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ドローン取材

テクノロジーが登山を変える!?遭難捜索×ドローンの可能性から目が離せない!

スマホや登山用GPSアプリ、ココヘリなど、山でもさまざまなテクノロジーを見かけるようになってました。その中の1つであるドローン。ダイナミックな写真や映像が撮影できるので、山でも使用している人を見かけます。そんなドローンが山岳遭難捜索の現場で活用されているという噂を聞いた編集部員。ドローンの技術で捜索に協力している株式会社トラジェクトリーの小関さんに、今後のドローンの可能性について聞いてきました。

目次

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

ハイテクの流れが山にも押し寄せてきた!

ドローンで撮影した山

出典:PIXTA(山をドローンで撮影した写真)

最近はドローン(※1)を使って、山の写真や動画を撮影する人も増えてきました。人の視点からでは撮影できない映像は、臨場感がありとても魅力的。

※1)ドローンとは、人が機体に乗らずに操縦する航空機のこと。(厳密にいうともう少し細かくわかれますが、この記事ではコレくらいで十分です。)

ドローンが遭難捜索に使われている?

ドローン

出典:PIXTA

そんなハイテク機器のドローンが遭難捜索の現場で活用され、その可能性に注目を集めているという噂を聞いた編集部員。

実際にドローンの技術を使って山岳遭難捜索に協力している株式会社トラジェクトリーの小関さんと、遭難捜索の現場で活用した経験のある山岳遭難捜索チームLiSSの中村さんに、捜索現場におけるドローンの可能性について取材。その話の中には、これからの登山業界が目指すべき1つの考え方がありました。

ずばりドローンを遭難捜索に活用するメリットって?

撮影:YAMA HACK編集部

空を飛びながら撮影ができるドローン。山岳遭難捜索の現場では、どのように活用できるのでしょうか?
そのメリットは大きく2つあるそうです。

メリット①捜索活動の効率化

山

出典:PIXTA(情報がないと捜索範囲が広すぎる・・・)

小関さん
まずは、効率的な捜索を行うことができるようになること。もちろん木が生い茂る樹林帯の中などの苦手な場所もありますが、人が歩き回るよりも広い範囲をスピーディーに確認できます。

編集部 大迫
確かに空からだと、全体を俯瞰(ふかん)して確認できますね。

小関さん
人が見つからなかったとしても、それはそれで有益な情報なんです。

編集部 大迫
どうしてですか?

中村さん
例えば、想定していた場所に人がいなかったのであれば、捜索プランを変更することができます。こっちにいないのであれば、別の場所かもしれないと。これだけ広い山の中で人を見つけなければいけないので、正確な情報があることにこしたことはないですよね。

メリット②捜索する人のリスクを軽減できる

遭難捜索中の中村さん

提供:中村さん(実際に中村さんが捜索をしている時の様子)

小関さん
中村さんたちのような捜索隊員の人たちも、怪我などのリスクがあります。捜索範囲を絞って山にいる時間を短くすることで、捜索隊員が危険にさらされるリスクを低減することも可能です。

編集部 大迫
「捜索隊員」というとスペシャリストのように思われがちですが、同じ人間なのでもちろん怪我もしますもんね。

小関さん
知識も経験もある捜索隊員の人たちの命とドローンであれば、ドローンが犠牲になるほうがまだ良いと考えています。もちろん、ドローンを山に落としてはいけないということは前提ですが。

編集部 大迫
人命優先ということですね。

中村さん
それだけでなく、ドローンが現場の具体的な映像を撮影してくれることで、現場の具体的な状況がわかります。なので、装備の準備もしやすいんです。映像もかなりきれいなんですよ。

ドローン取材

撮影:YAMA HACK編集部(実際にドローンの4Kカメラで撮影した映像)

編集部 大迫
めちゃくちゃキレイですね。これだけ鮮明に映るのであれば、現場を具体的にイメージできますね。

小関さん
カメラの性能にもよりますが、40倍ズームが可能なものもあるので、かなり鮮明な映像が撮影できますよ。

これだけメリットがあるのになんで広がらないの?

ドローン取材

撮影:YAMA HACK編集部

捜索の効率も上がって、捜索隊員のリスクも軽減できるメリットだらけの山岳遭難でのドローンの活用。でも、なぜあまり広がっていないのでしょうか。
話を聞くと、どうやらまだ多くの人に普及できる状態ではないようです。

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