようになるという「パブロフの犬」という実験がある。
ハイレスポンスとは
「ハイレスポンス」とは、「ハイ(高い)」+「レスポンス(応答・返答・反応)」という単語によって構成されたカタカナ語で、高反応・高対応という意味を持つ。自動車やゲーム、機械などに幅広く用いられる熟語である。操作性の高い車を「ハイレスポンスな車」と表現したり、ゲームなどで画面の描画速度が高いことが「ハイレスポンスモード」と呼ばれたり、運転適性に合わせてシステムが適正化された機械は「ハイレスポンス制御された機械」と宣伝されたりする。「レスポンス」の使い方・例文・取引先のレスポンスが遅いため、打ち合わせの日程をなかなか組むことができない。
・〇〇会社に問い合わせをすると、レスポンスが早くスムーズに疑問を解消することができた。
・新しく購入した自動車はレスポンスが良く、初心者でも安全に運転することができる。
・人気グループのコンサートでは、観客とコールアンドレスポンスが行われ会場が大いに沸き立っていた。
・何度も担当者にメールを送っているのにレスポンスがないため、直接事務所に赴き交渉することにした。
・彼はレスポンスの早さで多くの企業から信頼を勝ち取り、何度も大きな商談を成立させている。
・仕事が忙しくメールの返信を忘れていたら、レスポンスが遅いと上司に叱責された。
・このパソコンはレスポンスがいいので、大きなデータもすぐに画面上に表示されるためストレスがない。
・ハイレスポンスモードでゲームをプレイすると、表示が滑らかでタッチ感も向上するため高得点が出せる。
・勧誘メールにはノーレスポンスを通すのが、トラブルに巻き込まれないコツである。
・レスポンスが早いことは、ビジネスマンとして成功するための必須条件である。
・この機械はハイレスポンス制御機能を搭載しており、省エネ効果が優れている。
リスポンス【response】
レスポンス【response】
Response.
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/30 08:40 UTC 版)
Response.(レスポンス)は、株式会社イード(本社・東京)が運営する自動車関連の情報・サービスを提供する総合自動車ニュースサイト。
注釈
- ^ 経営主体はインターネット総合研究所。2010年6月に、元々日産自動車100%出資子会社として設立された「(旧)株式会社イード」を吸収合併し、現社名「(新)株式会社イード」に変更。
出典
- ^ “レスポンス メディア事業”. 株式会社イード. 2012年3月12日閲覧。
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- 2 Response.の概要
- 3 概要
レスポンス
(Response. から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/22 09:11 UTC 版)
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