実家暮らしのいわゆるこどおじ。要介護4と要介護2の両親を抱えている。
仕事は継続してやってるが、キャリアアップ等にはつながらない転職をして年収300万ほど。
家庭も持てない、低収入、親の介護と辛いだろという方も大勢いると思うし、その考えは否定しない。
ただ実感として、今の生活が辛いのかと言われるとそうでもないので、要因を整理してみようと思う。
これは氷河期世代から前に始まってるだろうけど、これが一番でかい。
一応、介護が始まる前は家庭に年収の1/4ぐらい入れてたけど、実質的に積立貯金である(後述)。
仮に俺が金持ちであったら、結婚したかと言われると微妙で、十分余裕があったら子供でも欲しいなと思ってるぐらい。
ちょっと貧乏だけど家庭の大黒柱としてバリバリ働いて家計を支えるぜとは思わない。
結婚しない一番の原因はおしゃべりとか一ミリも楽しくないから。
父も同じタイプで母との会話で最初は沈黙。母が切れ気味に再度問いかけてようやく返事するって感じ。
多分こういう人は世の中に一定数はいて、では父がなぜ結婚したかと言われると結婚はするもんだという前提でお見合いしたわけだし、母もラブラブな結婚生活に期待してたわけでもない。
両親世代はそういう世間体なのであって、結婚しないっていう選択肢があるんだったらそれ選ぶ人は多数いたのではなかろうか。
今の20代の人たちは80代、90代の老人が金持ってると思ってるんでしょう。正解です、かなり持ってます。
氷河期の前にはバブル期があったわけで、その時点で労働者の親世代は稼いでいるし、いい金融商品ってのもゴロゴロしてた時代。
両親とも要介護なので貯金通帳とか家に届く保険契約のお知らせ、投信のお知らせとか見ることになるけど、かなり持ってる。
年金額も二人合わせて月25万ほど。こどおじなので70代の老人の生活なんてものを見てるけど絶対月25万なんて使わないので貯金高が跳ね上がってく。
余談になるけどなぜ使わないのかというと、食欲や体力、気力が落ちてるから。美味しいもの食べようとか旅行に行って豪遊しようって気にはならない。趣味に金掛けようとか洋服新しいもの買おうってのもない。それが70代、80代のリアル。
要介護4=ほぼ寝たきりなんだけど、1日3回の見回り(オムツ替え)、週2回のお風呂、月2で訪問医の検診、ベット車いすレンタル、これ1割負担です。
特養入居費(3食、光熱費など)、オムツの実費代や嗜好品差し入れなどをしても20万そこそこで収まる。年金で大体払える。
じゃあ、その多額の金融商品最終的にどこいくの?
なので、自分の資産と合わせて考えると金銭的な将来の不安って無い。
基本的には仕事の難易度=収入の高低であろうと思う。今の仕事は”忙しい”はあっても”難しい”はない仕事である。
言いたいことが伝わればいいけど、例えば保険月10件契約取ってくるのと、1日8時間単純労働するのでは、前者のほうがストレス抱える。
前者は相手がいる交渉が必要だし、断られることを考えると数倍の顧客が必要だし、上司の無言のプレッシャーもすごい。後者は休憩する暇もないほど作業詰められるかもしれないが、やれば100%終わるので淡々と作業するのみ。
今の仕事は、1日疲れたわー風呂入って寝るか、で終わり仕事上のストレスは皆無。明日はどこどこにメールして、アポとって、資料作って、会議してーみたいな心配事は一つもない。
・まとめ
というわけで、子育ての苦労もない、金銭の不安もない、仕事上のストレスもない、そういう生活を送っている。
介護で時間だけは取られてるが、では親があと10年以上生きるのかと言われると多分死んでるので、60歳ぐらいで時間的にもフリーになる時期は来ると思ってる。
まだ体が動く60代を楽しんで70歳で死ぬ、これが理想。男の70歳(最高で75歳)以上で人生楽しむってなかなか難しいよ、って声を大にして言いたい。
唯一不安点とすれば、孤独死するんだろうなという点であるけれども、俺が死んだ時点で貯金ゼロってわけでもないし、実家の土地もあるしで、姪っ子たちに死体かたずけを頑張ってもらおう。十分な見返りはあるはずだ。