phase
「phase」とは、段階・局面のことを意味する英語表現である。
「phase」とは・「phase」の意味
「phase」は、「段階、局面」や「(月の)相」、「(物理学における)位相」といった意味を持つ英語の名詞だ。日本語では、「(活動や計画などを)時系列や状況の変化に応じて区切った段階・局面」を表現する際に「フェーズ」を用いる。しかし、「(月の)相」や「(物理学における)位相」などを示す場合に、カタカナで「フェーズ」と表記することはない。また、「phase」は「(一定期間にわたって)段階的に行う」という意味を持った動詞としても用いられている。「phase」の複数形
名詞「phase」の複数形は、「phases」である。「phase」の発音・読み方
「phase」の発音記号は、「féiz」である。日本語(カタカナ)で表記すると、「フェーズ」となることが多い。ただ、実際に発音する場合は、「フェィズ」に近い音となる。「phase」の詳しい発音の仕方については、以下の通りだ。・「féi(フェィ)」:「f」は、上の前歯を下唇に(軽く噛むように)あてる。隙間から「フ」と息を出す。二重母音である「ei」は、1つの音のように表現する。前の音(e)は日本語の「エ」よりも少し舌を緊張させ、はっきりと発音。後ろの音(i)はぼかし、発音の終わりは口を狭くして「エィ」と言う。
・「z(ズ)」:舌の先を、前歯のすぐ裏側の歯茎に近づける。隙間から「ズ」と息を出して発音する。
「phase」の略語
「phase」は、「ph」という略語で表される場合もある。第一段階を「ph1(phase1)」、第二段階を「ph2(phase2)」などと表記する。ただし、「ph」は「水素イオン濃度の指数(pH)」としても用いられている。それぞれ「p」はドイツ語の「potenz(力、能力)」、「H」は「水素」の元素記号である。「ph(phase)」と「pH(水素イオン濃度)」を混同しないよう、注意が必要だ。「phase」の語源・由来
「phase」の語源は、古代ギリシャ語の「phasis(現れること)」だ。「phaino(見せる)」と「-sis(こと)」を合わせた単語である。「その時々に見せる変化」というイメージ。「phaino」は「bheh-(輝く)」が語源となっている。「phase」の覚え方
語呂合わせによって、英単語「phase」の意味を覚えることが出来る。・カ「フェ伊豆(phase)」は、次の「段階」に進んでいる。
・「府営ず(phase)」っと(府営でずっと)利益を出して、そろそろ民営化を検討する「段階」だ。
「phase」を含む英熟語・英語表現
「moon phase」とは
「moon phase」は、「月相」という意味。地球から見た、月の明るい部分と暗い部分の形を表す。新月や満月、半月などは、月相の一種だ。地球をまわる月の位置や、月にあたる太陽の光によって、月相も変化(月の満ち欠け)する。「moon phase」は、「lunar phase」や「phase of the moon」とも呼ばれている。また、腕時計などの「月相を表示する機能」を「moon phase」という。月の絵が描かれた円盤が回転し、実際の月と同じように満ち欠けすることで、その時の月の状態を視覚的に理解できるようになる。
「final phase」とは
「final phase」の意味は、「最終段階」。また、「Final phase」は、日本の音楽ユニットfripSideの第2期16作目のシングルだ。2020年2月26日にリリースされた。テレビアニメ「とある科学の超電磁砲T」のオープニングテーマである。
「phase space」とは
「phase space」は、「位相空間」という意味を持つ英語表現。物理学における、力学系の位置と運動量を座標とする空間を指す。数学における位相空間(topological space)と区別するために、「phase space」を「相空間」と呼ぶ場合もある。
「phase out」とは
「phase out」は、「(制度、計画などを)段階的に廃止する」ことを意味する英語表現だ。何かを使ったり行ったりすることを急に全てやめるのではなく、段階的にやめて(少しずつ終わらせて)いく、というイメージ(反対に、何かを段階的に取り入れることは、「phase in」と言う)。
「phase」の使い方・例文
・Let's move into the next phase.(次の段階に移ろう。)・Our project will enter the final phase on October 13.(私たちのプロジェクトは、10月13日に最終段階に入る。)
フェーズ
「フェーズ」とは、段階・局面などを意味する表現である。変化していく過程を区切って表わす場合に用いられる。
「フェーズ」とは・「フェーズ」の意味
「フェーズ」とは、「段階」「局面」「時期」などを意味する表現である。ビジネス用語としては、プロジェクトをプロセスごとに区切った段階や、長期的な視点で捉えた企業の運営状況における局面などを表わす。医療現場では、治験を段階に分けて区切る時に「フェーズ」を使う。「段階」を表わす英語は他にも「ステージ」があるが、「フェーズ」と明確な違いがあるわけではない。しかし医療機関の混乱を避けるため、実際に「ステージ」と「フェーズ」を使い分けている例がある。長崎県では新型コロナウイルスの感染状況に応じて必要な対策を実施する目安に「ステージ」、医療機関が必要な病床を確保する目安に「フェーズ」と分けて使っている。他にもIT業界ではプロジェクトの作業工程を分ける際に「フェーズ」を用いるなど、各シーンに応じた様々な使い方がある。ちなみに「フェーズ」は英語「phase」に由来し、「ph」と略語で表現されることもある。
「フェーズ」の熟語・言い回し
フェーズが上がるとは
「フェーズが上がる」とは、災害や疫病などの非常事態の段階が上がることを表わす。つまり「フェーズが上がる」ことによって危険度も上がっていくので、それに応じた対策が必要となる。
フェーズが変わるとは
「フェーズが変わる」とは、物事の段階や区切りが変化する様子を表わす。例えばプロジェクトが一区切りついて、次の段階に進む際に「フェーズが変わる」と言うことができる。その際、求められる作業や結果がさらに高水準となることも多い。
フェーズに入るとは
「フェーズに入る」とは、物事が新たな局面に入る様子を表わす。「フェーズが変わる」と明確な違いがあるわけではないが、「フェーズに入る」の方には「新たに入る」という意味合いを含むことから、「襟を正す」「気を引き締める」というニュアンスが加わる。
フェーズ段階とは
「フェーズ段階」とは、新型コロナウイルスの病床を確保する基準を表わす。例えば「病床確保をフェーズ1段階下げたので、即応できる病床数が400床減った」のように用いることができる。
フェーズ1とは
「フェーズ1」とは、プロジェクトや目標を段階に分けて区切った最初の区切り、第1段階を意味している。医療では治験の第1相試験を表わすほか、新型コロナウイルスの病床確保基準「フェーズ段階」の区分に用いられるなど、様々なシーンで使われている。
セカンドフェーズとは
「セカンドフェーズ」とは、プロジェクトや目標を段階に分けて区切った2番目の区切り、第2段階を意味している。自動車業界では変速機の第2速を表わす時に「セカンドフェーズ」を用いる。
次のフェーズとは
「次のフェーズ」とは、ビジネスシーンなどで次の段階を表わす時に用いる。例えばプロジェクトで新たな段階に進むことを促す場合、「次のフェーズへ移りましょう」などのように使うことができる。
「フェーズ」の使い方・例文
こちらでは「フェーズ」の使い方について例文で紹介していく。「フェーズ」への理解を深めることで、シーンに合わせて使い分けていきたい。・このプロセスが完了すれば、セカンドフェーズへ進める。
・新型コロナウイルス病床確保のフェーズ段階をフェーズ3からフェーズ2へ下げた。
・フェーズが変わって、さらに作業に追われる毎日だ。
・新たなフェーズに入ったから一段と気を引き締めていこう。
・地震による災害のフェーズが2から3へ引き上げられた。
・このプロジェクトではフェーズ1から海外支社と合同で進めていく予定だ。
・治験の段階がフェーズ1に入った。
・車のトランスミッションをセカンドフェーズにした。
フェイズ【phase】
フェーズ【phase】
位相 (Phase)
フェイズ [phase]
位相
別名:フェイズ
【英】phase
位相とは、電波や電流が発生する周期的な波形のうち、同じ地点に相当する個所を測った位置や状態のことである。
例えば交流電気においては、電流や電圧は時間とともに一定の周期をもって変化している。その周期運動の繰り返しを分析すると、同じ角度で波形を描いている個所が見られる。この同形の波形が位相と呼ばれている。位相を表に示した場合の線の表れは位相角と呼ばれている。
なお、携帯電話などの無線通信においては、位相をずらして(変調して)誤差を生みだすことにより、一度に通信することのできるデータ量を増幅させる仕組みがとられている。主な位相変調の方式としては、QPSKなどを挙げることができる。
フェーズ
「phase」の例文・使い方・用例・文例
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