whip
「whip」とは、むちで打つ・打ち負かすということを意味する英語表現である。
「whip」とは・「whip」の意味
「whip」とは、他動詞として使われる場合、むちで打つ、打ち負かす、叩きのめすという意味がある。また、人を元気づける、やかましく言って聞かせるという意味もある。自動詞としては、人や物が急にさっと動く、旗などが風に吹かれてはためく、風雨が激しく吹き付けるという意味がある。また、名詞としては乗馬に使うむち、むち打ちを指す。その他、スポーツや海事、調理といった様々な分野においては、特定の器具や道具、材料などの名称として使われている。「whip」のスラングとしての意味
「whip」はスラングとして使われる場合、車を意味し、特に高級車やデザインにこだわった車を指すことが多い。「whip」の発音・読み方
「whip」の発音記号は「wíp」であり、カタカナ読みをすると「ウィプ」の発音が近い。「whip」の語源・由来
「whip」の語源は、ゲルマン祖語で前後に動かすという意味の「wipjana」である。「whip」を含む英熟語・英語表現
「whip a dead horse」とは
「whip a dead horse」とは、無駄なことを繰り返す、決着した話を蒸し返すという意味の言い回しである。
「whip a rope」とは
「whip a rope」とは、ロープを引っ張るという意味である。
「whip an egg」とは
「whip an egg」とは、卵を泡立てるという意味である。
「whip creation」とは
「whip creation」とは、何物にも勝る、それはびっくりだという意味の言い回しである。アメリカでは口語表現として使われる。
「whip down stairs」とは
「whip down stairs」とは、急いで階段を駆け下りるという意味である。
「whip in」とは
「whip in」とは、犬をむちで統率する、議員同士を協調させるという意味である。
「whip off」とは
「whip off」とは、服や帽子をさっと脱ぐ、文章をさっと書き上げる、急に出発するという意味である。
「whip back and forth」とは
「whip back and forth」とは、前後に大きく揺れるという意味である。
「whip out」とは
「whip out」とは、急に~を取り出す、話し出すという意味である
「whip through」とは
「whip through」とは、仕事や作業を早く終わらせるという意味である。
「whip up」とは
「whip up」とは、人の気持ちを掻き立てる、作業を手早く仕上げるという意味である。
「get the whip over」とは
「get the whip over」とは、~を支配するという意味である。
「as smart as a whip」とは
「as smart as a whip」とは、聡明な、頭が良い人という意味である。
「whip」の使い方・例文
「whip」の使い方「whip」は、多様な意味を持つ単語があるが、本来の鞭で打つという意味の他、人を打ち負かす、良い刺激を与える、素早く動作をするといった意味合いで使われることが多い。
「whip」の例文
If you're new to horseback riding, you may not know how to whip, so it's a good idea to have an experienced breeder or trainer explain how to keep your horse in good spirits.
初めて乗馬をする時は、どのように鞭を使うのか分かりにくいため、ベテランの飼育員や指導員に馬の機嫌を損ねない方法について説明を受けると良い。
Whip cream has long been an essential part of making cakes and other Western confections, and many people make their own whipped cream by choosing ingredients such as raw milk and sugar.
ホイップクリームは、古くからケーキをはじめ様々な洋菓子を作る際に欠かせないものであり、生乳や砂糖など材料にこだわって自分で作る人も少なくない。
No matter how young you are, if you whip down stairs, you may fall forward for some reason, so try to go down slowly one step at a time.
いくら若いとは言え、急いで階段を降りると何かの拍子に前のめりに倒れてしまうことがあるから、一段ずつゆっくり降りるよう心がけなさい。
The performance of the world-famous rock band whip up the many fans who gathered at the venue into a frenzy.
世界的に有名なロックバンドの演奏は、会場に集まった多くのファンを熱狂に駆り立てた。
I was planning to go out to eat by myself today, but my mother said that she would whip up a wonderful meal, so I decided to go home.
今日は一人で外食する予定だったが、母が美味しい料理をすぐに作ってくれると言うので家に帰ることに決めた。
He's a good guy at heart, but he often whips a dead horse, and people around him get fed up with it.
彼は根は良い人だが、一度済んだ話をよく蒸し返すことがあるため周りの人はうんざりしてしまう。
ウィップ【WHIP】
読み方:うぃっぷ
《walks plus hits per inning pitched》野球で、投手の能力を評価する指標の一。被安打数と与四球数の合計を投球イニングで割ったもので、投手が1投球回あたりに許す出塁数を表す。死球や失策による出塁は含まれない。セイバーメトリクスで重視される。
ホイップ【whip】
フェノキサプロップエチル
ムチ
Whip
WHIP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/05 03:31 UTC 版)
WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched、「投球回あたり与四球・被安打数合計」)とは、野球における投手の成績評価項目の1つで、1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値。与四球数と被安打数を足した数値を投球回で割ることで求められる(死球や失策など、安打や四球以外による出塁は数えない)。米大リーグや台湾プロ野球では、WHIPは防御率などとともに公式に記録・公開されている指標である(日本プロ野球では非採用)。一方で、WHIPは他の多くの統計の副産物であるとして、投手を評価する際に基本的に無視されるべきであるという指摘もある[1]。
概要
- WHIP = (与四球 + 被安打) ÷ 投球回
一般に先発投手であれば1.00未満なら球界を代表するエースとされ、1.20未満ならエース級、逆に1.40を上回ると問題であると言われる。また、ショートリリーフの投手の場合、投球イニングが少なく、ワンポイントとしてイニングの途中で交替することが多いため、自分の残した走者を後続投手が返すか否かで防御率が大きく変わってくる。そのため、WHIPはショートリリーフの投手の評価により適している[2]。
問題点
野手の影響を大きく受ける被安打を内容に含んでおり、WHIPの高低は投手の働きだけでなく野手の守備に左右される。このため現在のセイバーメトリクスではWHIPを投手の働きの分析に用いることに関して強い疑問が呈されており、分析には用いられなくなっている[3]。WHIPは長打も単打・四球と同様にカウントされるため、四球は少ないが長打を打たれやすい投手は、WHIPが示す評価ほどの成績を残せないという欠点がある。また、WHIPは投手がコントロールしにくいとされるBABIPに大きく依存している指標であるため、投球内容を適切に表しているとはいえない。これらの理由からWHIPに批判的な意見も多く[4]、大手データサイトのFanGraphsでは、「WHIPは愚かな指標である。一部の人々はVORPとtERAと並んで、目新しいマネーボールスタットとして参照するのが好きだが、WHIPはプレイヤーのスキルをあらわすものではない。もちろんランナーを出さないのは良い投手である傾向があるが、それは絶対ではない。WHIPは他の多くの統計の副産物であり、投手を評価する際に基本的に無視されるべきである[1]」と、投手評価に使用することを全面否定している。
記録
日本球界においては、WHIPは公式記録とはなっていない。任意に集計したシーズン記録(規定投球回数以上)では、景浦將(大阪)が1リーグ時代の1936年秋季に記録した0.719が最高記録である。2リーグ制後では、村上頌樹(阪神)が2023年に記録した0.741が最高。また、通算WHIP(通算2000投球回以上)のNPB記録は村山実(阪神)の0.954。
参考記録
NPB通算記録
順位 | 選手名 | WHIP |
---|---|---|
1 | 村山実 | 0.954 |
2 | 野口二郎 | 0.964 |
3 | 稲尾和久 | 0.989 |
4 | 杉浦忠 | 0.993 |
5 | 藤本英雄 | 1.010 |
6 | 土橋正幸 | 1.023 |
7 | 江夏豊 | 1.025 |
8 | 小山正明 | 1.030 |
9 | 荒巻淳 | 1.041 |
10 | 皆川睦雄 | 1.057 |
順位 | 選手名 | WHIP |
---|---|---|
11 | V.スタルヒン | 1.066 |
12 | 金田正一 | 1.073 |
13 | 杉下茂 | 1.076 |
14 | 外木場義郎 | 1.0817 |
15 | 渡辺省三 | 1.0823 |
16 | 足立光宏 | 1.097 |
17 | 岸孝之 | 1.099 |
18 | 斎藤雅樹 | 1.105 |
19 | 秋山登 | 1.1099 |
20 | 安仁屋宗八 | 1.1103 |
- 2000投球回以上が対象。記録は2023年シーズン終了時点[5]
順位 | 選手名 | WHIP |
---|---|---|
1 | 大友工 | 0.974 |
2 | ダルビッシュ有 | 0.985 |
3 | 大崎三男 | 0.998 |
4 | 上原浩治 | 1.008 |
5 | 堀内庄 | 1.017 |
6 | 菅野智之 | 1.039 |
7 | 城之内邦雄 | 1.042 |
8 | 前田健太 | 1.048 |
9 | 森弘太郎 | 1.055 |
10 | 池永正明 | 1.059 |
- 記録は2023年シーズン終了時点
NPBシーズン記録
順位 | 選手名 | 所属球団 | WHIP | 記録年 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 景浦將 | 大阪タイガース | 0.719 | 1936年秋 | [6] |
2 | 村上頌樹 | 阪神タイガース | 0.741 | 2023年 | セ・リーグ記録、新人記録[7] |
3 | 村山実 | 大阪タイガース | 0.748 | 1959年 | 1年目最高記録[8] |
4 | 小山正明 | 0.749 | 1956年 | ||
5 | 杉浦忠 | 南海ホークス | 0.754 | 1959年 | パ・リーグ記録 |
6 | 村山実 | 阪神タイガース | 0.763 | 1970年 | [9] |
7 | 野口二郎 | 大洋軍 | 0.772 | 1942年 | |
8 | 広瀬習一 | 東京巨人軍 | 0.775 | [10] | |
9 | 野口二郎 | 翼軍 | 0.801 | 1940年 | [11] |
10 | 金田正一 | 国鉄スワローズ | 0.825 | 1956年 | 左投手記録 |
- 規定投球回以上。記録は2023年終了時点[12]
メジャーリーグベースボール
アメリカのメジャーリーグや台湾の中華職業棒球大聯盟などでは公式記録となっている。メジャーリーグのシーズン記録(規定投球回数以上)はペドロ・マルティネス(レッドソックス)が2000年に記録した0.737、救援投手(40イニング以上)では上原浩治(レッドソックス)が2013年に記録した0.565。 通算記録(通算2000投球回以上)はアディ・ジョス(クリーブランド・ナップス)の0.968。
MLB通算記録
順位 | 選手名 | WHIP |
---|---|---|
1 | アディ・ジョス | 0.968 |
2 | エド・ウォルシュ | 1.000 |
3 | クレイトン・カーショウ | 1.010 |
4 | モンテ・ウォード | 1.043 |
5 | ペドロ・マルティネス | 1.054 |
6 | クリスティ・マシューソン | 1.058 |
7 | ウォルター・ジョンソン | 1.061 |
8 | モーデカイ・ブラウン | 1.066 |
9 | マックス・シャーザー | 1.078 |
10 | ジョージ・ブラッドリー | 1.090 |
順位 | 選手名 | WHIP |
---|---|---|
11 | トミー・ボンド | 1.091 |
12 | ベーブ・アダムズ | 1.092 |
13 | フアン・マリシャル | 1.101 |
14 | ルーブ・ワッデル | 1.102 |
15 | ラリー・コーコラン | 1.1048 |
16 | ディーコン・フィリップ | 1.1051 |
17 | サンディー・コーファックス | 1.106 |
18 | エド・モリス | 1.108 |
19 | ウィル・ホワイト | 1.111 |
20 | チーフ・ベンダー | 1.113 |
- 2000投球回以上が対象。記録は2024年シーズン終了時点[13]
MLBシーズン記録
順位 | 選手名 | 所属球団 | WHIP | 記録年 |
---|---|---|---|---|
1 | ペドロ・マルティネス | ボストン・レッドソックス | 0.737 | 2000年 |
2 | 前田健太 | ミネソタ・ツインズ | 0.750 | 2020年 |
3 | ガイ・ヘッカー | プロビデンス・グレイズ | 0.769 | 1882年 |
4 | ウォルター・ジョンソン | ワシントン・セネタース | 0.780 | 1913年 |
5 | トレバー・バウアー | シンシナティ・レッズ | 0.795 | 2020年 |
6 | ティム・キーフ | トロイ・トロージャンズ | 0.800 | 1880年 |
7 | ジャスティン・バーランダー | ヒューストン・アストロズ | 0.803 | 2019年 |
8 | アディ・ジョス | クリーブランド・ナップス | 0.806 | 1908年 |
9 | グレッグ・マダックス | アトランタ・ブレーブス | 0.811 | 1995年 |
10 | エド・ウォルシュ | シカゴ・ホワイトソックス | 0.820 | 1910年 |
- 規定投球回以上。記録は2024年終了時点[14]
参考記録
順位 | 選手名 | WHIP |
---|---|---|
1 | ジェイコブ・デグロム | 0.994 |
2 | マリアノ・リベラ | 1.000 |
3 | クリス・セール | 1.044 |
4 | トレバー・ホフマン | 1.058 |
5 | チャーリー・スウィーニー | 1.067 |
6 | レブ・ラッセル | 1.080 |
7 | ジム・デブリン | 1.0868 |
8 | スモーキー・ジョー・ウッド | 1.0869 |
9 | ゲリット・コール | 1.0885 |
10 | ジャック・フィースター | 1.0887 |
- 記録は2023年シーズン終了時点[13]
順位 | 選手名 | 所属球団 | WHIP | 記録年 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ペドロ・マルティネス | ボストン・レッドソックス | 0.737 | 2000年 | ア・リーグ記録[15] |
2 | 前田健太 | ミネソタ・ツインズ | 0.750 | 2020年 | [16] |
3 | トレバー・バウアー | シンシナティ・レッズ | 0.795 | 2020年 | ナ・リーグ記録[17] |
4 | ジャスティン・バーランダー | ヒューストン・アストロズ | 0.803 | 2019年 | [18] |
5 | グレッグ・マダックス | アトランタ・ブレーブス | 0.811 | 1995年 | |
6 | ジャスティン・バーランダー | ヒューストン・アストロズ | 0.829 | 2022年 | |
7 | デーブ・マクナリー | ボルチモア・オリオールズ | 0.843 | 1968年 | 左投手記録 |
8 | ザック・グレインキー | ロサンゼルス・ドジャース | 0.844 | 2015年 | |
9 | ボブ・ギブソン | セントルイス・カージナルス | 0.853 | 1968年 | [19] |
10 | サンディー・コーファックス | ロサンゼルス・ドジャース | 0.855 | 1965年 |
- 1920年以降、規定投球回以上。記録は2024年終了時点[20]
評価基準
WHIP | 評価 |
---|---|
1.00以下 | 素晴らしい |
1.10 | 非常に良い |
1.25 | 平均以上 |
1.32 | 平均 |
1.40 | 平均以下 |
1.50 | 悪い |
1.60以上 | 非常に悪い |
脚注
- ^ a b Strategy Session – Don’t Get WHIPped FanGraphs Fantasy Baseball .2009年1月9日.
- ^ 鳥越規央著『9回裏無死1塁でバントはするな』(祥伝社新書)
- ^ WHIP(Walks plus Hits per Innings Pitched) 1.02 ESSENCE of BASEBALL .2019年4月8日.
- ^ Strategy Session – Don't Get WHIPped
- ^ https://2689web.com/history/r-whip.html
- ^ 同年の防御率0.79は歴代2位
- ^ 新人王資格を有したプロ3年目
- ^ 同年の防御率1.19はセ・リーグ歴代2位
- ^ 同年の防御率0.98は歴代10位
- ^ 最優秀WHIP以外では歴代最高
- ^ 同年の防御率0.93は歴代7位
- ^ https://2689web.com/history/r-whip.html
- ^ a b “Career Leaders & Records for Walks & Hits per IP” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年10月5日閲覧。
- ^ “Single-Season Leaders & Records for Walks & Hits per IP” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年10月5日閲覧。
- ^ 同年の被安打率5.31は歴代6位
- ^ 同年の被安打率5.40は歴代9位
- ^ 同年の被安打率5.05はMLB記録
- ^ 同年の被安打率5.53は歴代10位
- ^ 同年の防御率1.12は歴代4位
- ^ “Single-Season Leaders & Records for Walks & Hits per IP” (英語). Baseball-Reference.com. 2024年10月5日閲覧。
関連項目
「whip」の例文・使い方・用例・文例
- WHIPのページへのリンク