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commander-in-chiefとは? わかりやすく解説

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コマンダーインチーフ

(commander-in-chief から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/05 16:48 UTC 版)

コマンダーインチーフ
ハーリド・ビン・アブドゥッラーの勝負服
欧字表記 Commander in Chief
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1990年5月18日
死没 2007年6月12日(17歳没)
ダンシングブレーヴ
Slightly Dangerous
母の父 Roberto
生国 イギリス
生産者 Juddmonte Farms
馬主 Khaled bin Abdullah al Saud
調教師 Henry R.A.Cecil(イギリス)
競走成績
生涯成績 6戦5勝
獲得賞金 877,389ポンド
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コマンダーインチーフ (Commander in Chief1990年 - 2007年)は、イギリス競走馬である。デビューから2か月でエプソムダービーアイリッシュダービーを制した。ヨーロッパで活躍した数少ないダンシングブレーヴ産駒の一頭。

戦績

生まれたのが遅く、その分ほかの馬に比べ成長も遅かったため、デビューは3歳4月までずれこむ。ここを6馬身差で圧勝すると、3連勝でエプソムダービーに挑むことになった[1]。しかし3勝目が苦戦したことや、鞍上のパット・エデリーにはテンビーという有力なお手馬がいたこともあり、騎手がマイケル・キネーンに代わっての参戦となった[2]。しかし、1番人気のテンビーは直線で失速し10着、一方2番人気のコマンダーインチーフは最後まで伸びを欠かず、父の成し遂げられなかったエプソムダービー制覇を達成した。

続いてアイリッシュダービーに出走。ここではジョッケクルブ賞の勝ち馬エルナンドとの対決が注目されたが、最後の直線で激しく競り合うと3/4馬身差でエルナンドを下した[3][4]。その後キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走。コマンダーインチーフは並み居る強豪を抑えて1番人気に支持された。ところが、直線で早めに先頭に立ったもののオペラハウスにすぐに交わされ、さらには同じダンシングブレーヴ産駒でデルビーイタリアーノ優勝馬のホワイトマズルの追い込みの前にハナ差交わされ3着に敗れてしまう。このレースを最後に引退した。

種牡馬時代

引退後は、日本で種牡馬入りとなった[5]優駿スタリオンステーションに繋養され、初年度からGIホースを送り出し、以後も芝・ダート問わず多くの重賞馬を出した。2007年6月12日、右後肢骨折により安楽死の処分が取られた[6][7]。後継種牡馬はスエヒロコマンダーラスカルスズカレギュラーメンバーなどがいる。

グレード制重賞優勝馬

太字はGI(またはJpnI)競走。

地方重賞優勝馬

母の父としての代表産駒

太字はGI(またはJpnI)競走。

血統表

コマンダーインチーフ(Commander in Chief)血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 リファール系
[§ 2]

*ダンシングブレーヴ
Dancing Brave 1983
鹿毛 アメリカ
父の父
Lyphard 1969
鹿毛 アメリカ
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
父の母
Navajo Princess 1974
鹿毛 アメリカ
Drone Sir Gaylord
Cap and Bells
Olmec Pago Pago
Chocolate Beau

Slightly Dangerous 1979
鹿毛 アメリカ
Roberto 1969
鹿毛 アメリカ
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarelea
母の母
Where You Lead 1970
栗毛 アメリカ
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Noblesse Mossborough
Duke's Delight
母系(F-No.) Where You Lead系(FN:14-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Turn-to 5×4、Native Dancer 5×4、Nearco5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ コマンダーインチーフ(GB) 5代血統表2016年8月16日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com コマンダーインチーフ(GB) 5代血統表2016年8月16日閲覧。
  3. ^ [59]
  4. ^ JBISサーチ コマンダーインチーフ(GB) 5代血統表2016年8月16日閲覧。


脚注

  1. ^ Edmondson, Richard (1993年6月3日). “Racing / 214th Derby: Commander pulls rank on Tenby: A rookie runs away with the premier Classic as the favourite fails”. The Independent. オリジナルの2022年7月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220706174106/https://www.independent.co.uk/sport/racing-214th-derby-commander-pulls-rank-on-tenby-a-rookie-runs-away-with-the-premier-classic-as-the-favourite-fails-1489439.html 2023年7月11日閲覧。 
  2. ^ Jones, Ken (1993年6月3日). “Racing / 214th Derby: Kinane looks back from a new elevation: Ken Jones on the jockey who rode over the experts' predictions and triumphed on the reject of a rival”. The Independent. オリジナルの2022年7月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220706122825/https://www.independent.co.uk/sport/racing-214th-derby-kinane-looks-back-from-a-new-elevation-ken-jones-on-the-jockey-who-rode-over-the-experts-predictions-and-triumphed-on-the-reject-of-a-rival-1489410.html 2023年7月11日閲覧。 
  3. ^ The Budweiser Irish Derby (Group 1)” (英語). Racing Post. 2023年7月11日閲覧。
  4. ^ Edmonson, Richard (1993年6月28日). “Racing: Commander proves Curragh overlord: Pat Eddery hails the dual-Derby winner as among the best he has ridden while the French falter again” (英語). The Independent. オリジナルの2015年7月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150705091545/https://www.independent.co.uk/sport/racing-commander-proves-curragh-overlord-pat-eddery-hails-the-dualderby-winner-as-among-the-best-he-has-ridden-while-the-french-falter-again-1494428.html 2023年7月11日閲覧。 
  5. ^ Racing: Commander sold to Japan – Sport」『The Independent』1993年10月23日。オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。2023年7月11日閲覧。
  6. ^ Commander In Chief dies in Japan” (英語). the-racehorse.com (2007年6月15日). 2012年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月11日閲覧。
  7. ^ 英ダービー馬コマンダーインチーフが死亡”. netkeiba.com (2007年6月12日). 2023年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ2023年7月11日閲覧。
  8. ^ アインブライド”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  9. ^ スエヒロコマンダー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  10. ^ クリールサイクロン”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  11. ^ ハギノハイグレイド”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  12. ^ イブキガバメント”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  13. ^ タマモヒビキ”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  14. ^ レギュラーメンバー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  15. ^ マイネルコンバット”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  16. ^ トップコマンダー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  17. ^ メイショウキオウ”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  18. ^ ミスイロンデル”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  19. ^ ミヨノショウリ”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  20. ^ タイクラッシャー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  21. ^ マーブルシーク”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  22. ^ ホマレコマンダー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  23. ^ マツノセカイオー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  24. ^ モーニングティー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  25. ^ ミヨノグリフィン”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  26. ^ ブラウンコマンダー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  27. ^ ワイルドコマンダー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  28. ^ フアンノネガイ”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  29. ^ ドリームトレジャー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  30. ^ ワイエスオジョー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  31. ^ グッドストーン”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  32. ^ ナイスジョーカー”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  33. ^ ドングラシアス”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  34. ^ オーナーズスキャン”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  35. ^ タニノウィンザー”. JBISサーチ. 2021年6月7日閲覧。
  36. ^ リトルアマポーラ”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  37. ^ コトブキムーン”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  38. ^ サンクスチケット”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  39. ^ キョウエイトリガー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  40. ^ コスモオオゾラ”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  41. ^ レッドクラウディア”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  42. ^ ゴールドキャヴィア”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  43. ^ コスモプランタン”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  44. ^ ブリリアントロビン”. JBISサーチ. 2024年3月15日閲覧。
  45. ^ アラマサシャープ”. JBISサーチ. 2024年3月15日閲覧。
  46. ^ マコトタンホイザー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  47. ^ エキマエ”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  48. ^ ファイヤープリンス”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  49. ^ スーパーレインボー”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  50. ^ ミツバ”. JBISサーチ. 2018年7月17日閲覧。
  51. ^ マルヨバナーヌ”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  52. ^ ウインバローラス”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  53. ^ ナチュラリー”. JBISサーチ. 2024年3月15日閲覧。
  54. ^ ポルタディソーニ”. JBISサーチ. 2024年3月15日閲覧。
  55. ^ アルネゴー”. JBISサーチ. 2024年3月15日閲覧。
  56. ^ ニジイロ”. JBISサーチ. 2024年3月15日閲覧。
  57. ^ タツノエクスプレス”. JBISサーチ. 2017年11月5日閲覧。
  58. ^ シンメデージー”. JBISサーチ. 2024年3月15日閲覧。
  59. ^ 平出貴昭 (2019年9月18日). “『覚えておきたい世界の牝系100』掲載牝系一覧”. 競馬“血統”人生/平出貴昭. 2020年4月7日閲覧。

外部リンク


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