decade
「decade」とは、10年間のことを意味する表現。
「decade」とは・「decade」の意味
「decade」とは、連続する10年を表す英単語で、単に「10年」という年月を示すだけではなく、「10年間」というように時間を一つの束として一括りにまとめるというニュアンスを持つ言葉でもある。そのため、可算名詞として扱われ、「a」「the」といった冠詞を伴って用いられるほか「Decades」のように複数形にも変化する。「decade」は当初、「10の集まり」という意味で「年」以外にも使われており、「year」を併用して 「a decade of years」などと言い表していたが、次第に「of years」が省略されるようになり、「decade」だけで「10年」を示すようになった。「10年」を表現する他の言い方としては「10years」がある。「10years」は10年間を一括りの概念として示すというより、「5年」「10年」などというように単に年数だけにフォーカスして、1年単位の情報やトピックを伝える際に選択される言葉である。そのため、「decade」をいつ使うかに関しては、「10年間」とか「20年間」などのように、10年をひとまとめとしたスパンの情報やトピックを話題にする場合に用いるようにする。「decade」のように、年をひとまとめにして概念化する英単語には「20年」を意味する「score」や、「100年」を意味する「century」などもある。
「decade」の覚え方としては、語呂合わせで「でっけーぞ」と記憶すると忘れにくい。「10年の経験の違いはでっけーぞ。日々コツコツ継続して積み上げよう」などが覚え方の例文として考えられる。また「decade」を「でっけーどだい(土台)」などとして、「10年という月日は、ものごとを成し遂げるためのでっけー土台となる」などという覚え方もある。
「decade」の発音・読み方
「decade」の発音記号は「dékeid」となり、日本語読み風にカタカナ表記した場合は「デケイドゥ」と読む。「dé」は、母音の「エ」を意識してアクセントを置き、「kei」は二重母音の「エ」と「イ」をつなげるイメージで「エイ」とはっきり発声、「d」は無性音で「ドゥ」と息を破裂させて発音する。「decade」の語源・由来
「decade」は、古代ギリシャ語で「10」を表す「deka」をコア語源とする。さらにそこから派生したラテン語で、数字の10を意味する「L.decem」と、10を一組とする概念の「L.decas」 の組み合わせが直接的な語源となったものである。「decade」を含む英熟語・英語表現
「decade」を含む英熟語・英語表現としては、「for several decades(数十年間)」や「in the past decade(過去10年間に)」といった成句のほか、「If you are planning for a year, sow rice; if you are planning for a decade, plant trees; if you are planning for a lifetime, educate people(もしあなたが1年先を考えるなら稲を植えよ。10年先を考えるなら木を植えよ。一生を考えるなら人を育てよ)」といった中国のことわざなどがある。「decade」に関連する用語の解説
「lost decade」とは
「lost decade」とは、「失われた10年」という意味で、ある国や地域における約10年間の経済的な低迷期間を表すフレーズである。メキシコを発端に1980年代から約10年間、中南米諸国が陥った経済危機がその語源となったもので、日本ではバブル経済が崩壊した1992年前後からの約10年間をさす。
「one decade」とは
「one decade」とは、「10年間」の意味である。「decade」はそれ自体数えることができる可算名詞なので、10年間で「one decade」、20年間になると「two decades」となって、「decade」が複数形に変化する。
「decade」の使い方・例文
「decade」の使い方・例文としては、「Most of us spend much more time with digital media than we did a decade ago.(我々のうちのほとんどは、デジタルメディアに費やす時間が10年前よりもかなり増えている)」、「It’s been two decades since I met her at our elementary school.(私が小学校で彼女と出会ってから20年になる)」、「In the next decade we will have to develop new business.(次の10年で我々は新しい事業を展開する必要がある)」、「The robot technology has progressed immensely in these last few decades.(ロボット技術はこの数十年で実に進歩した)」、「I have been studying English for two decades.(私は20年間英語を勉強している)」などを挙げることができる。デケイド
デケイド(英: decade)、デカッド(英: decad)とは、英語で10個組の物や10の長さの期間を指す言葉。一般的には10年間、すなわち十年紀のことを指す。
他に、以下の物も指す。
- ディケード (単位) - 10を底とする対数間隔のこと。オーダー (物理学)も参照。
- フランス革命暦などにおける10日間の週
- なお、古代中国においても10個の太陽が順に巡る10日間を単位とする「旬」があった。日本における「旬」の由来となっている。
- ロザリオにおける珠が10個連なっている部分
発音について
decade の発音は日本では「ディケイド」として定着している[注 1]が、アメリカ、イギリスに限らず英語圏では通常、「デ」にアクセントを置いて「デケイド」と発音する(ドの母音は発音しない)[1]。それは Longman(英)、Oxford(英)、Merriam-Webster(米)、Alc(日)等、世界の代表的な英語辞典に明記されており、それらに付いているネイティヴスピーカーによる音声機能でも確認できる[注 2]。なお、Oxford(英)は「ディケイド」の発音も今日、伝統主義者らより反対されつつも、容認可能なオルタナティヴ(亜流であり、主流ではない)の標準としている。
名称への付属
作品の題名
「十年紀」という意味に基づき、歌手や創作者のデビュー10周年などの10年間の活動のアルバムや作品集の題名に用いられる。
- ディケイド:輝ける10年 (w:en:Decade (Neil Young album)) - ニール・ヤングのコンピレーション・アルバム
- ディケイド (デュラン・デュランのアルバム) (Decade (Duran Duran album)) - デュラン・デュランのコンピレーション・アルバム
- ディケイド 1981〜1991 - REOスピードワゴンのコンピレーション・アルバム
- decade (ZABADAKのアルバム) - ZABADAKの結成10周年ベスト・アルバム
- Decade (中村あゆみのアルバム) - 中村あゆみのライブ・アルバム
- DECADE 1984-1994 - TM NETWORKの映像作品
- DECADE (米米CLUBのアルバム) - 米米CLUBのデビュー10周年ベストアルバム
- Decade (久川綾のアルバム) - 久川綾のコンピレーション・アルバム
- LIVE DECADE 1990〜1999 - 矢沢永吉のライブ・アルバム
- DecAde 〜The BEST of Daisuke Asakura〜 - 浅倉大介のベスト・アルバム。「DECADE & ×××」を収録。
- DECADE (松井常松のアルバム) - 松井常松のベスト・アルバム
- DECADE 1998-2002 / DECADE 2003-2007 - Dir en greyのコンピレーション・アルバム
- DECADE (aikoの映像作品) - aikoの映像作品
- Decade (fripSideのアルバム) - fripSideの結成10周年記念アルバム。表題曲を収録。
- SOUL'd OUT 10th Anniversary BEST & BOX "Decade" - SOUL'd OUTのベスト・アルバム
- その他
- 仮面ライダーディケイド - 平成仮面ライダーシリーズ第10作
- 仮面ライダーディケイド (キャラクター) - 上記作品の主役仮面ライダー
その他
- RIZIN DECADE - 格闘技イベント
- ディケイド (企業) - 日本の芸能プロダクション
脚注
注釈
- ^ この他には、「デケード」や「ディケード」の表記も散見している。
- ^ 以下の英米および日本のオンライン英語辞典:Longman/Oxford/Merriam-Webster/Alc/Cambridge/Dictionary.comも参考のこと。
出典
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