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槍ヶ岳登山の成功は事前準備にあり?山岳ガイドに聞いたステップアップ方法!(2ページ目)

槍ヶ岳

出典:PIXTA

槍ヶ岳に登るためには“体力”“装備”、そして“岩場を安全に通過する三点支持の動き”が必要です。不足している要素は人によって異なります。一度しっかり振り返ってみましょう。

檢見﨑さん
今の自分には何が不足しているか? まずは自分自身の登山レベルを振り返り、足りない要素を補うように準備しましょう。

①まずは自分の登山レベルを理解する

登山レベル

出典:PIXTA

自分の登山レベルを知るために、過去の登山経験を振り返ることから始めます。同時に、持っている装備も確認しましょう。登ったことがある山、経験したことがある泊数、手元にある道具の種類などです。

檢見﨑さん
「普段は日帰り登山で高尾山や奥多摩の山には登ったことはある。でも、日本アルプスなど1日以上の行程が必要になる山岳エリアは未経験」や、「持っているザックは30L。ガスバーナーやレインウェア、登山靴など日帰り登山に必要な装備は持っている」といったように、できるだけ具体的に登山レベルと持っている装備を振り返りましょう。

②次に登る山(槍ヶ岳)の特徴と必要な装備を知る

槍ヶ岳

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自分の登山経験や持っている装備を把握したところで、次に槍ヶ岳の特徴と必要になる装備を確認します。登山経験と装備をすり合わせて、今の自分に不足している要素を導き出します。

檢見﨑さん
上高地から槍ヶ岳まで(標高差1570m、片道19km)は、2泊3日の道のりです。一日で標高差1000m、10kmの山道を歩き通す体力高山病に対する対策も必要になります。

また、槍ヶ岳山荘から山頂へ至るルートは、急峻な岩場で梯子や鎖が設置されています。自身の安全を確保する動きと、落石しない足の置き方などが重要です。


必要な装備は、靴、ザック、ウェア、その他のアイテムなどに分けて考えます。それぞれどのような機能が必要になるのでしょうか?
檢見﨑さん
登山靴は、足首のホールド感と歩きやすさのバランスが良く、軽くてソールに適度な硬さがあるモデルがおすすめ。重登山靴やクライミング、トレランなどに特化したものは避けましょう。

ザックは35〜45Lの容量が必要になります。レインカバーも忘れないように。

ウェアは、綿素材はさけ速乾性に優れたインナー、保温性のあるフリースなどの中間着、防水透湿性のある上下セパレートタイプのレインウェア、そして朝晩の冷え込みに備えてダウンジャケットなどの保温着を準備します。怪我や虫刺され、日焼けのリスクを減らすために、長袖、長ズボンがおすすめです。

その他に、日除けの帽子、サングラス、虫除け、滑り止めのついたトレッキンググローブ、ヘルメット、ヘッドランプ、ツェルトなどを揃えておきましょう。

【必読】3ヶ月前から始めるステップアップリスト

槍ヶ岳

出典:PIXTA

自分の登山レベルと必要な装備がわかったら、それに合わせて準備を始めます。槍ヶ岳に登るために必要なステップアップの順序を教えてもらいました。

おすすめは登山のタイミングは、6月末から8月末まで。余裕を持った計画でしっかり準備を行いましょう。

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