Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

confoundingとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > confoundingの意味・解説 

confounding

別表記:コンファウンディング

「confounding」の意味・「confounding」とは

「confounding」は英語の単語で、統計学疫学においてよく用いられる。この単語は、観察され変数間の関係が、その他の変数によって混乱させられる現象を指す。具体的には、研究対象となる変数結果変数の関係が、他の変数混同変数)によって歪められてしまうことを示す。

「confounding」の発音・読み方

「confounding」の発音は、IPA表記では/kənˈfaʊndɪŋ/となる。IPAカタカナ読みでは「コンファウンディング」、日本人発音するカタカナ英語では「コンファウンディング」と読む。この単語発音によって意味や品詞が変わるものではない。

「confounding」の定義を英語で解説

「Confounding」 is a term often used in statistics and epidemiology. It refers to a situation in which the observed relationship between variables is confused by the presence of other variables. Specifically, it indicates that the relationship between the study variable and the outcome variable is distorted by other variables, known as confounding variables.

「confounding」の類語

「Confounding」の類語としては、「confused」や「muddled」、「mixed up」などがある。これらの単語同様に、何かが混乱している、混ざっている、理解難しいといった状況を表す。

「confounding」に関連する用語・表現

「Confounding」に関連する用語としては、「confounding variable」、「confounding factor」、「confounding bias」などがある。これらはすべて、統計学疫学研究において、観察され変数間の関係が他の変数によって混乱させられる現象を指す。

「confounding」の例文

以下に「confounding」を用いた例文10例示す。 1. The confounding effect of age was controlled in the analysis.(年齢混同効果分析制御された)
2. Confounding variables were adjusted in the statistical model.(混同変数統計モデル調整された)
3. The study was designed to minimize confounding.(その研究混同最小限にするように設計された)
4. The confounding influence of socioeconomic status was considered.(社会経済的地位混同影響考慮された)
5. The researchers identified several potential confounding factors.(研究者たちはいくつかの潜在的な混同要因特定した
6. The confounding effect of smoking was taken into account.(喫煙混同効果考慮された)
7. The confounding bias was reduced by matching cases and controls.(混同バイアスは、ケースコントロールマッチングすることで減少した
8. The confounding effect of gender was eliminated in the study.(性別混同効果研究排除された)
9. The confounding variables were included in the regression model.(混同変数回帰モデル含まれた)
10. The confounding influence of diet was controlled in the analysis.(食事混同影響分析制御された)

交絡

暴露疾病関連性が、第三要因影響によって過大または過小に評価されてしまう現象いいます例えば、喫煙肺がん関連性調べようとする場合調べようとする要因喫煙以外の要因飲酒など)ががんの発生率影響与えている可能性あります。このとき、飲酒が交絡要因該当し飲酒調査影響与えないように、データ補正する必要があります

交絡

(confounding から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 17:01 UTC 版)

交絡(こうらく、: confounding)は、統計モデルの中の従属変数独立変数の両方に(肯定的または否定的に)相関する外部変数が存在すること。そのような外部変数を交絡変数(confounding variable)、交絡因子(confounding factor、confounder)、潜伏変数(lurking variable)などと呼ぶ。科学的研究では、第一種過誤(従属変数が独立変数との因果関係にあるという偽陽性の結論)と呼ばれるこれらの要因を避けるように制御する必要がある。2つの観測された変数のそのような関係を擬似相関という。すなわち交絡が存在する場合、観測された現象の真の原因が交絡変数であるにもかかわらず、独立変数を原因と推論してしまうおそれがある。

概要

定義上、交絡変数は想定される原因と結果の両方に関連している。交絡変数は原因と結果の中間に位置することはない。AがCの原因と想定されるとき、交絡変数BはAを原因として起きるのではないし、またBによって常にCが起きるとは限らない。例えば、女性であることは常に喫煙の原因とはならないし、喫煙が常に癌の原因とは限らない。従って、女性であることと癌になることの因果関係を研究する際には、考えられる交絡変数として「喫煙」を考慮すべきである。さらに、2つのリスクグループ(例えば男性と女性)があるとき、交絡変数はそれぞれのグループで常に異なる普及率(例えば喫煙率)となっている。(Hennekens, Buring & Mayrent, 1987)

統計学的研究における因果関係の判定基準は盛んに研究されてきたが、ジューディア・パールは統計学的な概念だけで交絡変数を定義することはできず、そのためにはある程度の因果的想定が必要であることを示した[1]。Austin Bradford Hill は1965年の論文で因果関係の判定基準を提案した[2]。多くの疫学者はこれを交絡と因果関係を考える出発点として採用した。しかし、これはせいぜいヒューリスティック的な価値しかない。因果グラフによって因果的な想定を表す際には、backdoor≒バックドアといわれる簡単な基準によって、交絡変数の集合を特定することが可能である。

研究における交絡の回避方法

研究において、交絡変数を積極的に除去したり制御したりする方法がいくつか存在する[3]

ケースコントロール研究(case-control studies)
ケース群とコントロール群に共通する交絡変数の値を揃えて他の変数を比較する方法。例えば、67歳の患者の心筋梗塞の原因を研究するときに年齢が交絡変数になると考えられるならば、67歳のその患者(ケース)と67歳の健常者(コントロール)を対照する。ケースコントロール研究では、対照する変数は年齢や性別であることが多い。
コホート研究(cohort studies)
ある交絡変数の値が等しい集団の中で他の変数を比較する方法。例えば、年齢が交絡変数になると考えられるとき、年齢層をそろえた集団(コホート)を対象として観測する。その集団の中で、例えば心筋梗塞の原因として運動量の多寡で対照する。
層化(stratification)
心筋梗塞において、運動量が多いほど罹患する割合が低く、年齢が交絡変数になりうると仮定する。このとき、サンプリングされたデータは年齢層によって層化される。すなわち、運動量と心筋梗塞の関係を年齢層ごとに分析する。年齢層によって罹患率に差が生じるなら、年齢が交絡変数であると考えられる。層化されたデータを扱う統計手法としてマンテル=ヘンツェル法などがある。

これらの手法にはそれぞれ欠点がある。例えば、ケースコントロール研究の対象者(ケース)が、ある病気にかかった45歳のアラスカ出身の黒人で、フットボール選手で、菜食主義者で、教育者として働いている人であったとする。対照者として、属性がほとんど同じでその病気に罹患していない点だけが異なる人を見つけなければならないが、これは大変な作業である。また、常に過大対応や過少対応のリスクがつきまとう。コホート研究では、研究対象から除外される人があまりにも多くなる傾向があり、層化では層が薄くなりすぎる(標本サイズが小さすぎる)傾向がある。

既知の交絡変数を測定することによって交絡を制御し、それらを多変量解析における共変動とする方法もある。ただし、層化と比較して、交絡変数の強さに関する情報をほとんど得られないという欠点がある。

重要な問題として、交絡変数は必ずしも判別・測定が可能であるとは限らない。疫学では交絡を完全に制御できないことを指して残余交絡(residual confounding)という。標本サイズが大きいならば、無作為化(無作為割付)が最も良い方法であることが多く、その場合は(既知のものも未知のものも含めた)全ての交絡変数が全ての研究対象群に等しく分散していると考えられる。

脚注

  1. ^ Pearl, Judea (2000). Causality: Models, Reasoning, and Inference. Cambridge University Press. ISBN 0-521-77362-8 
  2. ^ Bradford Hill, Austin (1965). “The environment or disease: association or causation?”. Proc R Soc Med 58 (May): 295–300. PMID 14283879. http://www.edwardtufte.com/tufte/hill. 
  3. ^ Hennekens, Charles H; Buring, Julie E; Mayrent, Sherry L (1987). Epidemiology in Medicine. Lippincott Williams & Wilkins. ISBN 0-316-35636-0 

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「confounding」の関連用語

confoundingのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



confoundingのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
食品安全委員会食品安全委員会
Copyright © 2006 - 2024 Food Safety Commission. All Right Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの交絡 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS