内容のある文化・教養番組
夜、有線でKBS1ラジオをよく聴いています。
ニュースや天気予報など、韓国語の聴き取りの勉強と韓国情報収集の一挙両得になりますが、私ヌルボがとくによく聴いているのが毎日22:10~22:58の<シン・ソンウォンの文化を読む(신성원의 문화 읽기)>。
テレビよりもラジオの方が番組の質が高いのは韓国も日本と同様のようですが、この番組はとくにそう思います。
音楽・映画・文学・演劇等の各ジャンルにわたって、ゲストを招いてアナウンサーのシン・ソンウォンさんがいろいろと興味深い話を聞くのですが、放送作家とかの力量なのか、シンさん自身の教養なのか、本当に内容が深いです。
私ヌルボもこれまでこの番組から映画や文学関係の情報・知識をいくつか仕入れました。孔枝泳の「るつぼ」を読んだのもこの番組に彼女自身が出たのがきっかけだし、在日朝鮮人の学校を描いたドキュメンタリー映画「ウリハッキョ」もこの番組で紹介されてから観に行きました。
有線で聴けない人がほとんどでしょうが、会員登録すれば過去の放送番組も聴くことができます。
もっと手っ取り早いのは、<KBSable>のサイトから接続すると、会員登録なしで視聴できます。無料です。こっちだと、実時間より40秒くらい遅れますが・・・。
※その他、韓国のテレビ・ラジオの視聴については、<KoreaTvLife>のサイトを参照されたし。
<シン・ソンウォンの文化を読む>の詳細はコチラのページ→ <신성원의 문화 읽기>
1週間の番組表は、下の通りです。
芥川龍之介の「羅生門」、「藪の中」を多角的に語り合う
昨晩(1月11日)は、日曜なので<幸福な読書、名作と出会う!>
現在、「世界名作散策」という主題で、世界各国を代表する文学作品を国別に見ています。
2010年1月から2ヵ月間は<日本文学とともに>ということで日本の小説9冊をとりあげる予定で、先週の夏目漱石「それから」につづき、2回目の昨晩は芥川龍之介の「羅生門(라쇼몽)」と「藪の中(덤불속)」について。漢陽大学の日本文学専攻のユン・サンイン教授と、映画評論家イ・サンヨン氏を案内役に、さまざまな角度から語り合っていました。(「語り合っていたようです」とした方が正確かも・・・。(汗))
芥川の経歴や自殺の背景や、大正デモクラシーの説明や・・・。
映画関連では、<Rashomon effect.羅生門効果>(羅生門問題)[=観察者の主観の相違によって、真実が判別しなくなってしまうこと]にふれたり、「ホン・サンス監督の「オー! スジョン」を思い出しますねー」とか・・・。あらすじの紹介と、冒頭部分等の朗読(韓国語訳)も入れています。
内容は → コチラのサイトで見られます。
このように日本の小説や漫画や映画等について韓国のラジオ番組で韓国の人たちが語り合っているのを聴くと、ヌルボも含めて、日本人が韓国の文化をどれくらい知っているか? ・・・ということを考えてしまいます。
※水曜の「詩がある水曜日」や金曜日の「漫画ロマン白書」についてはまたいずれ・・・。
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