ちょうど1ヶ月前の年末は、アイルランド音楽三昧の1週間を過ごしていました。
アイルランド大使館後援のアイリッシュハープ演奏会に行ったことが私の心に火をつけ、無性に生演奏を聴きに行きたくなったのでした。
時々友人と行くアイリッシュパブではバンドが演奏する日があるので、えいと一人で乗り込んだのでした。
一人で飲みに行くこともぼちぼち増えたこのごろですが、さすがにアイリッシュパブでひとりというのは居場所があるだろうかとドキドキしたので、「えいっ」という感じでした。
検索していたらもうひとつ、なんと神代植物公園の大温室で、アイリッシュハープとハープの演奏会もありました。
ちょうど仕事も休みの日で、「ああ神様、本当にこの偶然にありがとう!!!」と、いそいそと出かけました。
というわけで、1週間のうちに3回もアイルランド音楽に浸ることができて、おおげさではなく「生きていて良かった」と思えた年末でした。
<「葛藤こそ仕事」>
さて、アイリッシュパブに到着してどこに座ろうかなと店内を見渡したのですが、ひとりで座るにはカウンターしかなさそうでした。
カウンターの端が空いていたので、隅っこでひっそり音楽を聴くつもりで座りました。
バンドの人たちが準備を始める気配がしたので、後ろを振り向いたら、なんと私の席のすぐ後ろで演奏することと、演奏者の方のお一人に見覚えがありました。
アイリッシュハープの演奏会でアイリッシュ・フルートを演奏された豊田耕三氏でした。
1メートルぐらいしか離れていない場所で、3時間ほどアイルランド音楽に没頭できました。
こんな偶然ってあるのですね。
演奏の途中でトークがあったのですが、もう一人の演奏者の方が「仕事ってなんですかね」と質問した時の豊田氏の答えが、今日のタイトルでした。
人に演奏を教えることで感じられたことなどを訥々と語られ、ぼそりと、ほんとうにぼそりだったのですが、「葛藤こそが仕事って感じですかね」とおっしゃられたのでした。
最近、私自身、「生きるというのは葛藤そのものだなあ」と考えていました。
その同じ言葉を聴くことになった偶然、しかも大好きなアイルランド音楽を演奏している方から聴いた偶然に、私の人生にはアイルランドが時々伏線のように織り込まれていくのだと感じたのでした。
それにしても、仕事ってなんでしょうね。
きっとこの話題もまた続くような気がします。
「仕事とは何か」のまとめです。
<2018年>
2. 路頭に迷う
3. 20年後、30年後を予測する
4. 「女性」の仕事
5. 中学生の職場体験
6. 日常を支えるのに非日常の連続
7. 苦しい疲れたもうやめたでは人の命は救えない
8. 何のためにそれをしているのか次第に明らかになる
<2019年>
9. 仕事の責任
<2020年>
10. 逆境から創る
11. 十三湖のしじみ
12. 事故なく完成して当たり前と思われる
<2021年>
13. ユーチューバーとか活動家とか
<2022年>
14. 古臭い価値観がはびこる
<2023年>
15. 「職業としての政治家」
16. 水利施設の維持管理
17. セミセルフレジとセルフレジの大きな差
<2024年>
18. 虚業と実業
19. 「労働移動」とか「労働市場」のもやもや
20. 「再就職までの間の生活支援をパッケージで」