exoticとは？ わかりやすく解説

別表記：エキゾチック

「exotic」とは、異国風の・外来のということを意味する英語表現である。

「exotic」とは・「exotic」の意味

「exotic」とは、景色や人の雰囲気、服装などが異国情緒あふれる、異国風のという意味を持つ。食べ物や動植物について、外来の、外国産のという意味もある。カタカナ語の「エキゾチック」は魅力的な、非日常的なというニュアンスで使われる。英語圏における「exotic」は、時にスラングとして風変わりな人、ミステリアスな人と言う意味になる。例えば、「You are exotic.」のフレーズは、何気なく使いがちだが、相手との関係次第では気分を害するケースもあり、特に目上の人に用いないよう注意が必要である。「exotic」の覚え方として、語呂合わせで「行く象テクテク歩いて異国の地へ」と暗記すると良い。

「exotic」の発音・読み方

「exotic」の発音記号は「ɪgzάṭɪk」であり、カタカナで読む際は「エキゾチック」となる。実際の発音に近いのは「イグザティク」である。

「exotic」の語源・由来

「exotic」の語源は、古代ギリシャ語で外国のという意味の「exotikos」である。それがラテン語の「exoticus」に形が変わり、英語の「exotic」となった。

「exotic」の類語

「exotic」の類語には、どれも形容詞の「unusual」「uncommon」「rare」がある。はじめに「unusual」は自然現象や物事、人の様子などが普通でない、変わった、並外れたという意味がある。次に「uncommon」は主にある物の価値について珍しい、非常にまれなという意味である。非凡な才能など人の能力を表わすこともできる。最後に「rare」はカタカナ語の「レア」と同じように、めったにない、珍しいという意味の他、特別な、素晴らしい、最高のという気分や状態を指すこともある。

「exotic」を含む英熟語・英語表現

「exotic mood」

「exotic mood」とは、エキゾチックなムード、異国的な雰囲気という意味である。

「exotic music」

「exotic music」とは、外国の音楽、異国情緒あふれる音楽という意味である。

「exotic and uncommon」

「exotic and uncommon」とは、異国風かつ珍しいという意味である。

「exotic pet」

「exotic pet」とは、風変わりなペット、外国産の動物という意味である。

「exotic wood」

「exotic wood」とは、外来種の木材、外国産木材という意味である。

「exotic food」

「exotic food」とは、異国の食材、外国の食べ物という意味である。

「exotic」に関連する用語の解説

「very exotic」とは

「very exotic」とは、とても異国情緒があふれている、非常にエキゾチックという意味の言い回しである。

「exotic」の使い方・例文

・「exotic」の使い方
「exotic」は、形容詞として人や物、雰囲気、景色などに対して異国風の、外国のようなという意味合いで使われる。一般的に、西洋人から見た東洋、あるいは東洋人から見た西洋といったように、生まれ育った場所とは全く異なる国や人々の特徴を表現する場合に用いる。

・「exotic」の例文
Her fashion sense is always exotic, and many of her friends refer to her for coordination.
彼女のファッションセンスはいつも異国情緒漂うもので、多くの友人がコーディネートの参考にしている。

A large number of visitors come every time to the fair where you can taste exotic gourmet food, and you can have the specialties of each country cooked on the spot.
異国のグルメが味わえるフェアには毎回大勢の来場者が訪れ、その場で各国の名物料理を調理をしてもらうこともできる。

Each person's idea of what an exotic atmosphere looks like depends on the environment in which they were born and raised.
エキゾチックな雰囲気がどのようなものかは、それぞれの人が生まれ育った環境によって考えが異なるだろう。

Tourist destinations in Southeast Asia that retain their exotic cityscapes are particularly popular among European and American tourists.
東南アジアの中でも、異国情緒のある街並みがそのまま保存されている観光地は、欧米の旅行客の間で特に人気がある。

When building a house using exotic wood, it is good to check carefully about the useful life and precautions during renovation.
外国の木材を使って家を建てる際には、耐用年数やリフォーム時の注意点についてよく確認しておくと良い。

The popular restaurant has exotic music and is frequented by many families and couples on weekends.
あの人気のレストランでは異国風の趣のある音楽が流れており、週末になると多くの家族連れやカップルが利用する。

Theme parks with their exotic landscapes require a lot of money to maintain their facilities, so they have no choice but to set high admission fees.
エキゾチックな景観が魅力のテーマパークは、施設を維持するために多大な費用が掛かるため、入場料金を高めに設定せざるを得ない。

英語：exotic

「エキゾチック」とは、異国の情緒・異国風を意味する表現。

「エキゾチック」の基本的な意味

エキゾチックは、異国情緒や異国的であることを表現する言葉である。ただし、異国であればどの国でもいいわけではなく、主に中東や東南アジア、インドを指すことが多い。目鼻立ちがはっきりとした女性をエキゾチックな顔立ちということがあるが、その場合、褐色の肌色で中東やラテン系のイメージを持っている人に使われるケースが多く見受けられる。

「エキゾチック」の語源・由来

エキゾチックの語源は、英語の「exotic」からきており、カタカナ表現となったもの。さらに遡ると古代ギリシャ語の「exo-（外側に）」と「-tikos（～の）」が組み合わされたものである。

「エキゾチック」を含む熟語・言い回し

エキゾチックな雰囲気とは

エキゾチックな雰囲気とは、異国的なムードを表現する言葉である。一般的に東南アジアやインド、中東の国の雰囲気に包まれた場合に用いられる。また、神秘的で色っぽい人に「エキゾチックな雰囲気を持っている」などと表現するケースがある。

「エキゾチックショートヘア」とは

エキゾチックショートヘアとは、人の手によりアメリカンショートヘアとペルシャを交配させ誕生した猫種である。アメリカのブリーダーが交配を試みて誕生した子猫は、当初スターリングという猫種名で新しい品種として登録された。その当時はシルバーの被毛のみをスターリングとしていたのだが、他の色の猫も生まれることから猫種名をエキゾチックショートヘアと変更された経緯がある。CFAから1966年に公認を受けエキゾチックショートヘアは正式に猫種として認められた。

このように育種されたエキゾチックショートヘアの性格は、猫の王様といわれるペルシャと似たおとなしい性格をしている。そのため猫の飼育に慣れていない初心者でも飼いやすい猫である。寿命は、平均10～13歳前後であり、一般的な猫の平均的な寿命より短めとなっている。

「エキゾチックアニマル」とは

エキゾチックアニマルとは、獣医業やペット産業において、海外から輸入され、飼育されている動物を指している。しかしながら、エキゾチックアニマルの明確な定義はなく、外国から輸入されていてもペットとして飼っている犬や猫をエキゾチックアニマルと呼ぶことはない。

「エキゾチック」を含むその他の用語の解説

エキゾチックジャパンとは

エキゾチックジャパンとは、日本国有鉄道の最後のキャンペーン名。そのキャンペーンに使われた曲は、郷ひろみの50枚目のシングル「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」（1984年2月25日発売）である。

エキゾチックロングヘアとは

エキゾチックロングヘアーは、エキゾチックショートヘアーの長毛種である。エキゾチックショートヘアーは、血統的に安定しておらずペルシャの血統を受け継いでいる。そのため、長毛の個体が生まれてくるケースがあり、その個体をエキゾチックロングヘアーと呼ぶ。

「エキゾチック」の使い方・例文

エキゾチックの使い方で以下は、異国風であることを意味するエキゾチックを用いた例文である。
「彼女は両親が日本人なのにエキゾチックな顔立ちをしている」、「リトルインディアは、エキゾチックな雰囲気に包まれている」、「昨日行ったインドカレーのお店は、内装にエキゾチックな趣があった」。他には「タイ旅行で立ち寄ったエキゾチックな屋台は、旅行雑誌でも話題のお店だった」、「アシンメトリーなショートボブのウィッグをつけた彼女は、エキゾチックな大人の雰囲気が漂っている」と使うことが可能だ。

さらに、以下はエキゾチックが「風変わり」や「奇妙」を意味して用いられる場合の例文である。
「彼女は、人とは違ったことを好む性格で、ペットもエキゾチックアニマルにしたいと言っている」、「ゾウ皮はエキゾチックレザーと呼ばれているそうだ」、「猫好きの姉は、エキゾチックショートヘアーとエキゾチックロングヘアーの両方の猫種を飼っている」、「変わった特性を持つエキゾチック物質は、素粒子物理学において仮定としている概念である」

英語：exotic

「エキゾチック」とは、刺激的で外国情緒あふれる様子のことを憧れの気持ちをもって言い表しており自国とは異なる良さをを表す際に用いることができるカタカナ英語のことを意味する表現。一般的に中東のアラブ諸国、インド、東南アジアの国々の雰囲気を指すことが多い。また、「エキゾチックでミステリアスな雰囲気が彼の魅力ですね」という例文のように、褒め言葉として主に使われる。

「エキゾチック」の語源・由来

「エキゾチック」の語源は「exotic」である。「exotic」は、「外部のもの」という意味がある「exo」に形容詞の「～tic」がついているという構成。この意味から、「エキゾチック」は「異国の雰囲気」というニュアンスで使われるようになった。

「エキゾチック」を含む熟語・言い回し

エキゾチック美人とは

「エキゾチック美人」とは、女性の容姿を褒める際に用いられる表現。エキゾチック美人の特徴は、遠目に見ても外国人のように立体感とメリハリのある顔立ちをしていること。一般的に日本人の顔は薄くてぼんやりとしているが、エキゾチック美人は顔立ちがはっきりしていて大人っぽく、色っぽい。また、エキゾチック美人は、瞳がパッチリとしていて大きく力強さがあるのも魅力。

エキゾチックジャパンとは

「エキゾチックジャパン」とは、郷ひろみさんが唄う「二億四千万の瞳」という歌の中に登場する歌詞の一節。そもそも「二億四千万の瞳」は、国鉄の「エキゾチック・ジャパン」のキャンペーンソングとして1984年に発売された楽曲。この曲が発売された1980年代、日本は著しい経済成長期を迎えて世界最大の貿易黒字国となっていた。諸外国との交流も活発で、グローバル都市として成長していた時期だ。「エキゾチックジャパン」という歌詞には、「日本はとてもミステリアスで刺激的な国だ」という意味が込められている。まさに当時の日本のエネルギーや急激な成長を体現しているかのような歌詞である。

エキゾチックな雰囲気とは

「エキゾチックな雰囲気」とは、文字通り、「異国情緒を感じるような雰囲気」という意味がある。異国とは、すなわち、東南アジアやインド、中東の国を指している。あるいは、人間の顔についてミステリアスで色っぽい雰囲気という意味で使われるケースも少なくない。

エキゾチックアニマルとは

「エキゾチックアニマル」とは、犬と猫以外のペットの動物全般を指している呼び名だ。外国の珍しい動物、ペットとしてはあまり知られていない動物という意味でも用いられる。「エキゾチックアニマル」は無数にあるが、代表的なものを挙げるとウサギ、インコ、ハムスターなどペットとして馴染み深いもの、コアラやカンガルーなど動物園で飼育されているものなどがある。

「エキゾチック」の使い方・例文

・先日、インド料理屋さんに行ったのだが、そこの店員さんの顔立ちが彫りが深くて大人っぽく、すごくエキゾチックな雰囲気だったのが印象に残っている。
・高校時代の友人がミャンマー旅行に出かけたのだが、想像以上にエキゾチックで楽しい国だったと旅の思い出として私に語っていた。
・隣に住んでいる男の子は目鼻立ちがくっきりとしていて、日本人にはいないほどにエキゾチックな雰囲気を漂わせている。
・夏休みにタイ旅行に出かけたのだが、屋台の雰囲気がとてもエキゾチックで思い出すだけで旅の楽しさが蘇る。
・先日、自宅の近所にオープンしたインドカレー屋さんは、店の雰囲気がとにかくエキゾチックで若者を中心に大変人気を集めている。
・大学の講義でたまたま隣に座った女性がエキゾチック美人で、すごく緊張した。
・動物病院で医師として働いていると、エキゾチックアニマルを飼育している人は非常に多いと感じる。
・最近オープンしたフィリピン雑貨店のインテリアがとてもエキゾチックで、素敵だなあと思っている。
・明治時代頃にたくさんの外国人が住んでいたので、神戸の街中にはエキゾチックな建物が多い。
・鏡を見るたびに自分の顔が好きになれず、エキゾチックな顔立ちの人が羨ましいと感じる。