この画像を大きなサイズで見るPhoto by:iStock ラッコにはそんなつもりはなかったんだろうが、はからずも生態系の危機を救う、救世主となっていたようだ。 侵略的外来種のヨーロッパミドリガニが増殖し、アメリカ西海岸の生態系を脅かしている中、カリフォルニア州モントレー湾では、愛らしいカリフォルニアラッコの群れが、年間数万匹ものミドリガニを捕食し、生態系を回復させたのだ。 外来種「ヨーロッパミドリガニ」の脅威 ヨーロッパミドリガニは、ヨーロッパからの商船のバラスト水(船底に積む重り用の水)に混じって米国に侵入したと考えられている。 1980年代にはアメリカ西海岸の海草の破壊、幼体のカニやサケの捕食、さらには沿岸生態系全体を荒廃させるなど、壊滅的な影響を及ぼしてきた。 甲幅6cmほどの小さなカニだが、その被害は数百万ドル規模に及び、漁業や水産業に深刻な影響を与えている。 アラスカ州は早期発